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河合塾フォーカス

河合塾グループの取り組みに焦点をあててご紹介するページです。

総合型選抜と学校推薦型選抜の現状と合格の秘訣|21|総合型選抜と学校推薦型選抜のいま~河合塾の指導~

近年、急速に拡大する総合型選抜や学校推薦型選抜 。年々変化する総合型選抜や学校推薦型選抜の現状と、実際に合格するための秘訣を2回に渡ってお伝えします。

私立大学では入学者比率が約60%を占めるなど、総合型選抜や学校推薦型選抜の存在は年々大きくなっています。
後半パートは、面接など受験へのアドバイスと河合塾の指導について、毎年多数の生徒を合格に導いている(学)河合塾小論文科講師の渡邊まゆみ先生にうかがいました。

受かる「面接」とは?注意したいことも。

受かる面接

面接では「志望動機」など出願した書類の内容についてあらためて質問されます。どの角度から質問されても筋の通った回答ができるように事前に対策していきましょう。
書類と同様に、自分の言葉で伝えられるように多少練習する必要がありますが、自分自身で作成した書類なら一貫性のあるストーリーができているはずなので、面接はそれほど心配する必要はありません。

一方で、緊張しやすい生徒もいると思います。面接は回答の中身が勝負ですので、まずは面接官の質問の意図を的確に理解し、たどたどしくても落ち着いて伝えることが大切です。はきはき答えられるに越したことはないですが、ありきたりな受け答えになってしまっては、勿体ないと思います。ぱっと答えられなくても回答を待ってくれる面接官がほとんどですので、多少回答に時間がかかったとしても焦らずに考えましょう。

指導で意識していることは、納得して「語れる」書類づくり

小論文科講師 渡邊まゆみ先生

河合塾では、2023年度から首都圏と近畿地区限定(2024年度は全国に拡大予定)ですが、総合型選抜と学校推薦型選抜のオンライン個別指導を行っています。
昨年度までは対面での指導でしたので、当初はオンラインでの指導に心配もありましたが、生徒は対面よりもむしろ集中して取り組んでいます。私たち講師も、生徒の顔を見て添削をしつつ、生徒の話をできるだけ聞くように心がけています。

具体的な指導としては、まずはキーワードからでも良いので、「これまで(過去)の自分」や「これから(未来)の自分」をつくる要素をどんどん書き留めていくことからスタートします。まとまらなくても考えを文章化し、その後、字数に応じて必要な部分を浮き彫りにしていくように取り組んでいます。
そうすることで生徒自身も気付いていなかった重要なポイントを引き出せたり、エピソードのストックができたりと、面接対策にも役立ちます。

個人的には、出願書類を作成する際に、生徒が面接で伝えたいことを、あえて面接官に突っ込んでもらえるようなポイントを作るように心がけています。上級テクニックの指導ですが。(笑)

とはいえ、何より大切なのは本人が納得できる「語れる」書類をつくることです。安易に、ネタになりそうだとありきたりなキーワードに飛びついても納得感にはつながりません。
先日、人権問題に興味のある生徒が、自己PRの素材として「留学」について書いていました。しかし、本人と対話していくと留学経験よりも、「不当労働のアパレル業界の記事を見たこと」が人権を考えるきっかけで、掘り下げたら面白い話がいくつも出てきました。
本当に人生観に影響を与えたことは何かを、対話によって本人に気付いてもらい、引き出すのが我々の腕の見せ所だと思っています。

生徒・保護者へのアドバイス

今や総合型選抜や学校推薦型選抜は、一般選抜と並行して1つの合格の機会として確立していますが、これらの対策をやり切るのはなかなか大変で覚悟がいることです。
しかし、受験するのも、実際に大学進学するのも自分自身。生徒には、辛くなったときこそ「自分で選び取ったチャンスを生かすぞ!」と前向きに捉え、いちばん納得できる進路を選んでほしいと思います。

また保護者の方は、複雑な入試方式や提出書類の種類を理解し、出願書類の条件を確認や、出願スケジュールの確認などの面でサポートしていただくのが良いかと思います。先走って準備せずに、生徒本人の意思を尊重し関心を寄せてあげて、必要なときの相談役になっていただければと思います。

総合型・推薦型選抜の対策は、自分自身の成長につながる

総合型選抜や学校推薦型選抜は、一般選抜とは違った成長が見られる機会です。
河合塾の指導は、生徒自身が気づきを得ながら自分の力で将来のビジョンを描くことを大切にしています。
自分自身と向き合い、将来のことを本気でイメージしてみる。要求されていることが何かを捉え、自身の考えを表現していく。知らない大人に理解してもらうために言葉を尽くそうとする。そうした経験を通して、大学生になってレポートや論文を書く力や、社会人として必要な力も自然と身についていきます。
指導を重ねていく中で、生徒が自信を持っていく様子は、私にとっても非常にうれしいことです。
生徒が納得して「自分が書いた内容が大好き!」という気持ちになってもらえるように、これからも指導していけたらと思っています。


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ここまで、面接など受験のアドバイスと河合塾の指導について、渡邊先生にお話しいただきました。

*河合塾「総合型・学校推薦型選抜プログラム」3つのこだわり*

河合塾の「総合型・学校推薦型選抜プログラム」は、オンラインで講師とつなぎ、志望大学の選抜方法にあわせて出願書類や面接・小論文の対策ができます。

[最短6回で出願書類を完結できるカリキュラム!]
難関大をめざす場合は「一般選抜との併用」を考え、教科の勉強も並行しながら進めます。そのため、総合型選抜・学校推薦型選抜対策だけに多大な時間を費やすことは得策ではありません。コンパクトな時間でパフォーマンスの高いカリキュラムでしっかり合格まで導きます。

[「じぶんカルテ」で一貫性のあるキャリアデザインを!]
指導は、合格に欠かせない「自己分析」を含むキャリアデザインを描くことを大切にしています。自己表現に必要な要素をキーワードとして書き出せるように「じぶんカルテ」を導入し、「これまでの自分」と「これからの自分」に分けて、中学・高校での活動から卒業後の進路まで、ストーリーの整理の手助けをしています。

[プロの講師陣によるぎゅっと凝縮された指導]
河合塾はプロの講師陣が指導を担当。志望校への想いを引き出し、つなぎ合わせ、出願書類から面接まで合格レベルに引き上げます。ノウハウを蓄積し、これまで多数の生徒を合格へ導いてきた講師陣が、本人の伝えたいことを引き出す密度の濃い指導を展開します。