大学の教育力を見る「大学のアクティブラーニング調査」プロジェクト
-学生の能動的な学習を促す授業の取り組み・カリキュラム設計-
プロジェクトの背景・目的
近年の大学では、「教員が何を教えたか」ではなく、「学生が何をできるようになったのか」を基準とした教育の質が問われるようになってきました。河合塾の大学教育力調査プロジェクトでは、大学教育のあるべき姿として、このような言わば「学習者中心の教育」の実践が、大学の教育力に直結しているのではと考えました。
そして、この「学習者中心の教育」の鍵を握るのが「アクティブラーニング」という授業形態です。アクティブラーニングとは「能動的な学習」のことで、授業者が一方的に知識伝達を行う講義スタイルではなく、課題研究やPBL(project/problem based learning)、ディスカッション、プレゼンテーションなど、学生の能動的な学習を取り入れた授業形態のことを指します。アクティブラーニングを授業に取り入れることで、専門知識の定着とその活用力を涵養させ、またその学習プロセスを通してスキル・態度などの汎用的技能(ジェネリック・スキル)も育成するような効果が認められています。
このアクティブラーニングが、現在の大学の授業の中でどのくらい取り入れられているのかという問題意識が、本プロジェクトの出発点です。
プロジェクトの特長
弊塾独自の視点として本調査では、アクティブラーニングを「PBL(project/problem based learning)、実験、実習、フィールドワークなどの参加型・能動型学習」と定義し、さらに、これを「知識の定着・確認を目的とした演習・実験等の一般的アクティブラーニング」と、「知識の活用を目的としたPBL、創成授業等の高次のアクティブラーニング」に分類しました。
一般的アクティブラーニングと高次のアクティブラーニングに分けた理由は、本調査を通して、大学が「学生の受動的な学びから能動的な学びへの態度変容」を4年間でどの程度促しているかをみるためです。つまり、命題知の定着のためのアクティブラーニングと活用知・実践知のためのアクティブラーニングを分類することで、大学が学習者の「態度変容」をどのレベルで考えているのか仮説化できると考えたからです。

各年度の調査概要、調査報告書などをご覧いただけます。
プロジェクトの成果
1) シンポジウム・セミナーの開催
- 2011年 1月
- 大学のアクティブラーニング ―演習・ゼミ・実験などの正課のアクティブラーニングをいかに活用するか―
大学のアクティブラーニングシンポジウムのご案内 (368KB)
- 2012年10月
- 「深い学び」につながるアクティブラーニング いかに導入し、いかに続けるか ―全国大学の学科(非資格系)調査報告とカリキュラム設計の課題―
「深い学び」につながるアクティブラーニングセミナーのご案内 (468KB)
2) 書籍の発行
- ①
- 河合塾編著「アクティブラーニングでなぜ学生が成長するのか ―経済系・工学系の全国大学調査からみえてきたこと―」(東信堂)
2011年6月刊行
書籍「アクティブラーニングでなぜ学生が成長するのか」
- ②
- 河合塾編著『「深い学び」につながるアクティブラーニング』(東信堂)
2013年4月刊行
書籍『「深い学び」につながるアクティブラーニング』






