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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.131 (2023年1月13日公開)

  • 医師・医療関連
  • 大学受験科
名古屋大学医学部附属病院 耳鼻いんこう科 医師 横山 侑哉さん

河合塾で学んだ<br />2年間で<br />医師として必要な<br />資質を磨くことができた

  • 名古屋大学医学部附属病院
    耳鼻いんこう科 医師

    横山 侑哉さん

    出身コース
    大学受験科

兄と同じく河合塾で学んで医学部へ

・・・河合塾との出会いを教えてください。

進路に迷っていた高2のとき、友人の父親が脳梗塞で倒れ、どう声をかけたらいいのかわからなかったことがありました。そんなときに力になれたらと思い、医師をめざすことにしました。父が医師で、2歳上の兄も医師をめざして浪人中だったことも影響しています。
最初から東京で浪人するつもりで、兄が一浪目に通っていた予備校と、河合塾の麹町校とで迷いましたが、河合塾の方が少人数できめ細かく指導してもらえそうだったことと、二浪目の兄が河合塾の名駅校に通っていて、チューターに親身になってもらっていると話していたことなどから、河合塾の寮から麹町校に通うことにしました。
寮の仲間たちと切磋琢磨しながら勉強しましたが、残念ながらどこも不合格でした。仲の良かった仲間たちはみな合格し、落ち込んだ時期もありましたが、当初より何浪してでも医学部を目指そうという意思があったので、もう一年頑張ろうと思いました。

チューターのおかげで高いモチベーションを維持できた

・・・2年間の浪人生活を堪えることができたのは、なぜですか。

二浪目は、兄の勧めもあって名駅校に移りました。名駅校は寮から歩いて5分の距離にありますから、通勤ラッシュのストレスが少ないメリットは大きかったと思います。
一浪目の失敗の原因は、数学の確率の問題で序盤に数え間違いをしたことでした。合格まで5点差でしたが、その確率の問題は30点分ありました。ですから二浪目は、たとえケアレスミスをしても挽回できるくらいの学力をつけようと取り組みました。
それでも模試では得意な数学でミスをしてC判定などが出ることもありました。そんなときは、兄弟でお世話になったチューターが「いつも横山くんの学力を見ているから、今回はたまたまだよ」と励ましてくださいましたし、毎日顔を合わせるたびにモチベーションが下がらないように声かけしてくださいました。こうした河合塾の持っている温かな雰囲気のおかげで、2年間の浪人生活を前向きに乗り切ることができました。

中高で中途半端だったソフトテニスに打ち込んだ

・・・大学時代はどのような活動に力を入れたのですか。

高校の部活で悔いが残ったソフトテニスにかなり本気で取り組みました。自分のフォームを動画に撮って研究したこともあります。4年生でキャプテンを務め、西日本の医学部生が集まる大会でベスト8まで進み、繰り上げ出場が決まった全国大会では団体戦で優勝することができました。
診療科については、手先を動かすような方面が自分には向いていると思っていました。耳鼻科は耳や鼻を診る開業医のイメージが強かったのですが、臨床実習で耳鼻科をローテートしたとき、頭頸部の手術までカバーする診療科であることを知り、耳鼻科も含めた外科系に進むことを考えるようになりました。

手先の器用さを生かし、外科系の耳鼻科医になった

・・・大学卒業後から現在までの経緯を教えてください。

横山 侑哉さん

初期研修は小牧市民病院で行いました。ソフトテニス部の歴代の先輩方がここで研修し、救急外来も含めてしっかり経験が積めると聞いていたため、自分もその伝統に倣いました。引き続き後期研修も行い、今年から名古屋大学医学部附属病院に移りました。
現在は耳鼻いんこう科の頭頸部外科のグループに所属し、耳や鼻ではなく、咽頭がんや喉頭がんなどの治療を専門に行っています。大学病院には症状の重い患者さんが来院されます。できるだけのことはしますが、それでも助けられない命があるのも確か。ですから、より多くの人を救うことができるように精進しています。

医師として勉強し続ける姿勢を河合塾で学んだ

・・・河合塾での経験が、現在のお仕事に役立っていることはありますか。

医師の仕事は、日々の診療でわからないことにぶつかるたびに、勉強して解決策を探すことの繰り返しです。勉強にはおもしろい面もありますが、受験勉強の場合は、辛い面も多々あります。しかし辛いながらも毎日勉強を継続する力は、寮生活を含めた河合塾で身につけることができたと思っています。ケアレスミスで落ちた経験から、細かいところまで気を遣ってチェックする癖も、河合塾で学んだものです。医師としての基本的な姿勢は河合塾での浪人生活で得られたものだといっても過言ではありません。
医学部受験は簡単ではありませんし、合格後もずっと勉強の日々が続きますが、それでも医師はめざすに値する職業だと思います。医学部志望の後輩の皆さんも、ぜひ現在の日々を乗り越えていってほしいと思います。

Profile

横山 侑哉さん

横山 侑哉(Yuya Yokoyama)

1991年長野県生まれ。長野高等学校卒業。河合塾名駅校の大学受験科に通い、第一志望である名古屋大学医学部医学科に合格する。現在、名古屋大学医学部附属病院 耳鼻いんこう科に勤務する。聴覚、嗅覚、味覚などの五感に関与するため、的確な診断と安全な治療をめざし活躍中。

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