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J-Bridge System(JBS)導入大学 活用事例集

導入大学 活用事例集 これからの大学入試に不可欠な受験生の多面的評価支援ツール「J-Bridge System」

JBSを導入し、大学入試に活用している大学の活用事例集です

九州工業大学

九州工業大学 外観写真

AO入試でのJ-Bridge System活用で、学びに向かう態度を身につけた入学者を選抜

九州工業大学 副学長 教授 安永 卓生 先生

九州工業大学 入試課長 播磨 良輔 様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2020年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

公正かつ効率的に多くの目で評価するためにJ-Bridge Systemを導入

本学では、2019年度入試からAO入試(総合型選抜Ⅱ)を導入しました。第1段階選抜(書面審査)では「高校入学後の活動」において「具体的に何をして、何を身につけたか。また、九州工業大学での学びにどう活かすか」について、3つの異なる活動を選択し、それぞれ200字以内で記述したものを評価しています。そのために4観点5基準からなるルーブリックを作成しました。評価の多様性を確保しつつも、選抜として「揺らぎ」を抑え、精確さを向上させるには、1名の受験者をできるだけ多くの目で評価することが重要です。そこでJ-Bridge Systemを導入しました。

■ 実際の活用法

精確さを担保するために、受験者1人に対して12人の教員が評価

3つの活動それぞれに4名、計12名の教員が1名の受験者に対して評価します。AO入試は、出願から第1段階選抜の結果発表までの期間を短く設定しているため、この評価も非常に短期間で行うことが必要です。J-Bridge Systemの利用により、教員は集合することなく、個室が確保されていれば評価を行えます。2020年度入試では、108名の志願者に対して、約20名の教員で評価しました。入試である以上、ルーブリックを使った絶対評価と、「選抜」のための相対評価を両立せねばなりません。教員に自分自身の評価結果をフィードバックする機能が必要でしたが、評価者が自分の評価値分布をリアルタイムで確認できるよう改善されています。

■ 利用後の感想

J-Bridge Systemで総合的に評価業務の効率化を実現

J-Bridge Systemの導入で、以下の6点の効率化が実現できました。

  1. 願書受付で提出書類の電子化作業が不要となった
  2. 出願書類到着前に提出状況の確認が可能となった
  3. 評価者毎の評価シートの作成、提出書類のコピー、及びその資料の配付が不要となった
  4. Web上で評価が可能となり、評価者は時間や場所の制約が少なくなった
  5. 評価状況を評価責任者が随時確認でき、評価シートの回収及び入力作業が不要となった
  6. 評価者が自らの評価内訳をリアルタイムで確認できるため、全体の評価調整が容易となった

さらに導入時には想定していなかった効果として、評価面においても振り返りや評価結果の修正が容易になりました。評価の所要期間が短縮されることにより,出願期間を延長することも可能になりました。

■ 今後の課題

評価能力を可視化し、ルーブリックを継続的に向上させるツールとして活用

J-Bridge System導入により、結果的に評価者毎の評価能力の可視化ができるようになり、4観点の独立性や選抜能力の有無を数値化して、次年度の選抜に活かすことができることになりました。また同時に、J-Bridge Systemは教員の評価の際の問題点を参考にしながら、選抜により適切なルーブリックへと継続的に改善していくためのツールとしても捉えています。今後も継続的に、アドミッション・ポリシーに従った入学者選抜へのフィードバックを行うために、J-Bridge System等を利用した選抜の電子化・可視化が必須であろうと考えます。

佐賀大学

佐賀大学 外観写真

一般入試の特色加点制度でJ-Bridge Systemを活用し、多面的・総合的評価に効果を発揮

佐賀大学 アドミッションセンター長 教授 西郡 大 先生

佐賀大学 入試課長 園田 泰正 様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2020年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

多面的評価の高度化・効率化のために、河合塾とともにJ-Bridge Systemを開発

2017年から河合塾とJ-Bridge Systemの開発をともに進めてきました。J-Bridge System導入の意義は、個別選抜における多面的・総合的評価の高度化と効率化です。具体的なメリットとして、①事務作業の効率化による評価期間の短縮、②効率的な採点作業及び評価精度の向上と採点者の得点分布をリアルタイムで把握・修正できることによる評価精度の向上、③受験者にとってアピールできる材料の広がりが挙げられます。ドキュメントだけでなく写真、動画、音声等の資料提出が可能となり、豊富な情報をもとに丁寧な評価をしたいと考える選抜あるいは募集区分にとっては有効で、面接試験などと組み合わせれば、より掘り下げた評価も可能です。

■ 実際の活用法

高校時代の活動とアドミッション・ポリシーに関して記述する特色加点制度を開発・導入

佐賀大学では、2019年度一般入試より特色加点制度という任意提出の書類審査を導入しています。これは受験生が大学受験までに力を入れた取り組み(活動や実績)を中心に、そこで身につけたスキルや経験が、大学入学後にどのように活かせるかを記述するものです。入学者を申請者と未申請者に分けて比較したところ、申請者には、①入学手続き率が高い、②アドミッション・ポリシーに対する認知が高い、③入学前の行動や考え方の特性として自律性やリーダーシップがみられる、④1学年終了時の成績が良好、という特徴がみられました。出願前に申請書作成に、学びに向かう態度の一面が反映されているのではないかと思います。

■ 利用後の感想

実務的にも様々な導入効果を実感

J-Bridge Systemの導入効果は、①電子化により特色加点申請書類の受付・整理事務が発生しない、②採点者の評価準備として申請書類等のコピー等が不要、③評価者の設定および評価する受験者の範囲がシステムで行なえ簡素化されている、④評価結果のとりまとめと合否システムとの連携がスムーズ、⑤特色加点申請書類は一括してHDDとDVDに保管できるため紙ベースでの保管が不要、などが挙げられます。また副次的には、J-Bridge Systemを共同開発することで、先駆的な取り組みとして大学のイメージアップにつながりましたし、主体性等の評価に前向きな高校も多く、好感を持って受け入れられたと感じています。

■ 今後の課題

利用大学が協力し合い、低コストで優秀な学生を獲得する支援ツールへの成長に期待

J-Bridge Systemを通じて提出された資料はデジタルデータとして管理できるので、様々な追跡調査やIRを通して教育改善に役立てることを目指しています。このようなシステムを大学独自に開発・運用するのは大きな負担となります。利用する各大学が知恵を出し合えば、より優れたシステムに成長するはずです。大学にとって、必要最低限のコストで良質な評価を行い、優秀な学生を獲得することが理想です。その支援をしてくれるのがJ-Bridge Systemであって欲しいと願っています。

大分大学

大分大学 外観写真

志願者の多い学部の一般選抜前期日程でJ-Bridge Systemを利用した特色加点制度を導入

大分大学 学長特命補佐 教授 望月 聡 様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

出発点は「志願者が多くても学力の3要素を総合的に評価すべき」

入学者選抜では、学力の3要素すべての評価を行うことが求められていますが、本学のこれまでの入試を点検したところ、AO入試や推薦入試では「知識・技能」の基礎学力の評価が充分ではなかったり、対人の資格系学部でもコミュニケーション能力を評価していなかったり、一般入試で主体性等の評価が行われていなかったりといった問題が明らかになりました。そこで本学は、学力の3要素を総合的に評価することを目的として、志願者の多い経済学部と理工学部において、2021年度一般選抜前期日程から主体性等を評価する特色加点制度を導入しました。先行き不透明な社会で活躍できる人、即ち主体性を持って自ら課題を設定し解決できるような人を育てるという本学の理念を実現するためです。志願者数の多い経済学部・理工学部の一般選抜前期日程では小論文や面接の導入が困難であるため、J-Bridge Systemを利用することにしました。

■ 具体的な活用法

高校の活動の振り返りとともに、アドミッション・ポリシーとの関連を記述させて評価する特色加点制度として活用

本学の特色加点制度は、大学入学共通テスト、個別学力検査の合計点とは別に加点枠を設けて、①高校時代に取り組んだ主体的な活動や学びを、web上のJ-Bridge Systemに400字以内で記述すると同時に根拠物や資料を登録してもらい、②その活動や学びが入学後にどのように活かせるかについて、アドミッション・ポリシーを踏まえて200字程度で記述してもらいました。そして、その評価を含めて合否判定を行いました。申請は任意で、両学部とも最高20点の加点としました。志願者が本学や学部のアドミッション・ポリシーを調べ、自らの考えを整理する機会になったことにも大きな意義があったと考えています。

■ 利用後の感想

過半の志願者が特色加点制度を利用

特色加点制度は2021年度が初めての実施でしたが、過半数を超える志願者の利用があり手応えを感じました。特色加点制度を利用して入学した学生の特徴については、まだ分析できてはいませんが、最終的には教育改革の評価はそうした学生たちが卒業後に満足できる就職をできているのかどうかで判断すべきものと考えています。運用面に関して言えば、評価を担当する教員の負担が懸念したほど大きくはなく、事務的な面も含めて総じてスムーズに運用できたと考えています。

■ 今後の課題

入学者選抜改革と大学教育改革を一体的に進めていくことが重要

特色加点制度で得られたデータをIRデータとして活用しつつ、大学のさらなる教育改革へとつなげ、入学者選抜改革と大学教育改革を一体的に進めていくことが重要であると考えています。入学者選抜における今後の課題としては、主体性等評価の比重をどれくらいにするのが妥当なのか、また2025年度からは新学習指導要領で学んだ高校生が受験してきますが、新学習指導要領の内容に主体性等評価を含めた本学の入学者選抜をどう対応させていくのかも検討していくことが必要になると考えています。

前橋工科大学

前橋工科大学 外観写真

志願者数の多い前期日程に、J-Bridge Systemを利用した主体性等評価の仕組みを導入

前橋工科大学 入試委員長  中村 建介様

前橋工科大学 前入試委員長 土倉 泰様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

前期日程への主体性等評価のためにJ-Bridge Systemを導入

大学入試において学力の3要素のトータルな評価が求められ、一般選抜でも主体性等を何らかの形で評価すべきとされています。本学の2021年度入試への主体性等評価の導入は、こうした流れに対応したものです。また、2018年に本学の将来構想がまとめられたのですが、その中でも入試改革が盛り込まれました。このため前期日程における小論文導入が検討されましたが、小論文を実施するとなると入試日程や体制の大幅な変更が必要となり、代替の方法を検討する中でJ-Bridge Systemのことを知り、本学の主体性等評価のために最適と考えて導入に至りました。

■ 実際の活用法

高校の学びと、本学のアクティブラーニングとのスムーズな接続を目指す主体性等評価

2021年度前期日程選抜においては、①大学入学共通テスト700点、②個別学力検査300点、③志望理由・高校時代の活動の振り返り20点の1020点。これに④調査書の内容を総合して選抜を行いました。後期日程は受験者数も少ないため面接や小論文が実施されましたが、③は前期日程においてそれらに代わるものとしての位置付けで、希望者のみが任意に提出して加点を受ける仕組みです。具体的には、J-Bridge Systemを通じて150文字以内で志望理由を書き、150文字以内で高校時代の学びや活動を振り返ってもらいます。前者は高校と大学のスムーズな接続、後者は本学での学びもチームでのアクティブラーニングの比重が増えてきているため、高校時代のチームでの学びや自主的な活動にどのように自分が関わったのか等を振り返ってもらうことが狙いです。

■ 利用後の感想

スマートに運用できたが、同じような回答が多くなってしまった点が克服すべき課題

志望理由・高校時代の活動の振り返りの仕組みを利用した受験生は、前期日程全体の7~8割でした。ただ、私たちは志願者がチームにどのように主体的に関わったかの経験談を期待しましたが、具体的な記述は少なかったというのが現実でした。多くの回答がやや紋切型で同じような記述に終始していました。次回以降、設問の仕方などに改善の余地があると考えています。運営面では、1つの回答について3人の教員がルーブリックを作成して評価に当たりましたが、評価を担当した教員からは「web上で完結しているのでスマートにできた」「点数が付けやすかった」という感想が聞かれました。

■ 今後の課題

次年度に向けて設問の仕方や回答ボリュームの検討も

主体性等を評価する目的自体は良いので、今後も継続的に発展させていく必要があると思います。回答が似通ってしまった問題についての改善策としては、「具体的な内容を書いてほしい」「人とは違う取り組みについて書いてほしい」といった設問の仕方や、違いが出るだけの文章のボリュームなども検討していく必要があると思います。また、高校に対して「こうしたことを評価したいので、その観点から書かせてほしい」といったアナウンスもあらかじめ行っておく必要があると考えています。

叡啓大学

叡啓大学 外観写真

受験生の利便性向上と大学の入試業務効率化に寄与

広島県公立大学法人 叡啓大学

教学課 入試・広報係 大野 義文様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

JBSを活用し、入試業務の効率化を目指した

本学は2021年度4月広島に開学した新しい県立の公立大学で、偏差値では測れないコンピテンシー(資質・能力)の育成に力を入れる大学を創りたいとの思いから設立されました。入試においては、受験生一人ひとりが持つポテンシャルを見定め、伸びしろを重視して評価したいとの考えから、国公立大学ではかなり挑戦的ですが、入学者定員の半分を総合型選抜により選抜することとしています。
昨年度の初めての入試では、開学前の限られた教職員で入試を実施する必要があり、入試業務の効率化が喫緊の課題でした。そこで、出願書類の提出をオンライン上で実施できる仕組みを構築したいと考え、いつくかのアプリケーションを検討したところ、本学のWEB出願システムとの連携ができ、かつ、機能やセキュリティ面も充実していることから、J-Bridge System(以下「JBS」)を導入することにとしました。

■ 具体的な活用法

データアップロード機能により、出願書類のオンライン提出を可能に

本学の総合型選抜では、①志望理由書、②活動報告書、③小論文、④調査書等の4種類の書類を出願時に提出いただくこととしており、受験生は調査書等を除く3種類の書類作成に取り組む必要があります。JBSのデータアップロード機能を活用し、これらの出願書類をオンラインで提出する仕組みを構築しました。また、JBSは、最終提出の手続きを行うまでは、自身で書類データの差し替えを行うことができるため、受験生は、郵送の手間や郵送期間を考慮する必要がなく、出願期間最終日まで、出願書類の作成にじっくりと取り組むことができる環境を提供できたと考えています。また、本学においても、評価する先生方に紙ではなくデータで出願書類を提供できたため、審査の迅速化に寄与しました。

■ 利用後の感想

コロナ禍での受験生の利便性向上

JBSの導入は、結果的にとてもよい選択だったと考えています。昨年度、最も想定外だったことは、コロナ禍により、大学設置認可が10月下旬までずれこんだことです。これは、予定していた出願受付開始日まで2週間しかないタイミングでした。認可までは学生募集要項が公表できず、特に、小論文は、事前にテーマを示したうえで作成いただく必要があるにも関わらず、テーマの公表が出願受付開始日と同じタイミングになったため、受験生の皆さんには非常に短い期間で取り組んでいただく状況となりました。時間的余裕のない状況下では、いったんアップロードした後でも最終提出するまでは差し替えることが可能なJBSは、受験生の利便性向上に大きく寄与したと思っています。また、本学には海外からの出願も多かったのですが、JBSを活用したオンライン提出は、コロナ禍においても国際郵便の遅滞に影響されず、大きなメリットであったと感じました。

■ 今後の課題

英語対応など、今後の機能充実に期待

今後はJBSが持つオンライン上での評価機能の活用についても検討したいと考えています。JBSへの要望として、留学生向けの英語対応範囲の拡大をお願いしており、本学や他の大学様の活用状況を踏まえ、今後も更に機能の充実化が図られる予定と伺っていますので、JBSがさらに活用しやすくなるものと期待しています。

産業能率大学

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基礎学力と主体性等を評価する一般選抜「未来構想方式」でJ-Bridge Systemを活用

産業能率大学 入試企画部 部長 林 巧樹 様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

一般選抜でも学力の3要素をトータルに評価する未来構想方式を導入

本学は、総合型選抜として2007年にキャリア教育接続入試、2013年にはアクティブラーニング入試を導入しています。それは本学のアドミッションポリシーである「グローバル化している社会の動きに高い関心を持っている」「自分の将来キャリアを真剣に考え、常に向上心を持っている」「主体的に課題を発見し、他者と協働して取り組むことができる」を評価するためです。ただ一方で、従来からの一般入試では、主体性等は評価していませんでした。そこで、2021年度から実施した未来構想方式では、一般入試の枠組みの中で基礎学力を評価することに加えて、アドミッションポリシーに対応した主体性等も評価することとし、そのためにJ-Bridge Systemを導入しました。

■ 実際の活用法

事前記述課題と未来構想レポートをJ-Bridge Systemで提出して評価

未来構想方式では、大学入学共通テストの3教科(国語・英語必須)合計250点(得点率50%以上)を受験資格とし、事前記述課題と試験当日の未来構想レポートを8段階の総合評価で合否判定しました。募集人員は3学科5人ずつの計15人となっています。事前記述課題では、受験生は持続可能で多様な豊かな社会の構築や地域創生への意思、未来への意欲について、J-Bridge Systemを通じ入力・記述します。また入試当日の未来構想レポートでは、配布された近未来のある地域での社会状況に関する文章を読んで分析し、対策を考えてA4用紙2枚程度に記述します。インターネットで得られる情報を活用して考えるため、スマートフォンやパソコン等を持ち込めます。

■ 利用後の感想

事前記述課題に受験生の主張や意欲が強く表現された

未来構想方式では事前記述課題を他人に書いてもらっても、未来構想レポートと突き合せればすぐに分かりますし、実際にそんな受験生はいませんでした。この事前記述課題は自由記述で何度も書き直せるので、本人の意欲と言いたいことが最もよく表現され、実際に面接の代わりとなりました。実施する前は、この未来構想方式で受験するのは探究活動がすでに活発に行われているSSHやSGH採択校の生徒が多いのではと予測していましたが、実際には比較的偏差値の高い高校で地域での活動等に積極的に関わっていたという受験生が多くを占めました。

■ 今後の課題

学力の3要素のトータルな評価で選抜された学生に対し、さらに充実した学びを提供

本学では、1年次から全員がアクティブラーニングやPBLに取り組みますが、未来構想方式によって高校時代に意欲的に地域の活動等に参加し、正解のない問いに取り組むことに前向きな受験生を選抜することができました。さらに、入試における学力の3要素のトータルな評価を大学での学びにつなげる取り組みとして、2022年度からは経営学部マーケティング学科で、超実践型PBLマーケティング・イニシアティブというプログラムを開始します。これは企業等からテーマを与えられるのではなく、①自らチームを組織して企業等が抱える課題を発見し、②ビジネス・プロフェッショナルと協働して課題解決に取り組み、③解決策を企業に提言するもので、さらに充実した学びに接続できるようにしたいと考えています。

横浜創英大学

横浜創英大学 外観写真

出願書類をスマホ入力できるようになり、文章レベルも向上し評価も容易に

横浜創英大学 総務企画部 企画入試課長 大山 聡 様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

手書きの出願書類は志願者への負担が大きく、文章レベルも下げていた

これまで入学志望者に志望理由書等の出願書類を手書きさせることは、大きなネックになっていました。最近は文章を書くのが苦手な高校生が多く、何度も紙に書き直すと雑になって読む先生方も大変なご苦労がありました。また、ほとんどの入学志望者は複数の大学に出願しますが、紙の志望理由書はコピペできません。出願書類の作成は、受験生にとって大きな負荷になっていたため、これをいつでもどこでもスマホで入力してオンラインで提出できるようにしようと考え、まず手始めに、こども教育学部の総合型選抜(課題型)の入試からJ-Bridge Systemを導入することにしました。

■ 具体的な活用法

志願者は志望理由書、活動報告書、課題の概要をJ-Bridge Systemで作成

入学志願者には、志望理由書、活動報告書、課題の概要の3つをJ-Bridge Systemで提出してもらいました。総合型選抜(課題型)は対面で入学志願者にプレゼンテーションを行ってもらうのですが、課題の概要には自分が選んだ課題と取り組んだ内容、当日にどのようなプレゼンテーションをするかなどを入力して提出してもらいます。評価は面接とプレゼンテーションで100点満点、志望理由書、活動報告書、課題の概要で100点満点で評価。さらに調査書などを50点満点で評価します。昨年度はJ-Bridge Systemの評価機能は、条件が整っていなかったため使用しませんでしたが、今後の課題としてとらえています。

■ 利用後の感想

志望理由書の質が画期的に向上、幅広い表間方法も活用可能に

志望理由書の質が画期的に向上しました。それは評価する教員もはっきりと感じていて、やはり手書きだと修正するにしても限度があったことが判明しました。今の若い人たちは、さまざまな情報を集めてまとめて整理する能力は高いので、デジタルで入力する方法が適しているのだと感じました。データ化することで幅広い表現方法が可能になったことも、志願者にとってはメリットだと思います。さらに、ほとんどの高校で志望理由書等を進路担当の先生方が確認されていますが、生徒からのメール添付で確認できるうえに読みやすくなったと好評です。また総合型選抜(課題型)で入学した学生たちが、今年初めて自主的に企画して七夕イベントを行いましたが、主体性等を発揮する学生の選抜につながったのではと感じています。

■ 今後の課題

2022年度は推薦入試でも活用。取得データのIRデータとしての活用も計画中

今後は、推薦入試での志望理由書等でもJ-Bridge Systemの活用を検討していきたいと考えていますし、デジタルデータとして残せるのでIRデータとしての活用も検討しています。また、こども教育学部の総合型選抜(課題型)では、J-Bridge Systemに評価機能が搭載されているので、これを使って評価を行うようにしていきたいと考えています。そのためには、どのように評価をするのかのルーブリックを作成する必要がありますが、そのプロセスでアドミッションポリシーそのものや、アドミッションポリシーとルーブリックとの整合性などを検証していくことになり、本学の入学者選抜の在り方を見直していく契機にもなり得ると考えています。

京都文教大学・京都文教短期大学

京都文教大学 外観写真

時間をかけて準備してきた多面的評価に最適ツールが
J-Bridge System

アドミッションオフィス課長 高島 隆平様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

コロナ禍で入試当日が大学閉鎖だったとしても、J-Bridge Systemなら評価できる

元々、高大接続改革に対応していくために、本学では一般入試における多面的評価の導入準備を進めていました。そして、いよいよ2021年度入試から実施しようという時にコロナ禍が起こりました。2020年の夏頃は、コロナ禍ですべての入試がどうなるか分からない状況になり、AO入試や指定校推薦での志願者も、試験日に来校してもらえる保証がありません。先生方も学校に来られないかもしれない。そこで、当初はキャンパスが完全閉鎖になったとしても実施できる方法を模索しました。その過程で、J-Bridge Systemを使った多面的評価であれば評価者の先生方が自宅にいても評価できると考えて、導入を決めました。

■ 具体的な活用法

志願者が任意にエントリーできる「ともいき加点制度」を創設

具体的にはJ-Bridge Systemを活用して「ともいき加点制度」を設けました。志願者は任意でエントリーしてこの制度を利用できます。具体的には、志願者は自分が高校時代に取り組んだ活動について活動報告書を書いて、J-Bridge Systemで提出します。そして試験で合格ラインを下回っている志願者だけを対象にして、一般入試A日程の場合は、筆記試験の満点である200点の最大3%、すなわち最大6点を多面的評価によって加点しました(2022年度入試ではすべての選抜方式で最大3点に変更)。評価については、J-Bridge Systemに実装されている仕組みを活用し、評価者の主観が入り込みにくいように、3人の評価者がそれぞれの項目を1か0で評価し、最頻値を採用することで、バランスと公平性を担保しました。

■ 利用後の感想

評価担当の先生方にも、いつでもどこでも評価できると好評

実際に利用した志願者は延べ23~24%程度でしたが、想定よりも多いと感じています。また評価者である先生方からも好意的なコメントが多くありました。実は当初はオンラインでの評価については反対意見もかなりあったのですが、どこでも採点できて時間も融通が利く、評価の分散具合もトレースできるなど、新しい視点が開けたという感想が多くありました。また、実際問題として当初は紙ベースで多面的評価を実施しようとしていたのですが、それだと試験実施日の翌週の土曜日に合格発表というスケジュールにはとても間に合いませんでした。J-Bridge Systemの操作は容易なので、受験生からも先生からも問い合わせはほとんどありませんでした。ハンドリングも問題なく進み、J-Bridge Systemにすることで多面的評価が可能になったと強く実感しています。

■ 今後の課題

IRデータとしての活用だけでなく、大学としてのメッセージ発信やFD、SDとしての意味も大きい

「ともいき加点制度」でのエントリー数そのものは多いので、志願者の属性を把握・分析しました。今後は入学後のGPAやGPSアカデミック、汎用的技能などとの相関を分析するなど、IRデータとしての活用を展望しています。さらに、本学は入学後にどのように頑張れる学生なのかを意識してグループダイナミクスを大切にしており、さらに入学後には学生にディプロマポリシーの到達度を自己評価してもらって自らの学びをプロットさせる仕組みがありますが、これらとJ-Bridge Systemによる多面的評価を接続させていきたいと考えています。加えて、この多面的評価がどれだけ浸透していくか未知数ですが、大学としてメッセージを発する機会でもあり、同時に多面的評価を通じたFD、SDとしての意味も大きいと考えています。

西日本工業大学

西日本工業大学 外観写真

主体性等評価を一般選抜で導入するには、採点期間を考慮するとJ-Bridge Systemが不可欠

西日本工業大学 入試広報課長 松尾 三紀様

注)所属及び役職等はインタビュー当時(2021年度入試)のものです。

■ 導入のきっかけ

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推薦系入試では自己エントリーを紙出力して評価していたが、一般選抜では困難

本学では主体性等の評価のために、志望理由書と高校時代の活動報告書を兼ねた文章を提出する自己エントリーの仕組みを導入しました。一般選抜では2年前から任意で希望者のみ、インターネット出願サイトに自己エントリーを直接入力させていて、8~9割の志願者が記入していました。これをプリントアウトして評価担当の先生方に渡していたのですが、何百人もの提出物を印刷して読み込む負担の大きさが問題となっていました。2021年度から一般選抜でも自己エントリーを導入することになった際に、これまでのやり方では評価するのが時間的にも難しく、佐賀大学の事例なども参考にしつつJ-Bridge Systemを導入することにしました。

■ 具体的な活用法

任意の自己エントリーに20点の高配点、高校時代の活動と大学での学びの関連を問う

本学の一般選抜の配点は、学力試験が2科目で200点、自己エントリーが20点、調査書10点となっています。活動報告については、高校時代に主体的に取り組んだ経験を 1つ取り上げ、それが専攻分野の選択に与えた影響、あるいは専攻分野での学習や将来の仕事にどのように寄与するかについて200~500文字で記述するものです。評価はルーブリックを作成して対応しました。建築学科と情報デザイン学科は、2人の教員ですべての自己エントリーを評価しました。他の3学科では、6~8人の教員で評価を担当しました。

■ 利用後の感想

倍率の高い学科ほど専門分野への強い関心や意欲が感じられ、筆記試験では把握できない能力が明らかに

競争倍率が2~3倍と高い建築学科と情報デザイン学科では、自己エントリーの文章レベルも高いのが印象的でした。やはり、20点満点の加点が大きく影響すると考えて、しっかりと書いたのではないかと思います。また、本学受験生の特徴の1つかもしれませんが、専門高校からの志願者は取得している資格について記述するケースが多く見受けられました。
一般選抜はこれまで学力試験のみでしたが、文章を書かせてみると、文章能力やその他の能力、まさに主体性等について把握できることがよく分かりました。採点期間が短かったのですが、評価を担当した先生方からは批判等もなく、これまでのやり方だと成立しなかったと痛感しています。また、本学は今年度よりパソコンを必携化していますが、J-Bridge Systemの導入はデジタルトランスフォーメーション(DX)の動きにも沿ったものであると感じています。

■ 今後の課題

全ての入試にJ-Bridge System利用を拡大、得られたデータの教務情報としての活用も計画

2021年度は一般選抜のみでJ-Bridge Systemを利用しましたが、その良さが全学的にも認識できたので、2022年度入試からは全ての入試でJ-Bridge Systemを利用します。これまでは評価シートもすべて紙だったので、保存・保管の問題もありましたが、デジタル化されるので、その問題も解消されます。細かなことでは、2021年度入試では建築学科と情報デザイン学科で2人の評価担当者ですべて自己エントリーを評価しましたが、公平性が担保できた上に負担も少なかったことから、他の学科でも同じ評価方法を取り入れます。さらに今後は自己エントリー情報を教務情報としても活用していく計画で、教務システムの中に情報を移して共有できるようにしていきます。

  • 私と河合塾
  • [連載]「河合塾にフォーカス