学校と社会をつなぐ調査最終報告会&シンポジウム「高校・大学・社会-学びと成長の10年を追う-」
本イベントは終了いたしました。当日見逃した方は[アーカイブ映像]からご覧ください。
開催趣旨
河合塾と桐蔭学園理事長・溝上慎一先生は、2013年から「学校と社会をつなぐ調査」(通称:10年トランジション調査)を継続的に実施してきました。どんな高校生が大学、社会で学び・成長していくのか、高校2年時から大学、社会人3年目までの約10年間にわたって追跡し、高校と大学の接続、社会への移行(トランジション)の研究・実践への還元を目的として進めてきました。
2021年秋には社会人3年目を対象に最終調査を実施しました。そこで今回は、最終調査の分析報告に加えて、高校から大学、社会への接続に関わる研究者・実践者と溝上先生との討論を通して、この調査結果をどう捉え、今後どのように高校・大学の教育に活かしていくか、議論を深めていきます。
プログラム
第1部:学校と社会をつなぐ調査 最終調査分析報告
調査の概要、結果概要報告 | 溝上 慎一 先生 (桐蔭学園 理事長、桐蔭横浜大学 教授、河合塾 教育研究開発本部 研究顧問) |
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調査の結果分析報告 | 柏木 智子 先生(立命館大学 教授) 知念 渉 先生(神田外語大学 准教授) |
第2部:コメント&討論
社会的格差の視点から | 中村 高康 先生(東京大学 教授) × 溝上 慎一 先生 |
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教育効果・高等教育論の視点から | 濱中 淳子 先生(早稲田大学 教授) × 溝上 慎一 先生 |
初等中等教育行政の視点から | 板倉 寛 氏(文化庁文化経済・国際課長、前 文部科学省初等中等教育局) × 溝上 慎一 先生 |
開催にあたって:溝上先生オンライン特別インタビュー
開催にあたって、プロジェクト企画者・溝上慎一先生に、本調査の概要やこれまでの結果からわかること、当日の見所などについてお話をうかがいました。
アーカイブ映像
第1部 最終調査分析報告 調査の概要、結果概要報告
桐蔭学園 理事長、桐蔭横浜大学 教授 溝上慎一 先生
第1部 最終調査分析報告 調査の結果分析報告・質疑応答
立命館大学 教授 柏木 智子 先生、神田外語大学 准教授 知念 渉 先生、溝上慎一 先生
第2部コメント&討論/社会的格差の視点から
東京大学教授 中村高康 先生×溝上慎一 先生、知念渉 先生
第2部コメント&討論/教育効果・高等教育論の視点から
早稲田大学教授 濱中淳子 先生×溝上慎一 先生
第2部コメント&討論/初等中等教育行政の視点から
文化庁文化経済・国際課長 板倉寛 氏×溝上慎一 先生
参加者質問への登壇者回答
回答するにあたって:溝上慎一先生より
先日は、『学校と社会をつなぐ調査 最終報告会&シンポジウム』に長時間ご参加くださり、まことに有難うございました。10年の調査による達成もありますが、他方でたくさん宿題をいただいていまして、これからしっかり取り組んでこのテーマを発展させていこうと思います。
当日のご質問から、会場でお答えしていないもの、全体に返しておくべきものと判断したものについてお答えします。
開催概要
日時 | 2022年10月1日(土)13:00~17:00 |
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会場 | 浅草橋ヒューリックホール (東京都台東区浅草橋1丁目22-16ヒューリック浅草橋ビル2F) ◆アクセス [マップ](浅草橋ヒューリックホールウェブサイトに遷移します) JR総武線 浅草橋駅[西口]より徒歩1分 都営浅草線 浅草橋駅[A3出口]より徒歩2分
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対象 | 主に中学校・高校・大学教職員の方、その他の教育関係者の方 |
定員 |
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参加費 | 無料 |
主催 | 学校法人河合塾 |
チラシ |
登壇者プロフィール〈敬称略〉
溝上 慎一(みぞかみ・しんいち)
学校法人桐蔭学園 理事長、桐蔭横浜大学 教授、学校法人河合塾 教育研究開発本部 研究顧問。「学校と社会をつなぐ調査」プロジェクト企画者。京都大学博士(教育学)。専門は、青年・発達心理学、教育実践研究(学びと成長、学校から仕事・社会へのトランジション、アクティブ・ラーニングなど)。政府の教育再生実行会議初等中等教育WG(2020-2021)では、ポストコロナ期における新たな学びの在り方について、人の発達を踏まえ学校から仕事・社会への移行(トランジション)として検討を行なった。ウェルビーイングとの関係など課題も指摘。
柏木 智子(かしわぎ・ともこ)
立命館大学産業社会学部 教授。専門は教育学、教育経営学。主な研究テーマは、社会の分断を防ぎ、公正な民主主義社会を形成する学校・地域づくり。主な著書に、『子どもの貧困と「ケアする学校」づくり』(明石書店、2020年。2021年度日本教育経営学会学術研究賞)など。高校2年時の結果をまとめた本調査の書籍『どんな高校生が大学、社会で成長するのか』(学事出版、2015年)では、第4章「高校生の生活と意識における地域差」を担当。国立教育政策研究所所外委員(ICTを活用した授業づくりに関する調査研究)も務める。
知念 渉(ちねん・あゆむ)
神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部 准教授。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。専門は、教育社会学、家族社会学。主な著書・論文に、『現場で使える教育社会学』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2021年)、『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』(青弓社、2018年)など。本調査の書籍『どんな高校生が大学、社会で成長するのか』(学事出版、2015年)では、第3章「ジェンダーの視点からみた高校生の生活と意識」を担当。
中村 高康(なかむら・たかやす)
東京大学大学院教育学研究科 教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。専門は、教育社会学。戦後日本の教育と選抜の変容、高校生の進路に関する量・質混合調査等の研究に取り組む。主な著書に、『現場で使える教育社会学』(共編著、ミネルヴァ書房、2021年)、『大学入試がわかる本』(編著、岩波書店、2020年)、『暴走する能力主義』(ちくま新書、2018年)など。
濱中 淳子(はまなか・じゅんこ)
早稲田大学教育・総合科学学術院 教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。専門は、教育社会学、高等教育論。主な著書に、『「超」進学校 開成・灘の卒業生』(ちくま新書、2016年)など。いわゆる進学校に着目し、卒業生調査を用い高校時代の経験とキャリアの関連性を分析する他、『大学入試改革は高校生の学習行動を変えるか』(共著、ミネルヴァ書房、2019年)では、高校生の学習行動を進学校や部活動との関連から分析・発表している。
板倉 寛(いたくら・ひろし)
文化庁文化経済・国際課長、内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)。一橋大学法学部卒業、政策研究大学院大学修士(公共政策)。1999年文部省入省。島根県教育委員会総務課長、大臣政務官秘書官、在英国日本国大使館参事官、教育課程企画室長、情報教育・外国語教育課長、文部科学省初等中等教育局学校デジタル化プロジェクトチームリーダー等を経て現職。『これなら! 学校DXハンドブック』(翔泳社、2022年)に「未来の学びに向けた学校のデジタル化の進め方」を、『資質・能力を育成する授業づくり』(東洋館出版社、2021年)に「授業づくりにおける学習評価-指導と評価の一体化のために-」を寄稿。
お問い合わせ
学校法人河合塾 教育研究開発部 学校と社会をつなぐ調査事務局
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Email:kkt@kawai-juku.ac.jp
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