学校と社会をつなぐ調査最終調査直前イベント
実施レポート(1):イントロダクション
学校と社会をつなぐ調査(10年トランジション調査)は、河合塾と桐蔭学園理事長・教授の溝上慎一先生が、2013年より共同で実施している調査プロジェクトである。本イベントは、本年実施される最終調査を前に、これまでの調査を振り返り、明らかになったことを再確認することを目的に、開催されたものである。
イントロダクションでは、本プロジェクトの企画者の溝上慎一先生が、調査の目的とこれまでの概略を、以下のように紹介した。
この調査は、2013年に当時の高校2年生約45,000人を対象に開始したもので、約10年間にわたって同じ人を対象に、高校、大学、仕事・社会への移行(トランジション)と個人の資質・能力の成長との関連を追跡調査しようという壮大なものである。調査回答者数は回を追うごとに減少することは避けられないが、それでも最終調査には約1,500~2,500人の社会人の協力が見込まれ、国内では他に例を見ない貴重なデータとなる。
これまで、調査を踏まえて2冊の書籍が発刊されており、1冊目は最初の高校2年時調査の分析、そして2冊目は大学入学という大きなトランジションを経た大学生の調査を分析したものだ。その意味では、これから行われる2021年度の最終調査は、大学から仕事・社会への大きなトランジションを経験して、順調であれば社会人3年目の人が対象となり、その結果が注目される。
講演タイトル | レポート | |
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基調講演 | これからの社会に必要な力とは?~非認知能力が“私たち”を育ててくれた~ [大妻多摩中学高等学校 アドバイザー/前・鷗友学園女子中学高等学校 校長 吉野明先生] |
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調査分析報告 | 10年トランジション調査の結果 [桐蔭学園 理事長 溝上慎一先生] |
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高大接続における社会経済的指標の影響 [神田外語大学 講師 知念渉先生] |
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地方の高校生の地元志向をどのように見るか [立命館大学 教授 柏木智子先生] |
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登壇者によるディスカッション |
※所属・役職は開催当時のもの
※このページは日本教育研究イノベーションセンター(JCERI)によって制作されました。