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文部科学省全国学力・学習状況調査平成24年度 小学校(6年)問題分析

国語A・知識

分析科目

小学校6年生 国語A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

教科書の内容に基づく基本的な出題。目的に応じた情報の整理を求める問題が多い。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

漢字の読み書きを中心とする基礎的な知識の力と、与えられた文章から必要な情報を読み取る力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:9題小設問:20問
今年度は、選択式問題が7問、記述式問題が13問で小設問数は従来の20問前後で変わらず、内容も基本的な平易なものがほとんどであった。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。

大設問
(合計 20)
出題内容 分析
第1問
(6)
言語事項(漢字の読み3問・書き3問) 小5までに学習する読み書き【一】(1)4・5年(2)5・1年(3)5年【二】(1)3年(2)2・3年(3)5年
第2問
(1)
話す力・聞く力(質問のねらい) 話の内容に対する質問の意図を読み取る問題
第3問
(2)
話す力・聞く力(情報の整理) 集めた情報をもとに図の中から適切な内容や共通する内容を選んで抜き出す問題
第4問
(4)
読む力(音読の仕方) 場面の様子や登場人物の心情に合わせた適切な音読の仕方を選ぶ問題
第5問
(2)
読む力(情報の整理) 百科事典から目的に応じた内容を選び、適切な形で抜き出す問題
第6問
(1)
書く力・読む力(視点の変化をとらえる) 下書きを修正した文章が、登場人物の誰の立場に寄りそっているかを選ぶ問題
第7問
(1)
書く力(情報の整理) 取材した内容を箇条書きにしたものを一文にまとめる問題
第8問
(1)
言語事項(慣用句の意味) 「話がはずむ」の意味を選ぶ問題
第9問
(2)
言語事項(漢字の筆順) 「申」(5画め)と「赤」(4画め)の筆順について答える問題

国語B・活用

分析科目

小学校6年生 国語B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

情報を読み取る力と、読み取った情報を整理し、条件に合わせてまとめる力を測る問題。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

与えられた文章や図表の内容を正確に読み取ったうえで目的に合わせた情報を選び取り、的確にまとめる記述力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:3題小設問:14問
今年度は、選択式問題が10問、抜き出し式問題が1問、自由記述式問題が3問。自由記述式問題は40字以上60字以内が1問、60字以上80字以内が1問、60字以上100字以内が1問であった。それぞれに文章(資料)の内容を正確に読み取り、そのうえで条件に合わせて解答を書く力が必要とされた。
従来は記述式の問題の割合が高かったが、今年度は選択式の問題が増加し、選択式と記述式の問題数の割合が逆転した。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。与えられた資料をもとにして、条件に応じて情報を取捨選択し、それを指定された形でまとめられるかが問われた。

大設問
(合計 14)
出題内容 分析
第1問
(5)
書く力(手紙の書き方) (一)目的に合った内容を選ぶ問題・(二)目的に合った内容を指定された形で、敬語を用いて書く問題・(三)手紙の後付けを完成させる問題
第2問
(4)
話す力・読む力・聞く力(情報の整理・発言のねらい) (一)質問の内容をまとまりごとに整理する問題・(二)資料を読み取ったうえで、適切な質問内容を条件に合わせて書く問題・(三)司会者の発言のねらいを選ぶ問題
第3問
(5)
読む力・書く力(情報の整理) (一)雑誌記事の特徴として適切なものを選ぶ問題・(二)編集者のねらいを選ぶ問題・(三)目的に応じて関連する記事を選ぶ問題・(四)二つの記事を関連づけながら読み、理由を明らかにしながら、指定された形で自分の考えを書く問題

算数A・知識

分析科目

小学校6年生 算数A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

苦手分野の改善は!?

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

教科書レベルの基本的な知識や計算力がどの程度定着しているかを測る問題であり、従来通りの出題であった。前回までの調査において正答率が低かった「割合」、「大きさの感覚」、「除法の意味」を正しく理解しているかを問う問題、現行課程で小6から小5に移行された「分数計算」「比例」に関する知識を問う問題が出題されており、これらは平成23年度から実施されている学習指導要領に基づいた学習指導が、どの程度児童に浸透しているかを確認することが目的であったと考えられる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:9題小設問:19問
分量、出題形式ともに従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

従来と比較して、数と計算の分野についての出題割合が増え、数量関係および量と測定の分野についての出題割合が減った。数量関係の分野では、図やグラフを読み取り、それを利用する力を問う問題として割合が、図形分野では、基本的な平面図形の面積の求め方についての理解を問う問題がそれぞれ引き続き出題されている。

大設問
(合計 19)
出題内容(分野) 分析
第1問
(7)
整数、小数、分数の計算
四則混合計算
(数と計算・数量関係)
基本的な加減乗除計算の仕方が身についているかを確認する問題であった。現行課程で小6から小5に移行された(6)異分母の分数の減法、(7)分数の除法については、初めての出題であった。
第2問
(2)
数の相対的な大きさ~数の仕組み~
十進位取り記数法の仕組み
(数と計算)
(1)数の仕組み、(2)記数法の仕組みについての理解を確認する問題であった。
第3問
(2)
割合
除法の意味
(数と計算)
(1)基準量・比較量・割合の関係を的確に把握し、図に表したり図から読み取ることができるかを問う問題、(2)割合の問題を通して、1当りの大きさを除法を用いて正しく式で表せるかを問う問題であった。
第4問
(1)
測定値の平均
(量と測定)
平均を求める式の意味を理解し、正しく平均を求めることができるかを問う問題であった。本年度初めて平均に関する問題が出題された。
第5問
(2)
面積の感覚~ハガキの面積~
三角形の底辺と高さの関係
(量と測定)
(1)長さの感覚に基づいて、身の回りにある物のおよその面積の見当をつける問題、(2)三角形の面積を求めるにあたり、底辺と高さの関係が正しく理解できているかを問う問題であった。
第6問
(2)
四角形の内角の和
立体図形の面と辺の位置関係
(図形)
(1)四角形の内角の和が360°であることを利用して、角の大きさを求める問題、(2)空間図形の性質についての理解を確認する問題であった。
第7問
(1)
円の作図
(図形)
図形を構成する要素(円の中心や半径)についての理解を確認する問題であった。本年度初めて円の作図に関する問題が出題された。
第8問
(1)
割合を表すグラフ~円グラフ~と百分率
(数量関係)
割合を表すグラフを読み取って利用する、百分率の意味や基準量の求め方を理解しているかを問う問題であった。
第9問
(1)
直方体の高さと体積の関係を表から読み取る
(量と測定・数量関係)
表から、ともなって変わる2つの数量関係が比例であることをとらえることができるかを問う問題であった。

算数B・活用

分析科目

小学校6年生 算数B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

理由を記述する問題が増加。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

児童にとって日常的な題材を用いて、知識や技能をしっかりと活用できる力が備わっているかを問う問題で、従来通りであった。ただ、記述式の問題において、判断や考えの正しさの根拠を説明する問題が増えた。これは、前回までの調査において、特に理由を述べるために必要な情報の読み取りや指摘が不十分であった点が課題にあげられたため、それが改善されているかを確認することが目的であったと考えられる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:5題小設問:13問
分量、出題形式ともに従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

日常生活の場面を題材として、図や表、グラフから読み取った情報を式に表したり、それらを用いて根拠の説明をさせる問題、示された考え方を理解し、それを模倣して説明させる問題などで構成されており、従来通りであった。

大設問
(合計 13)
出題内容(分野) 分析
第1問
(2)
おつりの硬貨の種類を答える
おつりの硬貨の枚数が少なくなる理由を説明する
(数と計算)
おつりの硬貨の種類と枚数の関係に着目し、(1)硬貨の種類を決める問題、(2)おつりの硬貨の枚数が少なくなる理由を、複数の考えを比較して、どの考えがより合理的であるかを説明する問題であった。
第2問
(3)
式の読み取り
図から得られた情報を用いて指定された数量がつくり出せない理由を説明する
最小公倍数の意味
(数と計算・量と測定・数量関係)
(1)図を観察して得た情報を用いて、とび箱の高さを求める式を読み取る問題、(2)指定された高さができるかどうかを判断し、その判断の根拠を説明する問題、(3)30cm高くすると同じ高さになる理由を答える問題であった。
第3問
(2)
長方形に内接する四角形の面積の求め方
長方形と四角形の面積の関係を説明する
(量と測定・図形)
(1)長方形の面積を求める公式と結びつけながら、ひし形の面積を求める公式を作り出す、その過程を理解しているかを問う問題、(2)ひし形以外の長方形に内接する四角形においても同じように長方形の面積の半分になるかを考察し説明する問題であった。
第4問
(3)
与えられた条件に合う時刻を求める
目的に応じて時間の見当を付ける
はかりを適切に読み取り、米の重さに対する水の重さを求める
(数と計算・量と測定)
調理実習の場面で、(1)条件に合う時刻を求める問題、(2)目的に応じて時間の見当を付け決められた時間の中で調理ができるかを問う問題、(3)読み取ったはかりの目もりから米の重さを求め、それを基に水の重さを求める解法過程を示す問題であった。
第5問
(3)
円の性質
一輪車のタイヤの回転数と進んだ道のりの関係
相対度数の意味
(量と測定・図形・数量関係)
(1)円の性質を利用して長さを求める問題、(2)表から比例の関係を捉え、それを基にして長さを求める式を答える問題、(3)基準量の違う2つの数量を比較する場合に割合で比べることが適切であることを理解しているかを問う問題であった。

理科

分析科目

小学校6年生 理科

見出し(トピックス)

教科書の内容に基づく基本的な出題と実験・観察を通して考察する出題。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

基本的な知識がどの程度定着しているかを問う問題と、実験・観察で得られた資料を読み取る問題が出題された。また、実験の結果を論理的に説明する表現力が求められた。

分量・形式

解答時間:40分大設問:4題小設問:24問
選択式が15問、記述式が9問(文章記述が3問)

範囲・分野・内容

小学5年までの教科書の内容。

大設問
(合計 24)
出題内容(分野) 分析
第1問
(4)
形を変えたときの重さ、水に溶かしたときの重さ、水溶液の濃さは均一
(物の溶け方(物質))
小学3年で学習した物と重さについてと、小学5年で学習した物の溶け方について理解できているかを問う問題であった。
第2問
(7)
虫眼鏡の使い方、サクラのようす、受粉
(季節と生き物・花の受粉(生命))
小学4年で学習した、サクラの成長の規則性を読み取り、それをもとに開花する時期を考える問題であった。
第3問
(8)
ゴム・光電池・かん電池で動く車、電磁石の働き、水の変化と風車
(ゴム・電流の働き・水の変化(エネルギー))
ゴムをねじった回数と車の進んだ距離を読み取る問題。小学4・5年で学習した、直列と並列の電流回路についてと、電磁石の働きについて理解できているかを問う問題であった。
第4問
(5)
太陽の動きとかげの動き、天気の変化と気温の変化
(太陽の動き・天気と気温(地球))
小学3・4年で学習した、太陽の位置とできるかげの長さの変化について理解できているかを問う問題であった。小学5年で学習した、天気の変化と気温の変化について理解できているかを問う問題であった。
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