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文部科学省全国学力・学習状況調査平成25年度 小学校(6年)問題分析

国語A・知識

分析科目

小学校6年生 国語A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

教科書の内容に基づく基本的な出題。目的に応じた情報の整理を求める問題が多い。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

漢字の読み書きを中心とする基礎的な知識の力と、文章や資料の内容を読み取るだけでなくその意図や効果を理解する力、与えられた資料から必要な情報を読み取ってそれを適切な言葉で表現する力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:7題小設問:18問
今年度は、選択式問題が7問、抜き出し式問題が2問、記述式問題が9問で小設問数は従来の20問前後で変わらないが、資料から読み取った内容を適切な言葉を用いて自分で表現しなければならない問題があり、難しく感じる生徒もいたと思われる。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。

大設問
(合計 18)
出題内容 分析
第1問
(6)
言語事項(漢字の読み3問・書き3問) 小学5年生までに学習する漢字の読み書き【一】(1)5年生(2)1・4年生(3)3・5年生【二】(1)4年生(2)1・4年生(3)5年生
第2問
(2)
言語事項(ことわざの意味) ことわざの意味として適当なものを選ぶ問題
第3問
(3)
言語事項・書く力(言葉の単位・接続語) (一)「文」の意味を理解した上で、文頭を指摘する問題・(二)(1)接続語の働きをふまえて一文を二文に分ける問題・(二)(2)同じ働きをする接続語を選ぶ問題
第4問
(3)
読む力・書く力(情報の整理) (ア・イ)資料から読み取った内容を的確な言葉で表現する問題・(ウ)複数の情報を自分の言葉でまとめる問題
第5問
(2)
読む力(表現のねらい) 広告の各部分の内容や表現のねらいとして適当なものを選ぶ問題
第6問
(1)
読む力(情景と表現の効果) 俳句に表現された情景を読み取り、表現の効果をとらえる問題
第7問
(1)
話す力・聞く力(表現の工夫と効果) スピーチの工夫とその効果として適当なものを選ぶ問題

国語B・活用

分析科目

小学校6年生 国語B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

情報を読み取る力と、読み取った情報を整理し、条件に合わせてまとめる力を測る問題。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

与えられた文章や図表の内容を正確に読み取ったうえで、その意図や特徴を理解する力と、目的に合わせた情報を選び取り的確にまとめる記述力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:3題小設問:10問
今年度は、選択式問題が3問、抜き出し式問題が1問、自由記述式問題が6問。自由記述式問題は40字以上60字以内が1問、80字以上100字以内が1問、字数指定のない問題が4問であった。それぞれに文章(資料)の内容を正確に読み取り、そのうえで条件に合わせてまとめる力が必要とされた。
昨年度は記述式に比べて選択式の割合が高かったが、今年度は選択式問題が完全解答になっているものが多かったために、設問数としては記述式の多かった従来の形式に近づいた。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。与えられた資料をもとにして、条件に応じて情報を取捨選択し、それを指定された形でまとめられるかが問われた。

大設問
(合計 10)
出題内容 分析
第1問
(3)
話す力・聞く力(発言の内容と意図の把握) (一)心情から、その原因となった相手の対応についての説明を選ぶ問題・(二)発言の意図として適当なものを選ぶ問題・(三)発言の内容と意図をふまえたうえで、発言内容を説明する問題。
第2問
(3)
話す力・読む力(情報の整理) (一)条件に合わせて文を書き換える問題・(二)資料の中から、条件に一致する部分を抜き出す問題・(三)条件に合わせて、資料から読み取った内容をまとめたうえで、自分の考えを書く問題。
第3問
(4)
読む力・書く力(情報の整理) (一)本の推薦文の中から、条件に合う内容を取り出して箇条書きで書く問題・(二)二つの推薦文を比較したうえで、それぞれの特徴を選ぶ問題。

算数A・知識

分析科目

小学校6年生 算数A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

変化なし

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

教科書レベルの基本的な知識や計算力がどの程度定着しているかを測る問題であり、従来通りの出題であった。また、前回までの調査で正答率の低かった「割合」(第8問)、「除法の意味」(第3問、第4問)に関する問題や、現行課程で小6から小5に移行された「単位量あたりの大きさ」(第4問)、「円柱」(第7問)に関する知識を問う問題が出題されており、新学習指導要領に基づいた学習指導の浸透度を測る目的が継続していると考えられる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:9題小設問:19問
分量、出題形式ともに従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

今年度は昨年度と比較して、数と計算の分野についての出題割合が減り、数量関係の分野についての出題割合が増えたが、これにより出題分野の割合が従来通りにもどった。数と計算の分野では、基本的な計算力を問う問題、数量関係の分野では、基準量・比較量・割合の関係が正しく理解できているかを問う問題や示されたグラフから必要な情報を読み取り、それを利用する問題、図形分野では、基本的な平面図形の面積の求め方についての理解を問う問題がそれぞれ引き続き出題されている。一方、従来よく出題されていた図やグラフを読み取り、それを利用する力を問う割合の問題は出題されなかった。

大設問
(合計 19)
出題内容(分野) 分析
第1問
(7)
整数、小数、分数の計算
( )を用いた計算
(数と計算・数量関係)
基本的な加減乗除計算の仕方が身についているかを確認する問題であった。(1)はH22、(3)はH19、(4)はH22にそれぞれ出題された問題と同じ問題であった。経年比較を目的とした問題であったと思われる。また、(6)は初めて帯分数の加法が出題された。
第2問
(1)
概数と四捨五入
(数と計算)
条件(一万の位までの概数にするときの四捨五入をする位が千の位であること)に基づいて数を四捨五入し、概数で表す方法についての理解を確認する問題であった。
第3問
(1)
被除数、除数、商及び余りの関係
(数と計算)
被除数、除数、商及び余りの間の関係(除法の答えの確かめをする計算)を理解しているかを確認する問題であった。
第4問
(1)
単位量当たりの大きさ
(量と測定)
単位量当たりの大きさを求める除法の式の意味と、単位量の選び方に対する単位量当たりの大きさを表す数値の意味の理解を確認する問題であった。
第5問
(3)
測定の目的に応じた計器の選択
面積の単位
台形の面積
(量と測定)
(1)長さの感覚に基づいて、測定の目的(曲線部を計測する)に応じた適切な計器を選択する問題、(2)面積の単位の意味を問う問題、(3)台形の面積の求め方が理解できているかを問う問題であった。
第6問
(1)
合同な図形の作図に必要な条件
(図形)
合同な三角形の作図に必要な条件を理解しているかを問う問題であった。本年度初めて三角形の作図に関する問題が出題された。
第7問
(2)
立体図形(円柱)の見取図と展開図
(図形)
立体図形の見取図と展開図を通して、(1)辺や面のつながりやそれらの位置関係の理解、(2)円周率の意味や円周の求め方が理解できているかを問う問題であった。
第8問
(2)
割合(百分率)の意味
(数量関係)
百分率の意味に基づいて、(1)比較量の求め方、(2)基準量と比較量の大小関係を割合からとらえることを理解しているか問う問題であった。
第9問
(1)
資料の分類・整理(棒グラフ)
(数量関係)
棒グラフで表された資料を、棒グラフの目盛りの数値に着目して、目的の数値を読み取ることができるかを確認する問題であった。

算数B・活用

分析科目

小学校6年生 算数B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

理由を説明する問題がさらに増加

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

記述式の問題が昨年度から1問増えた。昨年度も一昨年度から1問増えており、判断や考えの正しさの根拠を説明する力をより重要視していることがうかがえる。これは、従来から理由を述べるために必要な情報の読み取りや指摘する力をより高めることが課題にあり、引き続きそれが改善されているかを確認することが目的であったと考えられる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:5題小設問:13問
分量、出題形式ともに従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

身の周りの事象を題材として、図や表、グラフから得られる情報を自ら分類・整理し、必要なものを適切に選択する。また、示された式や考え方を理解し、その事柄について自分の考えを算数としてとらえ表現・説明させる問題などで構成されており、従来通りであった。

大設問
(合計 13)
出題内容(分野) 分析
第1問
(2)
2人が乗れる乗り物を答える
3つの乗り物券の買い方のうち、最も安いものを選択しその理由を説明する
(数と計算・数量関係)
(1)乗り物と必要な乗り物券の枚数に着目し、与えられた3つの条件を満たす乗り物を決める問題、(2)3つの乗り物券の買い方について、それぞれの料金を求めて比較し、どの買い方が最も安くなるかを選択するとともに、その理由を説明する問題であった。
第2問
(3)
式の読み取り
平均
ともなって変わる2つの数量関係
(量と測定・数量関係)
(1)示された式とその計算結果が表す数量が何であるかを読み取り説明する問題、(2)表から平均を求める式を読み取る問題、(3)表から2つの数量の関係が比例の関係ではないことを説明する問題であった。
第3問
(3)
長方形の面積が4等分される理由
2つの三角形の面積が等しくなる理由を説明する
台形の面積が4等分されない理由
(量と測定・図形)
(1)長方形を分割した図とその分け方の説明とが対応できるかを問う問題、(2)面積を求めることなく、底辺と高さの関係から2つの三角形の面積が等しくなることを説明する問題、(3)長方形の面積を4等分する分け方を基にして、台形の面積が4等分されないことの理由を理解しているかを問う問題であった。
第4問
(3)
単位量あたりの大きさ
例示された情報を基にして座席を示す
勝ち点を求める式から北チームの勝ち点と順位を求める
(数と計算・量と測定・図形・数量関係)
(1)単位量あたりの大きさに着目し、1試合あたりの観客数がワールドカップ前後で何倍になっているかを求める問題、(2)例示された情報から2つの要素(列と番)の意味を把握し、他の例についても同様に図示できるかを問う問題、(3)示された式に数値を代入し、計算の順序についてのきまりを基にして、正しく計算できるかを問う問題であった。
第5問
(2)
棒グラフと折れ線グラフから必要な情報を読み取る
基準量が異なり割合が同じときの比較量の大小を判断する
(数量関係)
(1)棒グラフと折れ線グラフから必要な情報を読み取る問題、(2)割合が同じで基準量が違う2つの数量を比較する場合、基準量で比べることが適切であることを理解しているかを問う。また、それを根拠として説明する問題であった。
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