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文部科学省全国学力・学習状況調査平成26年度 小学校(6年)問題分析

国語A・知識

分析科目

小学校6年生 国語A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

教科書の内容に基づく基本的な出題。文脈をとらえたうえで適切な表現や語句を選ぶ問題が多い。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

漢字の読み書きを中心とする基礎的な知識の力と、文章や資料の内容を読み取るだけでなくその意図や効果を理解する力、特に文脈をとらえたうえで条件に合わせて解答する力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:8題小設問:19問
今年度は、選択式問題が9問、抜き出し式問題が3問、記述式問題が7問で小設問数は従来の20問前後で変わらない。
文章の内容を適切に読み取り、それをもとに答えるという基本的な読解の問題が中心であった。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。

大設問
(合計 19)
出題内容 分析
第1問
(6)
言語事項(漢字の読み3問・書き3問) 小学5年生までに学習する漢字の読み書き(一)(1)4・5年生(2)4年生(3)4年生 (二)(1)3年生(2)4年生(3)3・5年生
第2問
(2)
言語事項(故事成語の意味と使い方) 故事成語を適切に使っているものを選ぶ問題
第3問
(1)
読む力・書く力(表現の工夫) 主人公の心情を表すための工夫を、具体例から読み取る問題
第4問
(1)
読む力・書く力(表現の方法) 新聞の投書から、意図を伝えるための構成を読み取る問題
第5問
(3)
読む力(登場人物の把握) 登場人物とその関係をとらえ、空欄に入る適切な登場人物名を選ぶ問題
第6問
(4)
読む力・書く力(表現の方法) (一)指定された形で、適切な表現に改める問題(二)適切な表現に改める場合にふさわしい語句を選ぶ問題
第7問
(1)
読む力(情報の整理) 分類された複数の情報からそれらの関係を見つける問題
第8問
(1)
言語事項(同訓異字) 国語辞典の記述を参考にして、文脈に沿った適切な漢字を選ぶ問題

国語B・活用

分析科目

小学校6年生 国語B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

文章を読み取る力と、読み取った文章の内容を整理し、条件に合わせて情報を的確にまとめる力を測る問題。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

与えられた文章を正確に読み取ったうえで、その意図や特徴を理解する力と、条件に合わせて的確にまとめる記述力が求められている。

分量・形式・内容(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:3題小設問:14問
今年度は、選択式問題が9問、抜き出し式問題が0問、自由記述式問題が5問。自由記述式問題は12字以内が1問、15字以上40字以内が1問、80字以上100字以内が2問、100字以上120字以内が1問であった。
それぞれに文章の内容を正確に読み取り、そのうえで条件に合わせてまとめる力が必要とされた。字数指定のある記述問題が増え、また総記述量も従来と比べて増加した。

範囲・分野(従来と比較して)

例年と同様、小学5年生までの教科書の内容。与えられた文章をもとにして、条件に応じて情報を取捨選択し、それを指定された形でまとめられるかが問われた。

大設問
(合計 14)
出題内容 分析
第1問
(3)
読む力・書く力(発言の内容と意図の把握) (一)二人の発言に共通する内容をとらえたうえで、条件に合わせて表現する問題・(二)発言の意図として適切なものを選ぶ問題・(三)発言の内容をふまえたうえで、条件に合わせて質問あるいは意見を書く問題。
第2問
(5)
読む力・書く力(情報の整理) (一)文章から抜き出した内容をもとに話題をとらえ、例に形を揃えてまとめる問題・(二)文章から抜き出した内容を条件に沿ってまとめる問題・(三)目的に合わせて本や図鑑の適切なページを選ぶ問題。
第3問
(6)
読む力・書く力(詩とその解釈の読み取り) (一)1 詩の表現の工夫を読み取る問題・2 解釈をもとに、詩の内容をまとめる問題・(二)詩の解釈の着眼点をとらえる問題・(三)詩の内容をふまえ、条件に合わせて自分の考えをまとめる問題

算数A・知識

分析科目

小学校6年生 算数A(主として「知識」に関する問題)

見出し(トピックス)

例年通り。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

教科書レベルの基本的な知識や計算力がどの程度定着しているかを測る問題であり、従来通りの出題であった。また、前回までの調査で正答率の低かった「割合」(第2問)、「四則の混合した式とその計算」(第1問、第8問)に関する問題や、現行課程で小6から小5に移行された「単位量あたりの大きさ」(第4問)に関する知識を問う問題が出題されており、改訂された現行の学習指導要領に基づいた学習指導の浸透度を測る目的が継続していると考えられる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:20分大設問:9題小設問:17問
分量は小設問数が19問から2問減少した。出題形式は従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

今年度は昨年度と比較して、数量関係の分野についての出題割合が減り、図形の分野についての出題割合が増えた。数と計算の分野では、基本的な計算力を問う問題や分数の大小関係を捉える問題、数量関係の分野では、基準量・比較量・割合の関係や単位量あたりの大きさの意味とその求め方が正しく理解できているかを問う問題、図形分野では、円周の長さや立体図形の体積の求め方についての理解を問う問題が引き続き出題されており、作図、見取図の辺、面のつながりや位置関係についての見方に関する問題も出題された。

大設問
(合計 17)
出題内容(分野) 分析
第1問
(6)
整数、小数、分数の計算
四則混合計算
(数と計算・数量関係)
基本的な加減乗除計算の仕方が身についているかを確認する問題であった。(1)はH19、(2)はH21、(3)はH22、(4)はH25にそれぞれ出題された問題と同じ内容の問題であり、経年比較を目的としたものであったと思われる。また、(5)は課題とされた「計算の順序についてのきまりを理解すること」が以前より身に付いたかを問うもので、さらにこの式の意味を確認する問題が第8問で出題された。
第2問
(2)
割合の意味
(数と計算)
図に示された数量関係を読み取り、(1)割合が1より大きいときの比較量を求める、(2)割合が1より小さいときの比較量を求めるという問題において、乗法(基準量×割合)を的確に用いることができるかを確認する問題であった。
第3問
(1)
分数の大きさ
(数と計算)
分数を小数で表したり、通分したり、または、分母の数と分子の数から分数のおよその大きさを捉えて、異分母の分数の大小を判断することができるかを確認する問題であった。
第4問
(2)
単位量あたりの大きさ
(量と測定)
単位量あたりの大きさについて、(1)その比べ方や表し方が理解できているか、(2)単位量あたりの大きさの求め方を理解しているかを確認する問題であった。
第5問
(2)
円周、直方体の体積
(量と測定・図形)
(1)円周の長さを求める、(2)直方体の体積の求め方が理解できているか、また、その求め方(縦×横×高さ)が単位体積(1辺が1cmの立方体の体積)を利用して導かれているものであることを理解しているかを確認する問題であった。
第6問
(1)
平行四辺形の作図
(図形)
コンパスを用いて平行四辺形を作図する問題であった。問題に示された作図の仕方が、コンパスが等しい長さを測り取り、移すことができる道具であることをふまえ、平行四辺形のどの特徴を利用しているかを問う問題であった。
第7問
(1)
直方体の面の形と大きさ
(図形)
直方体を構成する面に関する理解や見取図との対応について理解しているかを確認する問題であった。
第8問
(1)
式の表す意味
(数量関係)
与えられた四則の混合した式で答えが求められる問題を選択するもので、その式の表す意味を正確に読み取れるかを確認する問題であった。
第9問
(1)
記号を用いて数量関係を式に表す
(図形・数量関係)
2つの数量の関係を捉え、□や△の記号を用いて式に表すことができるかを確認する問題であった。

算数B・活用

分析科目

小学校6年生 算数B(主として「活用」に関する問題)

見出し(トピックス)

割合を利用する問題・根拠を説明する問題が多く出題。

今回の学力調査から読み取れること(方向性や求められる学力など)

記述式の問題が昨年度と変わらず5問出題された。これは、従来から理由を述べるために必要な情報の読み取りや指摘する力をより高めることが課題となっており、それが改善されているかを継続して確認することが目的であったと考えられる。また、それを基にした判断や考えの正しさの根拠を説明する力が重要視されていることがうかがえる。

分量・形式(従来と比較して)

解答時間:40分大設問:5題小設問:13問
分量、出題形式ともに従来通りであった。

範囲・分野・内容(従来と比較して)

今年度は昨年度と比較して、数と計算の分野が3問から8問に、量と測定の分野が7問から5問に、図形分野の問題が3問から1問に、数量関係の分野が7問から5問に、すべての分野で問題数が大きく変化した。しかし、出題内容は、身の周りの事象を題材として、図や表、グラフから得られる情報を自ら分類・整理し、必要なものを適切に選択する、また、示された式や考え方を理解し、その事柄について自分の考えを数学的に表現・説明させる問題などで構成されており、従来通りであった。

大設問
(合計 13)
出題内容(分野) 分析
第1問
(2)
計算のしくみの理解と説明
(数と計算・数量関係)
(1)実際に筆算し、積に同じ数字が3つ並ぶものを選ぶ、(2)計算のしくみを利用した2通りの説明を理解し、そのどちらかの方法を利用して、提示された式の積に同じ数字が3つ並ぶことを説明する問題であった。
第2問
(3)
資料の観察と目的に応じた表現
(数と計算・量と測定・数量関係)
(1)基準量(1年間の水の使用量)と比較量(6・7月の水の使用量)から割合を求める、(2)6・7月の水の使用量について、棒グラフの棒を枠内に表すことができない理由を記述する、(3)全体(1年間の水の使用量)と部分(6・7月の水の使用量)の関係を最もよく表しているグラフを選択する問題であった。
第3問
(3)
情報の整理・選択と判断の根拠の説明
(数と計算・量と測定)
(1)示された情報を基に、与えられた条件にあう時間を求める、(2)10人分の量を基に40人分の量を捉え、その関係を表している図を選択する、(3)示された情報を基に必要な量と残りの量の大小を判断できるか、またその判断の理由を記述することができるかを問う問題であった。
第4問
(2)
事象の数学的な解釈と表現
(数と計算・数量関係)
(1)繰り返されるリズムの規則性を捉え、それを基に小節数を求める、(2)2人のリズムが重なる部分を公倍数に着目して答えることができるかを問う問題であった。
第5問
(3)
事象の観察と論理的な考察
(数と計算・図形・数量関係)
(1)示された条件を基に残った4枚の長方形を敷き詰める、(2)示された情報を解釈し、基準量の1.5倍の長さを表している図を選択する、(3)示された情報を整理し、筋道を立てて考え、小数倍の長さの求め方を示すことができるかを問う問題であった。
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