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河合塾フォーカス

河合塾グループの取り組みに焦点をあててご紹介するページです。

~学習効果を高めるサポートツール~|07|模試スペシャリストに聞く!「全統模試活用法」②~模試の特徴編~

受験生の中には、「模試」の偏差値や判定だけを見て一喜一憂してしまい、上手に生かせていないケースも少なくありません。そこで、意外と知られていない「模試」の活用法について、2回にわたりお伝えします。
2021年08月19日更新

第1回「模試活用法」基本編では、高3生のミライくんが偏差値や合格可能性について理解をしました。
第2回では、「模試活用法」を深めつつ、河合塾ならではの全統模試の特徴に触れていきます。現役合格をめざす受験生ミライくん(★)の素朴な疑問や不安を解消するべく、引き続き進学アドバイザーの のぞみチューター(●)と一緒に河合塾の全統模試の第一人者である村瀬さん(◆)にお話を聞きました。

個人成績表、活用するなら「ここ」を見よう!

設問別成績では、同じ学力レベル層との成績 比較や第1志望校の一段階上の判定者との 成績比較ができます。

★ミライくん: 偏差値や合格可能性評価以外に、見るべきポイントはありますか?

◆村瀬さん:1つ目は「克服ポイント」を見ることです。全統模試の個人成績表は、受験した科目の学力バランスや分野別成績などを提供していますので、自分自身の今後の克服ポイントなどがわかりやすく確認できます。たとえば、「設問別成績」では、同じ目標を持っているライバルと比較し、どの科目、どの分野で差がついたのかが把握できますので、復習の優先順位も付けやすくなると思います。

★ミライくん:今回の模試では、英語の「読解問3・問5」と数学の「集合と命題・確率」に差が出ています…。

●のぞみチューター:そうそう、その調子です。英語は「時間が足りなかった」といってましたよね。その場合、どこかに時間がかかりすぎていたのか、解く順番の問題なのか、なども考えていきましょう。

◆村瀬さん:2つ目は志望大学の「教科別成績」を見ることです。志望大学によって、入試科目の配点ウエイトは異なりますので、志望大学ごとに「教科別成績」も確認しながら、復習の優先順位を考えることも必要です。特に、本番入試が近づくにつれ、志望順位の高い大学を意識した学習も必要になります。

★ミライくん:確かに、第1志望の大学は数学の配点比の割合が重いので、数学が苦手なままにはできません。残りの夏休みに、重点的に復習したいと思います。

目標設定⇒受験⇒自己採点 それぞれの差を見よう!

●のぞみチューター:ミライくんは、どんな目標を立てて今回の模試を受けましたか?

★ミライくん:目標は漠然と6割くらい取りたいとしか考えていなかったなぁ。

◆村瀬さん:模試を受験する前に目標を立てることはとても重要なことです。目標を立てることで、受験後の効果測定がしっかり行えます。たとえば、重点的に取り組んだ教科や分野で、目標が達成できた場合は次のステップへ、未達成だった場合は、学習方法の見直しなど、次の対策がしやすくなってきます。模試を漠然と受験した場合と、目標を持って受験した場合とでは、受験後の振り返りに大きな差が生じ、回数を重ねるごとにその差はどんどん大きくなっていきます。

★ミライくん:なるほど。まずは、数学だな…。さらに弱点になっている「二次関数」を克服して、次回の模試では数学も得点10点上げて、偏差値60.0は超えていきたいです。

●のぞみチューター:だんだん目標が具体的になってきましたね。目標との差を縮められるように頑張りましょう。ところで受験後の自己採点の結果はどうでしたか?

★ミライくん:実は自己採点の結果ではもう少し点数が高いと思っていたのです。マークミスをしていたのかもしれません。

●のぞみチューター:ミライくんのように国公立大学をめざす生徒さんは特に、自己採点の結果から出願を決定するので、「自己採点」と「実際の点数」が一致しているかは大切なポイントです。これが間違っていると、本番では出願校に影響が出てきます。

★ミライくん:なるほど。受験しながら、自分の問題にもチェックを入れて、マークをミスしていないか確認する。うっかりしていると時間が足りなくなって自分が何をマークしたのかわからなくなりそうです。

●のぞみチューター:そうですよね。模試では、解答だけでなくマークの確認をしながら進めていく時間配分の練習にもなりますよ。
ぜひ本番のつもりで解いてみてくださいね。

模試は1回だけ受けても意味がない?!毎回受けるべき意外な理由とは?

★ミライくん:うーむ。勉強を進めてみると、膨大な量で学習が間に合う気がしません。次回の全統模試は良い結果にならないと思うので、1回パスして受けるのを辞めたいのですが…。

●のぞみチューター:気持ちはわかります。ただ、模試はあくまで「現時点」での自分の学力を知るためのツールですので、あまりプレッシャーに感じすぎないでください。連続受験することで、成績の伸びなど学習成果を確認することができます。

◆村瀬さん:そうですね、成績の伸びを測ることも必要ですね。ただ、それだけではありません。本番入試は高校で学んだとても広い学習範囲の中から出題されますよね。全統模試は、高校の学習進度を考慮しながら、入試で多く取り扱われる各教科の「頻出分野」を一年間の模試の中で触れてもらえるように作成しています。
1回の模試では入試の頻出分野を網羅できないため、毎回受験することで、より多くの「頻出分野」に触れることができます。
出題は、本番入試を想定した予想問題ですので、模試の問題に多く取り組むことは、入試対応力の向上に非常に役立つと思います。

★ミライくん:模試の結果は怖いですが、新しい問題に取り組むチャンスと考えるべきですね。

●のぞみチューター:良いですね!模試のために完璧に準備をしようと考えるよりも、模試を使って自分の現在の実力を知れれば、より本番に向けて日々の学習が効果的に進められると考えてくださいね。

★ミライくん:わかりました。少し気持ちが楽になってきました。

河合塾の全統模試を受験する受験生へメッセージ

◆村瀬さん:河合塾の全統模試は、講師陣が会議を重ねて、次に出る入試問題を予想することで、「問題集にあるような典型的問題」や「過去の大学入試問題の流用」ではなく、全教科完全なオリジナル問題を作問しています。
河合塾の模試を受験していただくことで、「『変化する入試問題に対応できる力』を養ってもらい、ひいては受験生皆さんの志望校合格につながる」ことを1番の目標にしていますので、頑張って受けてほしいです。
ただし、入試に対応する力は学校の授業で学んだことがベースとなりますので、模試だけ受けていても対応力は身に付きません。学校の授業を大切に、しっかりと土台をつくってほしいと思います。

●のぞみチューター:日ごろの授業と予習・復習を大切にし、毎回の全統模試をぜひ本番のつもりで受けましょう。受験後はしっかりと復習して上手に活用してくださいね。

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◆村瀬秀夫(むらせひでお)学校法⼈河合塾 模試統括部 部⻑。1990年⼊塾。2001年より全統模試の業務に携わり、2010年以降、模試を含む⾼校向け商品・サービスの企画開発に従事し、2019年より現職。『全統模試』の全体を統括する、河合塾における模試の第⼀⼈者。