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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.47 (2012年5月公開)

  • 会社員(その他)
  • 専門学校トライデント
ザ・グランドティアラ名古屋駅前  ウェディングプランナー 加藤 亜衣さん

「トライデント」で学んだ<br />「相手の立場に立って考える」<br />ホスピタリティの精神を大切にしています

  • 株式会社愛知冠婚葬祭互助会 ザ・グランドティアラ名古屋駅前
    ウェディングプランナー

    加藤 亜衣さん

    出身コース
    トライデントビューティ・ブライダル専門学校

「人々を幸せにする仕事」に魅力を感じて入学を決意

・・「トライデントホテル・サービス事業専門学校(現トライデントビューティ・ブライダル専門学校)」に入学されたきっかけを教えてください。

高校3年の夏頃、大学・短大、専門学校のどちらに進むか、悩んでいたとき、「トライデント」のパンフレットを見て、ウェディングプランナーという仕事があることを知り、興味を持ちました。そこで、オープンキャンパスに参加して、在学生や先生方から話を聞くことにしました。その中で、ウェディングプランナーに向いている資質とは、人を喜ばせるのが好きで、たとえ失敗したとしても前向きに考えられること。初対面の人が相手でも笑顔で接することができること。そして、何よりも、スタッフとして「新郎新婦を幸せにしたい」という気持ちを持っていることが大切なのではないかと感じました。そうした「人々を幸せにする仕事」に魅力を感じて、入学を決めました。オープンキャンパスの際に、先生方がとてもフレンドリーに対応してくださったことも、「トライデント」を選ぶ決め手になりました。

「模擬結婚式&披露宴」「カラーコーディネート」など、実践的な授業が豊富

・・「トライデント」で印象に残っている授業はありますか。

谷先生の「ホスピタリティマインド」の授業ですね。将来、仕事をする上で最も大切なのは、相手の気持ち、立場に立って考えることだということを教わりました。谷先生は私のチューター(担任)でもあり、卒業までずっとサポートしていただきました。

実践的な授業も豊富でした。とくに刺激的だったのが、木下先生の「模擬結婚式&披露宴」の授業です。私たち学生が一から企画を練ったイベントで、実際にゲストもお招きし、細部までこだわってつくり上げました。戸惑うことばかりで、学生同士で意見が分かれ、ぶつかり合ったこともありました。けれども、イベント当日を迎え、無事成功したときは、皆で手を取り合って、泣いて喜びました。いい経験になったと思います。この「模擬結婚式&披露宴」の体験はウェディングプランナーになりたいという思いをいっそう強くさせるものでした。

吉田先生の「カラーコーディネート」の授業も印象に残っています。この授業で色彩の基礎知識を学んだことが、現在、衣裳選びや、テーブルコーディネートの提案をするときなどに、とても役立っています。

・・そのほか、「トライデント」時代の思い出を聞かせてください。

私は「トライデント」でCA(キャンパスアシスタント)をやっていました。オープンキャンパスなどで高校生とその保護者に、授業内容を説明したり、校内を案内したり、さまざまな質問に応じたりといった役割です。同世代を相手にするだけでなく、目上の人である保護者にも対応する機会を得たことは貴重でした。「自分の思いを相手に正確に伝える」トレーニングになったとともに、接客マナーの向上にもつながりました。現在の仕事でも、この経験が役立っていると感じています。

また、勉強に関することだけでなく、プライベートな悩みでも気軽に相談できる、本当の家族のような友人たちにも恵まれました。卒業した後も、当時の仲間と月に1回は食事などを楽しんでいます。

独創的な提案ができるウェディングプランナーをめざしたい

・・ウェディングプランナーの仕事をめざそうと決意された時期はいつごろですか。

専門学校で学ぶからには、習得した知識・技術に直結する仕事に就きたいと考えていましたから、高3の時にはもう、ウェディングプランナーを視野に入れていました。「トライデント」の授業で、具体的な仕事の内容を知って、自分が漠然と考えていた以上に大変な仕事だと思いましたが、決心が揺らぐことはありませんでした。むしろ、現場経験が豊富な先生方が多く、さまざまな生のエピソードを聞くうちに、人々が喜ぶ顔が見たい、その場に立ち会い、支えられるような人間になりたいという思いが募っていきました。

・・「ザ・グランドティアラ」を就職先に選んだ理由は何でしょうか。

東海地区の老舗結婚式場で、小さいころから親しみがありました。テレビCMの「67億分の1の奇跡」というフレーズにも惹かれて、入社試験を受けることにしました。

・・現在の仕事の内容を教えてください。

結婚式を挙げる新郎新婦との打ち合わせが中心的な業務です。衣裳合わせから始まり、料理、引出物、テーブルコーディネートなどを決め、結婚披露宴の進行、BGMを決定し、当日を迎えます。衣裳合わせはドレススタイリスト、お花の打ち合わせはフラワーコーディネーターといった具合に、それぞれの分野のプロフェッショナルと常に情報を交換し、連携しながら進めていきます。新郎新婦は、結婚式の準備は初めてなので、お二人にとって分かりやすく、かつ楽しく準備が進められるように心がけています。長い時間をかけて打ち合わせしたことが形になる結婚式当日は、緊張感でいっぱいですが、最後に「加藤さんの笑顔が、私たちを笑顔にしてくれた」「プランナーが加藤さんで本当によかった」と言われて、涙があふれて止まらなくなったこともあります。そんなとき、この仕事を選んで良かったと、大きなやりがいを感じますね。

・・今後の目標を聞かせてください。

新郎新婦ごとに考え方、要望が異なります。そのカップルならではの結婚式にするにはどうしたらいいのかを考えて、独創的な提案ができるウェディングプランナーをめざしたいと思っています。お二人にとってはもちろん、参加されたゲストの皆さまが感動し、いつまでも心の中の思い出の1ページになるような結婚式をつくり上げることが、私の夢です。

将来の仕事の目標があれば、勉強のモチベーションも高まる

・・日々の仕事の中で、「トライデント」で学んだことが役に立っていると感じられることはありますか。

「トライデント」の教育で、最も重視していたのは、「相手の立場に立って考える」というホスピタリティの精神だと思います。社会人になって、この精神は、私のようなウェディングプランナーはもちろん、すべてのサービス業に通じる、とても大切なものであるということを、あらためて痛感しています。

また、先ほど申し上げたように、CAを経験したことによって、話し方や身のこなし方、同世代だけでなく目上の人にも失礼のない対応などが、しっかり学べたことも役に立っています。

・・これから加藤さんと同じような世界に進むことを夢見ている後輩たちに、アドバイスをお願いします。

新郎新婦にとって、おそらく人生最大の喜びの場が結婚式でしょう。その場に立ち会える仕事に携わることは、とても幸せなことだと感じています。もちろん、お二人の忘れられない1日をコーディネートするわけですから、責任も重大です。端から見ていると、華やかな仕事というイメージがあるかもしれませんが、実際には日々の業務はハードで、甘いものではありません。けれども、「私がこの人たちを幸せにしたい」という強い思いがあれば、楽しく仕事が続けられます。そして、将来、そんな仕事に就きたいという目標があれば、そのために、今頑張って勉強しようという意欲もわいてくるのではないでしょうか。

・・最後に、保護者に向けてのメッセージをお願いします。

私が進路選択に迷っていたとき、両親は「あなたのやりたいようにやりなさい。ただし、途中で投げ出したり、逃げ出したりしないこと。もし、そういう気持ちが生まれたら、すぐに相談しなさい」と、温かい言葉をかけて、応援してくれました。見守るというのは、とても難しいことかもしれませんが、自分の子どもを信じて応援してほしいと思っています。

Profile

加藤 亜衣(Ai Kato)

加藤 亜衣(Ai Kato)

1989年愛知県生まれ。愛知県立鳴海高校卒業後、2008年トライデントホテル・サービス事業専門学校(現 トライデントビューティ・ブライダル専門学校)ブライダル学科に入学。2010年同校卒業後、株式会社愛知冠婚葬祭互助会「ザ・グランドティアラ名古屋駅前」に入社。以来ウェディングプランナーとして数多くの結婚式のコーディネートに携わる。新郎新婦と親身に向き合い、お客様からの信頼は厚い。

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