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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.71 (2014年3月18日公開)

  • 会社員(その他)
  • 河合塾マナビス
野村総合研究所 グローバルソリューション開発二部 新谷 良太さん

自分に合った学習計画と<br />アドバイザーからのアドバイスで<br />現役合格を実現

  • 株式会社野村総合研究所
    グローバルソリューション開発二部

    新谷 良太さん

    出身コース
    河合塾マナビス

集中的に学べる映像授業で苦手科目を克服

・・河合塾マナビスに通うようになったきっかけからお聞かせください。

近所に住む高校の1学年上の先輩から勧められたことがきかっけです。自分に必要な科目を集中的に学習したいと考えていた私にとって、実際にマナビスに通い、自分より1年先に勉強している先輩からのアドバイスは説得力が感じられ、高2生の冬からマナビスに通うことにしました。

・・河合塾マナビスの学びは期待通りでしたか。

自分の学習計画に合わせて学べたことが良かったですね。実は、高校の先生にまずは英語を重点的に勉強した方が良いとアドバイスを受けたこともあって、高2生まではとにかく英語と数学だけを集中して勉強するという特殊な学習の仕方をしていました。そのため、理系でありながら化学と物理はほとんど手をつけていない状態で、模試では散々な結果でした。さすがにこのままではいけないと思い、自分なりの学習計画を立てました。私が考えた計画は、先に化学を重点的に勉強して完全に仕上げた上で、次に物理を集中的に勉強するというものです。これも極端と言われてしまうとそうなのですが、それまでの自分の勉強スタイルを振り返ってみると、毎日いろんな科目を少しずつ勉強するよりも、1つの科目に集中して取り組む形の方が効果的だと感じていたからです。計画を立ててからは連日マナビスで化学を勉強しましたし、休日に1日中化学の勉強に専念したこともあります。「今日はこの単元のこの部分を完璧にマスターしよう」と目標を設定して、テキストのレベルを理解しても、自分がもっと知りたいと感じたときはさらにかなり深い部分まで突っ込んで学ぶように心がけました。砂に水が染み込むように、どんどん知識が吸収されていく実感がありました。

・・それだけ特定の科目に集中して勉強する学習計画を取り入れるのは、相当な勇気が必要な気もしますが……。

果たして物理の学習が間に合うのか、正直、不安もありました。そこでこの学習計画を立てるときに、マナビスのアドバイザーに相談しました。アドバイザーからは、「とりあえず1カ月間、化学だけに集中してみて、どれぐらい効果があるか見極めてから判断しよう。万一うまくいかないようなら、その時点で再調整すればいい」とアドバイスをいただきました。その言葉に意を強くして化学の勉強に集中したところ、模試の成績が急上昇し、夏休み明けには東大の合格圏に届くまでになりました。学習計画は間違っていなかったと確信し自信が生まれました。おそらく化学、物理両方の勉強を同時進行で行っていたら、どちらも中途半端になってしまい、それだけの高得点をあげることはできなかったでしょう。映像授業で苦手科目などを集中的に学習できるマナビスだからこそ可能なことだったと思います。

・・マナビスの講座で印象に残っているものはありますか

苦手だった現代文は苦手意識克服に大いに役立ちました。マナビスの講座は映像授業のみならず、中には個別添削指導が受けられる講座も設けられており、私は東大の出題傾向に則した講座の添削指導を受けました。数学や理科のように正解が1つだけの科目と違って、現代文の場合模範解答を見ただけでは自分の答案がどの程度ずれているのか、ギャップや距離感がなかなかつかめません。きめ細かな添削指導によって、どのキーワードが抜けていたのか、どうすれば正解に近づくのか、修正のポイントを把握することができました。

アドバイザーの言葉で価値観に変化が

・・そのほか、河合塾マナビスに通って良かったと感じていることはありますか。

化学、物理はほとんどゼロからのスタートでしたから、ほぼ毎日のように、受講後よく分からなかったところを、アドバイザーに質問に行っていました。基礎すら分かっていない状態で誰かに尋ねるのは恥ずかしく思ってしまうところですが、マナビスではアドバイザーに気軽に質問できる環境だったので、とてもありがたかったですね。

受講後はいつもアドバイザーから受講に関するアドバイスをいただき、点数が良かったときには「よく頑張ったね」「成長したね」と声をかけられることがうれしく、励みになりました。受験生時代は誰でも悩み、辛い思いを抱える時期があります。そんなときに、こうした面倒見の良さと、温かい言葉に救われた気がします。

それまでの私は、どちらかというと「結果重視主義」で、最後にどのような結果を出すか、それだけに「価値」があると思い、そこに至るプロセスや、その間に構築される人間関係なんて二の次だと考えているところがありました。しかし、アドバイザーとのコミュニケーションに助けられたという経験から、誰に対しても思いやりの心を持って接するようにしようと考えるようになりました。一言の言葉の重みを知り、結果に至るプロセスも大切なんだという思いが生まれたことも、私にとっては貴重なことだったと感じています。

アドバイザーとして生徒自身が応用を効かせられる指導を心がける

・・東京大学理科一類を志望された理由は何ですか。

テレビゲームが大好きで、中3生の頃からパソコンのオンラインゲームに熱中していました。そのうちに自分でもゲームを作りたいと思うようになり、実際に高校のゲーム仲間と協力して、オリジナルの「○×ゲーム」を作りました。その中で、プログラミングに興味が生まれ、情報系の分野を学ぶために理科一類を志望しました。

・・大学時代に力を入れたことを教えてください。

高校時代からの友人とゲーム作りを続けるとともに、演劇サークルに入り、大道具、照明、音響などの裏方をまとめる舞台監督を務めました。また、工学部電子情報工学科に進んだ後は、自然言語処理の研究室に所属し、コンピュータに日本語の文章の意味を解析させる方法などの研究に取り組みました。

・・東京大学在学中に、河合塾マナビスのアシスタント・アドバイザーも務められたのですね。

ええ。自分の成功体験を少しでも後輩たちに伝えたいと思い、大学入学直後から3年間、アシスタント・アドバイザーを務めました。生徒から質問されたときは、単純に正解を教えるのではなく、考える方向性を示して、生徒自身で考え方を発展させて応用が効かせられるようになる指導を心がけました。その際、絶対に避けていたのは「その知識は入試では出題されないから、勉強する必要はない」という言葉です。「大学ではこんなことを勉強する。そして、それを理解するためには、今勉強している分野をマスターすることが不可欠になる」と語りかけていました。それが理解できれば、受験勉強は決して無味乾燥なものではなく、将来必要なものとして意義が感じられると考えていたからです。

・・大学卒業後のご経歴を紹介してください。

大学3年生頃から、経済、金融など、社会の動きに興味を持つようになり、それらと自分の専門であるITを結びつけて、システムを構築する仕事に携わりたいと思い、野村総合研究所に入社しました。現在は、グローバルソリューション開発二部に配属されており、日本と金融の文化・法律などが異なる諸外国との間で、相互に利用しやすい金融システムの開発に取り組んでいます。

マナビスでの経験が今でも生きている

・・これまでのご経歴の中で、河合塾マナビスで学んだことが役立っていると感じていらっしゃることはありますか。

マナビスでしっかり学習計画を立て、実行したことが成功につながり、自信になりました。この経験によって、大学時代も、社会人になった今でも、自分なりにしっかり計画を立てて、確実に実行していく姿勢が身についています。これは私にとって大きな財産になりました。

・・河合塾マナビスの後輩たちへのアドバイスをお願いします。

「今日はこの参考書・問題集を何ページやろう」といった計画を立てる人が多いかもしれませんが、それではノルマに追い立てられるような気持ちになるだけですし、勉強に広がりも生まれません。それよりも、私がお勧めしたいのは「今日はこの単元のこのタイプの問題が分かるようにしよう」といった目標を設定することです。そういう前向きな目標で取り組めば、いわゆる「勉強のための勉強」ではなくなり、どんどん好奇心が芽生えて、深く突っ込んで調べるようになり、勉強することが辛い時間ではなくなっていくと思います。ぜひ自分で考える習慣と、好奇心を持って受験勉強に取り組んでほしいと思います。

Profile

新谷 良太 氏(Ryota Shintani)

新谷 良太(Ryota Shintani)

1991年生。聖光学院中学・高校在学中の高2から河合塾マナビス武蔵小杉校に通塾。高校卒業後、現役で東京大学理科一類に合格。東京大学工学部電子情報工学科卒業。現在、株式会社野村総合研究所勤務。

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