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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.73 (2014年4月公開)

  • 会社員(その他)
  • 専門学校トライデント
名古屋マリオットアソシアホテル コンシェルジュアシスタントマネージャー 桝田 雅さん

実践的な授業のおかげで<br />生きた知識・技術を習得して働いているという<br />自負を持って頑張っています。

  • 名古屋マリオットアソシアホテル
    コンシェルジュアシスタントマネージャー

    桝田 雅さん

    出身コース
    トライデント外国語・ホテル・ブライダル専門学校

入学直後から仕事に役立つスキルが身につく専門的な授業を数多く受講

・・トライデントに通うようになったきっかけからお聞かせください。

父がホテルに勤務しており、その背中を見て育ちました。父の仕事の関係で、小さい頃からホテルのレストランで食事をすることがあり、華やかな雰囲気に魅力を感じ、ホテルで働きたいという思いが自然と芽生えていきました。そこで、高校卒業後、トライデントに入学。国際ビジネス学科国際観光コース国際ホテルを専攻しました。

・・トライデントを選んだ理由は何でしょうか。

河合塾グループの専門学校であるという信頼感があったことが最大の理由です。カリキュラムも専門的な内容の科目が多く、興味をひかれました。

・・トライデントで印象に残っている授業はありますか。

入学直後から専門的な科目を数多く受講することができました。今改めて振り返ってみると、現在の仕事に役立つスキルがトライデントの授業で身についたことが分かります。実務に直結するとても高度な授業だったと思います。たとえば「ホテル経営」では、総務人事、経理、資材、施設管理などのホテルの管理部門の業務内容や、危機管理の方法などを学びました。「マーケティング」では、具体的な事例を取り上げながら、ターゲット選定からプロモーション政策、リレーショナルマーケティングに至るまで、一連のプロセスに沿って、マーケティングの基本的な知識やノウハウを理解することができました。「ホスピタリティマインド」では、バリアフリーという消極的な捉え方ではなく、ユニバーサル(すべての人のため)という積極的な観点から接客することの大切さを教えられました。その心構えが、現在、ホテルスタッフとして働く上でのベースになっています。

また、講師に現役のホテルスタッフが多いことも、トライデントの魅力です。ときには、講師が働いている職場を見学させていただくこともあり、大いに刺激を受けました。

・・海外研修にも参加されたのですね。

約10日間の日程で、シンガポール、タイ(プーケット)、マレーシアの観光地を巡りました。とくにシンガポールでは、ホテルで研修も行われ、日本とのサービスの違いなどを体得しました。私にとっては初めての海外体験であり、すべてが新鮮でした。

国内旅行業務取扱主任者など、資格取得にも積極的に挑戦

・・そのほか、トライデントで学んでよかったと感じていらっしゃることはありますか。

桝田 雅さん

トライデントにはバラエティーに富んだ学科が設置されています。そのメリットを活用するために、ビジネスマナーや旅行業関連など、幅広い科目を履修するように心がけていました。万一、途中で自分にはホテルスタッフが向いていないと感じて、他の分野に方向転換したくなっても対応できるように、視野を広げ、多様な知識・スキルを養っておきたいと考えたからです。実際、たとえホテル以外のところに就職したとしても通用するような能力を高めることができたという自信を持っています。

充実した資格取得サポート体制にも感謝しています。カリキュラムの中にたくさんの検定対策授業が組み込まれており、私は商業英検、日商簿記、全商簿記、英文タイプ、ワープロの資格を取得しました。一時期は資格取得が趣味みたいな状況でしたね(笑)。また、国内旅行業務取扱主任者の国家資格にも挑戦しました。この資格に関しては、トライデントで試験直前に短期集中講座も開講されており、それを受講することで合格することができました。資格は就職に有利になるという側面以上に、取得したときに達成感が得られ、自分に自信がつくということが大きいと思います。

・・就職指導体制はいかがでしたか。

私はトライデントの「学校推薦」でホテルに内定したので、就職活動であまり苦労した経験はありません。このような企業とのネットワークの強さもトライデントの魅力の1つでした。また、面接指導もきめ細かく行っていただきました。本番の面接では、模擬面接とほとんど同じような内容の質問だったので、緊張せずスムーズに対応することができました。

お客様の好みを熟知し、「いつも通り」のサービスを提供することが大切

・・卒業後の経歴を紹介してください。

トライデントを卒業後、希望通り、ホテルに就職することができ、現在は「名古屋マリオットアソシアホテル」でコンシェルジュアシスタントマネージャーを務めています。レセプションでは、チェックイン・チェックアウトはもちろん、レストランの紹介、チケットの手配、観光案内、ビジネスサポートなど、ラウンジではドリンクのサービス、食事の準備セッティングなどが主な業務で、お客様の要望に沿って、きめ細かく対応しています。

・・仕事を進める上で心がけていらっしゃることはありますか。

コンシェルジュフロアは、VIPやリピーターのお客様が多いフロアです。以前宿泊していただいたときに、そのお客様がどのようなサービスを好まれたのか、熟知しておく必要があります。たとえば、窓側の部屋を希望されるとか、ファーストドリンクや朝食はどのようなものを注文されるかなど、さまざまな情報が蓄積されています。それを事前にきちんとチェックして、お客様からその都度指示されなくても、「いつも通り」とのオーダーでサービスを提供することが大切になるのです。

・・アシスタントマネージャーの立場として配慮されていることはありますか。

アシスタントマネージャーはフロアの全責任を負う立場です。ただし、コンシェルジュフロアは相応の経験を積んだ社員が多く、プライドを持って、自分なりに工夫して仕事をしていますから、単純に型にはまった指示を押しつけてもうまくいきません。そこで私は、「こういう対応をした方がよかったのではないか」と話し合って、私の考えを提案するような形で接するように心がけています。

将来の進路に悩んだときは、仕事の様子を客観視するのもいい方法

・・現在の仕事に、トライデントで学んだことが役立っていると感じていらっしゃることはありますか。

桝田 雅さん

先ほど申し上げたように、ホテルスタッフとして必要なスキルのベースが、トライデントで培われたことは間違いありません。正直なところ、大学卒、高校卒で入社した社員以上に、生きた知識・技術を習得しているという自負を持っています。とくに「ビジネスマナー」の授業で尊敬語・謙譲語など、言葉づかいの基本を徹底的に教え込まれたことは大いに役立っています。また、コンシェルジュフロアは、多い時期には約7割が外国人のお客様ですから、英語力も不可欠になります。トライデントの「ホテル英会話」の授業は、習熟度別の少人数制でしたから、授業中にどんどん指名され、無理やりにでも話さなければならない環境でした(笑)。大変でしたが、それによって現場で使える英会話力が身についたと思います。

ただし、語学力はずっと勉強し続けていないと錆びついてしまいます。学校で勉強して、それで終わりではないのです。ですから、今後も自分なりにブラッシュアップの努力を続けていきたいと考えています。

・・最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

誰でも自分の将来の進路については迷う時期があると思います。私も、一時期はホテルスタッフ以外の仕事をめざそうかと考えたことがあります。けれども、そんなときに現在勤務している「名古屋マリオットアソシアホテル」に、プライベートで宿泊してみて、客の立場でホテルスタッフの働く姿に接し、その自然なサービスに触れて、改めて「やはり自分はホテルで仕事をしたい」という思いが生まれました。将来の進路に悩んだときは、そのように、一歩離れた立場で、仕事の様子を客観視するのもいい方法だと思います。それでもなお、別の方向性に進みたいと考える人もいるでしょう。その際に、選択肢を狭めないように、できるだけ幅広い科目を履修し、自分の視野を広げておくことも大切になると思います。

Profile

桝田 雅(Miyabi Masuda)

桝田 雅(Miyabi Masuda)

1975年愛知県生まれ。岡崎商業高等学校卒業後、1993年4月トライデント外国語・ホテル・ブライダル専門学校(当時:トライデント・スクール・オブ・ランゲージ)に入学。国際ビジネス学科 国際観光コース国際ホテル専攻。1995年3月同校卒業後、希望通りホテルマンとして就職。現在は名古屋マリオットアソシアホテルでコンシェルジュアシスタントマネージャーとして活躍中。

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