このページの本文へ移動 | メニューへ移動

「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.104 (2018年10月17日公開)

  • 会社員(その他)
  • 専門学校トライデント
株式会社スクウェア・エニックス 第5ビジネス・ディビジョン ゲームデザイナー 高柳早紀さん

ゼロからのスタートなのに<br />3年間で一人前に育ててくれた<br />業界経験者の先生方に感謝しています。

  • 株式会社スクウェア・エニックス
    第5ビジネス・ディビジョン ゲームデザイナー

    高柳 早紀さん

    出身コース
    トライデントコンピュータ専門学校

自分の「好き」を追求できる理想的な環境

・・・どうしてトライデントコンピュータ専門学校を選ばれたのですか。

高柳早紀さん

大学進学も視野に入れていたのですが、「キングダム ハーツ」「ファイナルファンタジー」といったゲームが好きで、ゲームプランナーになりたいと高校の先生に相談したところ、関連する専門学校のパンフレットを用意してくれました。複数のオープンキャンパスに参加しましたが、トライデントは本格的な学びができる内容であること。さらに、ゲームサイエンス学科の先輩や先生方が、ゲーム業界に入りたい!という私の気持ちを尊重し真摯に相談に乗ってくれたからです。ゲームプログラミングを中心に学びながらも、企画とゲームプランニングを総合的に学べるゲームサイエンス学科に入学することにしました。

ゲームづくりを一通り学ぶことができた卒業制作

・・・トライデントコンピュータ専門学校ではどんな授業が印象に残っていますか。

高柳早紀さん

2年生の後半から取りかかった卒業制作です。この作品は「日本ゲーム大賞」のアマチュア部門への応募もめざし半年以上かけて制作しました。企画はもちろん、プログラミングではなくデザインなどゲームデザインも携わりました。この経験は現在の仕事にも役立っております。

ゲーム業界で働く覚悟を促してもらえた

・・・3年間の学びを振り返って、どんなことが身についたと思いますか。

たった3年間で、就職活動の際に「ゲームを作ることができる」と言える自信と、プロの評価に耐えうる作品を作ることができる力をつけていただき本当に感謝しています。単なる技術だけでなくゲーム業界で働く覚悟も固めることができたと思っています。業界経験者の先生からは、楽しいだけではなく厳しい面があることを包み隠さず話してもらえ、それでもこの世界に進みたいという私の決意を後押ししてもらえました。

クエストデザイナーとしてストーリーを紡ぐ役割を担う

・・・現在のお仕事について教えてください。

高柳早紀さん

入社の時から「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FFXIV)というオンラインゲームの開発に携わっています。
オンラインゲームは、ストーリーやキャラクターや場所などをどんどん拡張・更新し、ゲーム自体を進化させていきます。
私が携わっている「クエストデザイナー」は、ユーザーがこなす「クエスト」をどのようなものにしていくか、どのようにゲーム画面に反映させるかを考えている仕事です。
また、ユーザーが出会うゲームキャラクターのコーディネートを行ったりしています。
クエストというのは、FFXIVのストーリーを紡いでくれる役割を担っており、FFXIVの世界観を表現するとても大切な要素です。
FFXIVの世界観やキャラクターに触れることができて、常日頃とても充実しています。

新しい世界を一からデザインしてみたい

・・・将来の抱負を聞かせてください。

私にとって、ゲームとはこれまで見たことがないようなキャラクターと一緒に、これまで味わったことのないような世界を作り出すものです。この世界観の構築こそが最も大きな喜びであり、FF XIVの仕事を通して満足しています。実際にはFF XIVの世界しか知りませんので、今後、もし機会をいただけるのであれば、まったく違った仮想世界やキャラクターの創造に一から携わってみたいと思っています。

「好き」と「趣味」を分けて考える

・・・後輩へのメッセージをいただけますか。

高柳早紀さん

ゲームづくりを仕事として真剣に考えているのか、趣味としてゲームに関わっていたいかをしっかり見極めるようにしてください。ゲーム業界は一見、楽しそうに見えますが、職業に直結する勉強として学び始めると「こんなはずじゃなかった」と悩む人も出てきます。自分の気持ちを確認する意味でゲーム関連以外の分野も見てほしいと思います。その点、トライデントには非常に多くの学科が揃っているため見学をお勧めします。既に学び始めている後輩には、楽しい気持ちを忘れないようにと伝えたいです。制作をしていると、何のためにゲームを作っているのか分からなくなり、楽しくなくなってしまうこともあると思います。そんな時は、一旦ゲームづくりから離れ、旅行など全く別のことをすることで、リフレッシュすることができ、楽しいと思っていたことは何かを思い出す機会になります。私も行き詰まってしまった時、トライデントの先生の助言でそれを実践し、ゲーム制作の楽しさを思い出すことができ頑張れました。最初に抱いた「好き」を大切に楽しいと思えることを追求してください。

Profile

高柳早紀さん

高柳 早紀(Saki Takayanagi)

1992年静岡県生まれ。静岡県立浜松大平台高等学校卒業後、2010年4月トライデントコンピュータ専門学校ゲームサイエンス学科入学。2013年4月株式会社スクウェア・エニックス入社。入社以来「ファイナルファンタジーXIV」(FF XIV)のクエストデザイナーを担当。

同じコースのOB・OG

同じ業界のOB・OG