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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.106 (2019年2月20日公開)

  • 医師・医療関連
  • MEPLO
  • 大学受験科
医療法人 社団洛和会 洛和会丸太町病院 救急・総合診療科  医師 菅野 徹さん

救急医療現場で難しい診断を下す際に<br />重要な症状を分割して分析し、<br />統合する作業に物理の授業で学んだ<br />思考プロセスが役立っています。

  • 医療法人 社団洛和会 洛和会丸太町病院 
    救急・総合診療科  医師

    菅野 徹さん

    出身コース
    大学受験科
    MEPLO

MEPLOのOBの東大生が個別に指導してくれる「大学生フェロー」

・・・MEPLOに通うようになった経緯を教えてください。

菅野 徹さん

 中学受験で第一志望校に合格できず、大学受験でリベンジしたいと思っていました。難関私立一貫校に入学した3歳年上の兄から、その学校の生徒の多くがMEPLOに通い、高い大学合格実績をあげていると聞き、入塾テストを受けて入りました。ところが、通い始めてみると、周りのレベルの高さに圧倒されました。いま振り返ると大きな反省ですが、理解できていないにもかかわらず、わかったふりをしてしまい、そのうちに授業についていけなくなってしまったのです。このままではいけないと思い、授業以外に個別指導を受けることにしました。MEPLOのOBの現役東大生、東工大生がマンツーマンで教えてくれる「大学生フェロー」のシステムを利用して、英語、物理、化学の個別指導を受けました。それによって着実に成績は上がったのですが、志望していた国公立大医学部に合格するレベルにまでは届きませんでした。

人間関係でストレスを感じない環境に恵まれた

・・・大学受験科時代の思い出を聞かせてください。

菅野 徹さん

 横浜校の「ハイパー国公立大医進コース」に入ったのですが、10名くらいの少人数制授業で、すぐに皆と仲良くなりました。一緒に食事に行き、自習室で勉強し、得意な科目を教えあっていました。人間関係でストレスを感じずに、勉強に集中できる環境が、1年間を乗り切る上で貴重だったと思います。
 授業で印象に残っているのは物理です。解法パターンを暗記させるような授業ではなく、原理・原則を徹底的に叩き込まれました。「原理・原則がわかっていれば、どんな問題でも解ける」というのが先生の口癖でした。科学的な思考方法も教わりました。それは、現象の全体像がイメージできない時は、まず一部分を切り取って、その部分の現象だけを理解するという方法です。それを繰り返して、理解できる部分を広げていくと、全体像が見えてくるのです。こんなアプローチの仕方は、それまで考えたこともなかったので新鮮でした。この指導が私にはあっていたようで、物理の成績が伸びていきました。
 入試本番が近づいてくると、大学別・科目別に出題傾向を学べる講座が開講され、とても役立ちました。センター試験前には直前対策講座があり、私は苦手な古文の講座を受け、何とか足を引っ張らないぐらいの成績を収めることができました。

「コード・ブルー」の医師たちにあこがれ、救急医療の道を選択

・・・大学時代に力を入れたことは何ですか。

菅野 徹さん

 私が医師をめざしたのは、高校生の頃、テレビドラマ「コード・ブルー」の医師たちにあこがれ、救急医療に興味を持っていたからです。そのため、福井大学医学部と防衛医科大学に合格したのですが、福井大学に入学しました。救急医療の第一人者である林寛之教授のもとで、林教授からは、救急医療で要求される診断のスピードと正確さの両方を兼ね備えることや、患者さんに明るく接することの大切さを教わりました。
 大学卒業後は、福井県立病院で2年間初期研修を行った後、2018年4月から、京都の洛和会丸太町病院で、後期研修がスタートしています。一般的な救急医療では、救急科の医師は、最初に対応するだけで、後は専門性の高い診療科に割り振って委ねるシステムになっています。私は、最後まで責任を持てないことにジレンマを感じていました。それに対して、洛和会丸太町病院では、救急で対応した医師が、その患者さんが入院した後も担当するシステムを採用しています。私の悩みを解決してくれる体制だと感じたことが、当病院を研修先に選ぶ決め手になりました。

昨日の自分よりも、少しでも前に進もうと、地道に努力を重ねることが肝要

・・・医師の仕事に、河合塾で学んだことが生きていると感じることはありますか。

菅野 徹さん

 救急医療の現場では、診断が難しい患者さんに対応するケースが少なくありません。そんな時に私は、患者さんから問診で聞き取った症状を、熱、吐き気、下痢、腹痛など、いったん分割し、それぞれを検討し、その上で全体を統合して診断をするようにしています。医師として不可欠な、分割して分析してから統合するという作業は、まさに大学受験科の物理の授業で学んだ思考プロセスそのものなのです。

・・・後輩へのアドバイスをお願いします。

菅野 徹さん

 受験勉強に焦りは禁物で、地道にコツコツと努力を重ねることが肝要です。昨日の自分よりも、少しでも前に進んでいれば十分ぐらいの気持ちでいた方がいいでしょう。それは、医師の世界にも通じる感覚でもあります。病気が劇的に改善するケースはむしろ少ないのが実状です。昨日よりも少しでも良くなるようにと、患者さんに寄り添い続ける姿勢を、私も大切にしていきたいと思っています。

Profile

菅野 徹さん

菅野 徹(Toru Kanno)

 1989年神奈川県生まれ。日本大学第三高等学校2年時、東大現役進学塾MEPLO横浜教室に入塾。当時、救命医療を題材としたTVドラマの主人公に魅せられて医師を志す。<br /> 河合塾横浜校大学受験科「ハイパー国公立大医進コース」に通い、2010年福井大学医学部医学科に合格。福井大学では、救急救命の第一人者である林寛之教授の下で指導を受ける。大学卒業後は、林教授の紹介で福井県立病院で2年間初期研修。<br /> 2018年4月より京都府洛和会丸太町病院の救急・総合診療科で医師として、入院患者を診ながら、週2回救急外来で活躍する。<br />

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