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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.112 (2020年2月20日公開)

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中日新聞社 編集局教育報道部 記者  諏訪 慧さん

小論文の授業で身につけた<br />「世の中の現実に疑問を持つ」姿勢は<br />大学の学びや、新聞記者の仕事にも<br />つながっています。<br />

  • 中日新聞社
    編集局教育報道部 記者

    諏訪 慧さん

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高2の全統模試で実力不足を痛感し入塾

・・・河合塾に通うようになったきっかけを教えてください。

諏訪 慧さん

 高2のとき、勉強を怠けていた結果、冬の全統模試は、惨憺たる結果で、世界史は13点、得意だった英語も思うようにいかず、偏差値は50程度でした。志望大学の目標は高いものの、実力が追いついていないことを、痛感しました。高3のとき、自宅に近い松戸校の高校グリーンコースに通うことにしました。

チューターのアドバイスを守り、偏差値が一気にアップ

・・・高校グリーンコースの学びで、印象に残っていることはありますか。

諏訪 慧さん

 チューターから「英語の先生が作成するプリントは素晴らしいので、それをしっかり勉強するだけで成績が伸びる」と、アドバイスされ、授業後、復習するようにしました。夏までの模試では、得点が上がらず、同じ勉強方法に迷い始めましたが、秋の記述模試で、偏差値は69まで一気にアップしました。
 しかし、相応の自信を持って入試に臨んだのですが、すべて不合格でした。ネックになったのは国語です。「日本語なのだから、何とかなるだろう」と、軽く考え、河合塾の授業も受けなかったのですが、難関大学をめざすうえでは、甘かったと思います。

論文の力が高まり、慶應義塾大学文学部に合格

・・・大学受験科のときの思い出を、お聞かせください。

諏訪 慧さん

 今度は、国語も勉強しました。現代文の先生に、「どうすれば苦手を克服できるか」と尋ねたところ、「力をつけたいのなら、前の席で受けなさい」と言われ、素直に実行しました。
 小論文の授業も受講しました。「単なる感想を書くのではなく、課題文をもとに、世の中の現実に疑問を持つこと、ときには課題文そのものをも疑ってかかること」「しかも、頭の中で考えたことではなくて、自分の体験を踏まえて書くこと」。その2つの大切さを教わりました。おかげで、入試科目に小論文が含まれる慶應義塾大学文学部に合格することができました。

前・後期ともに「河合塾スカラシップ生」に選ばれる

・・・その他、河合塾に通って良かったと、感じていることはありますか。

諏訪 慧さん

 大学受験科では、前・後期ともに「河合塾スカラシップ生」に選ばれました。親の経済的負担を減らすことができ、助かりました。
 当時、「予備校時代の仲間は、一生の友人になる」と、聞いていました。それは本当だと感じています。同じく慶應義塾大学に入学した友人とは、一緒に映画サークルに入り、学内に居場所をつくることができました。社会人になった今でも、高校の同級生よりも河合塾で出会った仲間の方が、付き合いが続いています。予備校時代は、皆が先行きに不安を抱えながら勉強しています。そんな不安感を共有したことが強いつながりになっているのかもしれません。

目標があるなら、最後まで粘り強く頑張ろう

・・・これまでのご経歴の中で、河合塾で学んだことが生きていることはありますか。

諏訪 慧さん

 大学卒業後は、中日新聞社に入社し、地方支局、本社生活部などを経て、現在は本社教育報道部で、主に入試改革を担当しています。
 今、あらためて振り返ってみると、これまでのプロセスに、河合塾の小論文の授業で学んだことが、さまざまに影響しているように感じます。私は文学部で、2年次から人間科学専攻を選択しました。研究を進めるうえで、疑ってかかる視点はとても大切になります。新聞記者にとっても、重要な姿勢であることは言うまでもありません。その素地が、河合塾時代に養われた気がします。

・・・後輩へのメッセージをお願いします。

諏訪 慧さん

 大学入試は、努力しただけの成果は必ず出ます。目標があるなら、成果を信じて、頑張ってほしいと思います。何人かの仲間が、途中結果が出る前にあきらめてしまった姿を目にしました。とてももったいないことです。粘り強く、最後まで頑張ることが重要なのです。

Profile

諏訪 慧さん

諏訪 慧(Satoshi Suwa)

1983年千葉県松戸市出身。千葉県立小金高校在学中、河合塾松戸校の高校グリーンコースに通う。2000年に河合塾松戸校の大学受験科で難関大学合格をめざす。在籍中は前・後期でスカラシップ生に選ばれる。 翌年2001年に慶應義塾大学文学部に合格。 大学卒業後は、中日新聞社に入社。 地方支局、本社生活部などを経て、現在は本社教育報道部で入試改革などの教育問題を読者へわかりやすく伝えるため日々奮闘中。<br />

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