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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.115 (2020年6月22日公開)

  • 医師・医療関連
  • 河合塾マナビス
筑波大学附属病院 救急・集中治療科 医師 伏野拓也さん

自分の理解度に合わせて<br />時間を有効に活用できるシステムが<br />苦手分野の補強はもちろん<br />より深い学習も可能にしてくれました。<br />

  • 筑波大学附属病院
    救急・集中治療科 医師

    伏野 拓也さん

    出身コース
    河合塾マナビス

実績と入試情報豊富な「河合塾」なら任せられると思った

・・・河合塾との出会いはどのようなものだったのですか。

伏野拓也さん

 医学部を狙っていたこともあり、高2の夏頃から受験勉強に向けて予備校を探しはじめました。当時、部活動や学園祭の実行委員をしていた自分は学習時間をコントロールできかつ、全国規模で展開していて入試情報も豊富で、合格実績も高い河合塾であれば、任せても大丈夫だという安心感から、映像授業の河合塾マナビスに通うことを決めました。

映像授業のメリットを十二分に活用できた

・・・マナビスはどのように利用したのですか。

伏野拓也さん

 入塾時の学力診断テストの結果や、過去の河合塾の模試の結果などを熟知しているアドバイザーと相談して、高2のときは数学と英語を週2回受講し、部活を引退した高3からは物理や化学も加えて週3~4回と増やしていき、受験期にはほぼ毎日通うようになりました。コースの途中でも、アドバイザーと相談のうえ、適宜受講する科目を決めていきました。
 自分の通っていた高校は進学校で、授業がかなりハイレベルでした。授業で理解できない部分は、マナビスの映像授業が非常に役立ちました。理解しづらい箇所は、何度も繰り返して視聴して学習できる点は、映像授業の最大のメリットだと思います。おかげで、英語に関しては、超長文読解ができるまでになりました。現在の仕事では、多くの論文を効率的に読まなければならないので、それが大いに役立っています。

アシスタントアドバイザーとして、「教え過ぎない」ことの大切さを学んだ

・・・大学時代の活動について教えてください。

 医学部生時代は、あえて全学組織の吹奏楽団に所属して、他学部の学生との交流を楽しみました。こうした交流は、さまざまな人たちと付き合う今に生かされていると思います。
 特に印象深いのは、自分が学んだマナビス土浦校でアシスタントアドバイザーを務めたことです。アシスタントアドバイザーは、映像授業で理解できない部分の理解を助けるために質問に対応する役割を持っています。受験生のときは、どんな質問にも丁寧に対応してくれたことで、現役合格への大きな助けになったことから、自分も後輩たちの力になれればと思いはじめることにしました。
 6年間続けることになりましたが、この経験を通して学んだのは「教えすぎない」ことの大切さでした。生徒に寄り添い、授業の理解できない部分を一緒に考えてあげることの方が重要なのです。現在、臨床実習の学生を受け入れたり、心肺蘇生のインストラクターとして教えることが増えていますが、マナビスでの体験を生かし、常に「教えすぎない」ように努めています。

  • 伏野拓也さん

    心肺蘇生のインストラクターとして指導を行う

  • 伏野拓也さん

持てる知識を総動員して命を救う救急医療に邁進したい

・・・現在のお仕事や将来の夢について聞かせてください。

伏野拓也さん

 学生時代から救急医療に興味を抱いていました。きっかけは東京直下型地震を描いたテレビの医療ドラマでした。医学部で実習を重ねるうち、救急医療に「自分たちでなければ助けられない命がある」と思わせてくれるやりがいを感じるようになり、大学卒業後は迷わず救急医療の専門医に進む道を選択しました。
 救急医療といっても、搬送患者に最初に接する救急外来や、超重症急患者の治療に当たる集中治療など、いくつかの領域があります。専門医になるにはすべてに精通する必要がありますが、とりわけ集中治療に関する知識やスキルを深く学びたいと思っています。集中治療の現場では各臓器の専門家と一緒に治療することになるわけですが、彼らを束ねるリーダーとして、持てる知識を総動員して命を救うのが集中治療の専門家です。命を救えたときの喜びは何物にも代え難いものがあると思っており、今後も集中治療の専門家としての道を一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。

迷ったり、苦しいときは原点に立ち返ることが大切

・・・マナビスで学ぶ後輩たちにメッセージをお願いします。

伏野拓也さん

 自分が将来どうなりたいのかというビジョンを、忘れないでいてほしいと思います。受験生時代は、目先の科目をこなすことに精いっぱいになり、辛くなることもよくありましたが、そんなときは「医者になりたい」という気持ちを思い出しては、頑張ることができました。今も同じで、目の前の仕事に追われるとつい「集中治療というやりがいのある場所で活躍したい」という思いを忘れがちです。ですから、「原点に立ち返る」ということを、自戒も込めてお伝えしたいと思います。
 最後に・・・
茨城県は、人口10万人当たりの医師数が全国ワースト2位です。医師になるという同じ夢を追いかけていて、一緒に働いてもいいと思ってくれるなら、できる限りの応援をしたいと思っているということも、言い添えておきたいと思います。

Profile

伏野拓也さん

伏野 拓也(Takuya Fushino)

1992年東京都生まれ。土浦第一高校在学中、河合塾マナビス土浦校に通う。幼少期に入院した時に、医師が仕事をする姿を見て、人のために働き、喜んでもらえるこの仕事に就きたいと思うようになり医学部をめざす。2011年筑波大学医学群医学類に現役合格。在学中は、河合塾マナビスのアシスタントアドバイザーとして生徒指導を行う。2019年4月より筑波大学附属病院 救急・集中治療科で活躍する。救急治療の現場で、扇の要として、各専門分野の医師とともに、持てる知識を総動員して活躍している。

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