「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.118(2021年2月1日公開)
- 医師・医療関連
- 河合塾KALS
- 大学受験科
河合塾KALSの「生命科学」は<br />医学部編入試験に有効なだけでなく<br />実際の臨床現場でも役立つ<br />根本的な原理を教えてくれました。
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多摩北部医療センター
整形外科 医師四十物 佑介さん
- 出身コース
- 大学受験科
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自分のやりたいことを見つめた結果、スポーツドクターをめざすことに
・・・なぜ経済学部を卒業されてから医師をめざされたのですか
父が公認会計士だったこともあり、自分もその方面に行くことになるのだろうと漠然と思っていました。河合塾駒場校で浪人生活を送り、一橋大学の経済学部に進学しましたが、就職活動をするようになってから、この方面の仕事で良いのかいまさらながら考えることになりました。
実は小学生の頃からスポーツが大好きで、小学校時代はリレーで全国大会に出場していますし、中学ではバスケットボールで海外の大会にも参加した経験があります。大学に入ってからはアメリカンフットボールにのめり込み、アメフト漬けの生活を送っていました。そこで、自分がやりたいことをじっくりと考え始めた結果、スポーツの現場で、しかも選手に近いところで働きたいという気持ちが強くなっていったのです。
アメフト部の活動のなかでチームドクターに接する機会があったことで、次第にスポーツドクターになりたいという気持ちが強くなっていきました。そこで、大学を卒業してからあらためて医師をめざすことにしました。
一生をかける仕事なら遅すぎることはないと、河合塾KALSへ
・・・経済学部から医師をめざすには相当な決意が必要だったのではありませんか
周りからはかなり強く反対されましたが、スポーツドクターという仕事は一生をかけてやる仕事だと思っていましたから、それなら、これら始めても遅すぎることはないだろうと思っていました。
医学部に入るには、一般入試と編入試験の2つのルートがありますが、編入試験の方が受験科目も少なく、医学部の在籍期間も短いため、編入試験で挑戦することに決めたのですが、当時は医学部への編入試験対策を行う予備校は、河合塾KALSしかありませんでした。説明会に参加したところ、とても好印象でしたし、偶然にもアメフト部の先輩が在籍していて、編入試験に合格しそうな雰囲気があったことが安心材料となり、河合塾KALSに通うことにしました。
鍵となる「生命科学」の勉強は徹底的にやり込んだ
・・・医学部編入試験に向けてどのような勉強をしましたか
多くの医学部編入試験では、英語、生命科学、物理・化学が課されます。とりわけ、生命科学は、一般入試では課されない科目であり、編入試験ではコアになる科目です。しかし、生物学をベースに基礎医学的な内容もカバーしなければならないため、独学が難しいのが実情です。その点、河合塾KALSでは、脳神経外科と救急医学の専門医でもある井出先生が生命科学の授業を行ってくださいました。その授業とオリジナル教材を徹底的にやり込んだことが、合格につながったと思っています。
しかも、この授業は、編入試験に役立っただけでなく、大学入学後の勉強にも役立ちました。一般入試で入学した学生よりもはるかに前提となる知識があったからです。また、実際の臨床に出た際も、生命科学の授業で学んだことが役立ちました。薬の作用機序に関する根本的な原理や考え方を学んでいたため、多くの薬の中から最適なものを選ぶときの判断を助けてくれたからです。
量よりも質を重視し、インプットとアウトプットに力を入れ、知識が定着しているかどうか一つ一つ確認しながら勉強したことで、順調に力を伸ばし、半年の勉強で医学部に合格することができました。
スポーツドクターを続けながら、予防医学にも取り組みたい
・・・大学ではどんなことに打ち込みましたか
浜松医科大時代は、スポーツドクターをしている先生について、スポーツの現場で医師がどのような仕事をするのかを見学させてもらったり、実際のスポーツ選手の診療に立ち会わせてもらったりして、スポーツドクターとして活躍するための基礎的な勉強を続けていました。
・・・卒業後から今日までの経緯と、今後の抱負をお聞かせください
スポーツ整形に強い同愛記念病院(東京)で初期研修を行ったあと、東京医科歯科大学の医局に入局し、今年からは多摩北部医療センターで整形外科医としての研鑽を積んでいます。来年は整形外科の専門医を取得する予定です。
休日にはスポーツドクターとしての役割も果たしています。現在、大学や社会人アメフト部のチームドクターを務めており、日本バスケット協会にも所属して日本代表の試合にも帯同しますし、プロバスケットボールチームの会場ドクターにもなっています。東京オリンピックでは、バスケットボールの会場ドクターを行う予定です。
今後は、スポーツドクターとしての活躍を続けるのと同時に、将来的には予防医学の方面にも興味を持っています。高齢者は怪我をすると寝たきりになりやすいので、怪我を未然に防ぐことにつながるような、活動を行っていきたいと思っています。
本当にやりたいことなら、回り道をしても頑張ってほしい
・・・医学部への編入を考えている人にアドバイスをお願いします
編入試験で医師をめざすのは大多数とは違う生き方になるため、いろいろな雑音が聞こえてくると思います。しかし、本当に心から医師になりたいのであれば、やる価値は十分にある職業ですから、ぜひ頑張ってほしいと思います。河合塾KALSは、そうした回り道をしっかり支援してくれます。編入試験に必要な情報は豊富ですし、聞けば何でも答えてくれますし、詳細に調べてもくれます。独りでは難しい挑戦ですから、KALSを存分に利用して希望を叶えてください。
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四十物 佑介(Yusuke Aimono)
1986年富山県生まれ。富山県立富山高等学校卒業後、河合塾駒場校の大学受験科に通い、一橋大学に合格する。卒業後は、スポーツドクターをめざし、河合塾KALS医学部学士編入コースに通い、学士編入試験で浜松医科大学に合格する。医学部卒業後は、東京医科歯科大学病院の医局に所属し、2020年4月より多摩北部医療センターで整形外科医として活躍中。東京オリンピックでは、バスケットボールの会場ドクターを行う予定。<br />
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