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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.123(2021年12月20日公開)

  • その他
  • 高校グリーンコース
浦野聖さん

河合塾で高めた英語力が<br />国際協力活動につながり<br />フェアトレードに関わることで<br />新しい働き方に出会いました。

  • バリスタ「EINSIEDLERKREBS Kaffee Kiosk」運営
    兼 フリーランス経理

    浦野 聖さん

    出身コース
    高校グリーンコース

校舎の掛け持ち受講で伸ばした英語力

・・・高校グリーンコースに通うようになったきっかけを教えてください。

浦野 聖さん

 兄が小学生のときに河合塾に通い、大学生になってからも河合塾でチューターをしていたことから、河合塾は身近な存在でした。そこで、高3から高校グリーンコースに通うことにしました。講習はいろいろな科目を受講しましたが、レギュラーコースは英語のみを受講していました。どうしても受けたい人気講師の授業だったため、土曜日の午前中は名駅校へ、午後は千種校へと自転車を走らせる掛け持ち受講でした。
 特に印象に残っているのは、英文を単語の意味からではなく、文法や文の構造から論理的に読解していく方法を教えていただいたことです。英語はそれほど得意ではありませんでしたが、河合塾のおかげでセンター試験の英語も8割以上は取れるようになり、苦手意識を持つことなく受験を迎えることができました。

海外ボランティアに関わり、ドイツ語の習得にも取り組んだ

・・・南山大学時代にどのような活動に力を入れていたのですか。

浦野 聖さん

 進みたい分野が明確でなかったため、入学後に専門分野を選択できる総合政策学部総合政策学科に進学しました。授業を受けていくうちに環境政策に興味を持つようになり、 同時に海外ボランティアに参加するようになりました。2年次には、教授が企画したフィリピンの学校建設ボランティアに参加したのを皮切りに、マングローブの熱帯雨林保護の研究などにも同行するようになりました。途上国を訪れた経験から、次第に国際協力に関わりたいという思いが強くなっていきました。
 2年次からは、第2外国語としてドイツ語の勉強も始めました。4年次の夏休みには、卒論の研究も兼ねて、ドイツに1カ月短期留学するなどの努力を続けた結果、ドイツ語検定3級を取得。日常生活程度なら苦労しなくなりました。英語も河合塾で鍛えられたこともあり、それほど不自由せずにすみました。ボランティアで訪れたフィリピンのホストファミリーとも英語で深い交流ができ、現在でもFacebookで連絡を取り合うほどの関係を築くことができています。

いろいろな形をとりながらも国際協力活動に携わり続けた

・・・卒業後の経緯を教えてください。

浦野 聖さん

ドイツ国際平和村の子どもたちとともに(写真提供:ドイツ国際平和村)

 国際協力に関わる仕事がしたいと思うようになっていましたが、新卒には思うような求人がありません。それならある程度公益性のある仕事をしたいと、財団法人「日本品質保証機構」に就職しました。しかし、国際協力に関わる夢を捨て切れずに3年で退職。単身ドイツにわたり「ドイツ国際平和村(*)」で1年間ボランティア活動をすることにしました。

*ドイツ国際平和村:紛争や危機的状況にある子どもたちへの医療支援活動等を行うドイツの人道援助団体

 帰国後も国際協力分野に関わりたいと、主にカンボジアで学校建設や教育支援等を行うNGOや、フェアトレードを進めるNGO、留学生支援事業を進める団体などを2~3年ほどのサイクルで渡り歩きました。大学時代の簿記の授業をきっかけに、社会人になってから独学で簿記3級を取得していたこともあって、NGOでは次第に経理を担当するようになっていきました。
 いろいろな縁やタイミングがあって転職を重ねてきたわけですが、もともとコーヒーやカフェに興味があり、フェアトレードでコーヒーに関わったこともあって、30歳半ばでバリスタへの転身を決意しました。カフェのスタッフとして働きながら、正社員への転換や経理部門での採用をめざしましたが、機会に恵まれず、フリーランスとして経理業務の委託を請け負いながらバリスタを続ける道を模索し始めました。

変化の早い時代だからこそ、いろいろな働き方があっていい

・・・現在はどのようなお仕事をなさっているのですか。

浦野 聖さん

名古屋市のカフェは、河合塾千種校の近くの今池で間借り営業

 株式会社WATなどから委託されて経理業務を行うかたわら、東京で週に1回、名古屋で月に1回、「EINSIEDLERKREBS Kaffee Kiosk」(アインジードラークレープス カフェ キオスク)という屋号で、フェアトレード等のコーヒー豆を使用した自分のカフェを開き、バリスタを続けています。いわゆる間借り営業の形です。このほか「ドイツ国際平和村」が日本で活動を行う基盤整備にも参加しており、国際協力活動ともずっと縁がつながっています。
 何度も転職し、フリーランスの経理とバリスタのパラレルワークという生き方は、もしかすると受験生や高校生の皆さんには、あまり見本にはならないかもしれません。しかし、生きがいを大切にしたこんな働き方があってもいいのではないかとも思いますし、こんな生き方が誰かの役に立てたらうれしく思います。

Profile

浦野 聖さん

浦野 聖(Takashi Urano)

 1984年愛知県生まれ。名古屋市立向陽高等学校在学時、高校グリーンコースに通う。南山大学総合政策学部に現役合格し、環境政策を専攻する。大学在学中は、学内企画で教授とともにフィリピンで学校を建設するボランティア活動などに参加。卒業後はISO等の認証を行う財団法人に就職する。退職後、ドイツに渡り「ドイツ国際平和村」の活動に参加し、紛争地域のけがや病気の子どもたちへの医療活動を行うなど国際協力活動を経て、現在は、バリスタとフリーランスで経理業務を行っている。

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