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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.124 (2022年1月13日公開)

  • 医師・医療関連
  • 大学受験科
武蔵野赤十字病院 産婦人科医 大坪 翔さん

河合塾時代に学んだ<br />何度も繰り返す勉強法は<br />医師の仕事につながっており<br />日々実践しています。

  • 杏林大学医学部産科婦人科学教室 医局員
    武蔵野赤十字病院 産婦人科医

    大坪 翔さん

    出身コース
    大学受験科

講師のサポートの良さと校舎環境の良さで麹町校を選んだ

・・・河合塾の大学受験科を選んだ理由を教えてください。

 中3の終わり頃から医師になりたいと思うようになりましたが、サラリーマン家庭ですから医学部受験に関する情報は、自分で集めなくてはなりません。そこで、高1から河合塾の麹町校の講習を何度か受講することにしました。受験情報を得るのと同時に具体的な勉強の進め方についてアドバイスがほしかったからです。
 浪人が決まると、迷わず河合塾の大学受験科を選びました。講習で、勉強に集中できる環境が整っていることを実感していたからです。最も気に入っている点は校舎環境です。施設全体がきれいですし、パーテーションで区切られた自習室のほかに、ラウンジやデルファイホールなどでも自習できるため、気分転換しながら勉強を進めることができます。畳の部屋もあったりして、オンとオフの切り換えがしやすい環境が整っていました。講師も気さくな方が多く、フレンドリーに接してくれるため、質問しやすい雰囲気がありました。おかげでじわじわと力を伸ばすことができました。

チューターのアドバイスで杏林大学の地域枠に挑戦

・・・杏林大学を選んだのはどうしてですか。

  経済的に私立大学進学は難しかったため、最初から国公立志望でしたが、肝心のセンター試験(現共通テスト)の成績があまり良くありませんでした。チューターに相談に行くと、医師として当該地域で決められた期間働けば返還不要の奨学金が支給される私立大学の地域枠への出願を勧められました。私立はまったく考えておらず、その存在さえ知らなかったため、急いで何校かに出願しました。チューターの対応には本当に感謝しています。杏林大学の東京都地域枠は合格後の入学辞退ができないため、一番早く合格が決まった杏林大学に進学することにしました。

命の誕生の瞬間に感動し産婦人科医をめざした

・・・大学時代は、どんなことに力を入れられたのですか。

 自分も医学部をめざす受験生に寄り添いたいと、大学に入学してすぐに麹町校でチューターを始め、2~3年続けた後、今度は卒業まで大学受験科の特別講習の数学の補助教員を務めました。親身になってくれた講師やチューターへの感謝を込め、河合塾で受けた恩を返したいという気持ちがあったのだと思います。
 東京都地域枠での入学者は、小児科、周産期医療(産科や新生児科等)、救急医療、へき地医療の4分野から診療科を選ぶことになっています。臨床実習で各科をローテーションしているときに出産の現場に立ち会ったことが、診療科を決めるきっかけになりました。1人の体からもう1人の人間が誕生する瞬間にいい意味での衝撃を受け、赤ちゃんを囲む家族の喜ばしい笑顔にも感動しました。産婦人科は、医療の世界で「おめでとう」と言える機会が多いと感じ、その世界に関わることができる点に大きな魅力を感じ、産婦人科医をめざすことにしました。

ハイリスクな妊婦さんのサポートができる医師へ

・・・卒業後の経緯について教えてください。

大坪 翔さん

 杏林大学医学部付属病院で初期研修を受けたあと、産婦人科の専門医をめざして、そのまま後期研修医として産婦人科で研鑽を積んでいます。いろいろな症例や地域的な特性を学ぶ意味もあって現在は武蔵野赤十字病院の産婦人科で働いています。現時点では周産期分野において魅力を感じており、ハイリスクな妊婦さんを診ることの方にやりがいを感じています。しかし産婦人科では周産期の他にも、婦人科腫瘍、不妊、女性医学とさまざまな分野があり、どの分野も魅力的です。

河合塾で教わった繰り返し勉強することの大切さを日々実感

・・・河合塾の後輩へのメッセージをお願いします。

 医師は生涯学び続けていかなければならない職業です。新しい医学の知識も、手術のスキルも、すべて繰り返し勉強することで身につけていきます。河合塾で、繰り返し勉強することの大切さを教わり、その方法を身につけたことが医師としての現在につながっており、日々それを実践しています。
 浪人時代はいろいろな不安に襲われますが、河合塾にはそれを受け止めてくれる講師やチューターがいます。安心して河合塾を頼ってほしいと思います。

Profile

大坪 翔さん

大坪 翔(Sho Otsubo)

1992年東京都生まれ。帝京大学高等学校卒業後、河合塾麹町校の大学受験科に通い、杏林大学医学部に合格する。在学中は、河合塾麹町校で高校グリーンコースチューターとして受験生にアドバイスを行う。2018年杏林大学医学部産科婦人科学教室に入局する。がん等の診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会のプログラムを修了するなど、幅広い分野での知識を深めながら活躍中。

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