「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.125 (2022年3月1日公開)
- 会社員(その他)
- 大学受験科
河合塾で学んだ<br />考え方や知識は<br />現在の仕事や人生の<br />原点になっています<br />
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株式会社 兼松KGK
GX推進部森田 修平さん
- 出身コース
- 大学受験科
河合塾で第一志望に合格できた兄の勧めで同じ池袋校に入塾
・・・なぜ河合塾に通おうと思ったのですか
浪人することが決まったとき、河合塾池袋校で浪人生活を送って第一志望の早稲田大学に合格できた大学生の兄から「だったら河合塾に行けば」と勧められたからです。担当してくださることになったチューターは、奇しくも兄の担当チューター。兄弟そろってお世話になることになりました。ちなみに、兄もこのコーナーに登場しており、河合塾との深いつながりを感じています。
受験対策ではなく、ひたむきに英語に向き合う授業で力がついた
・・・大学受験科で印象に残っている授業はありますか
何と言っても芦川進一先生の「英文解釈Tテキスト」を使った授業です。英語の文章に真剣に向き合い、哲学的視点から解釈することもあれば、近代化や産業革命といった歴史的視点から解釈することもあり、さらには「孤独と未熟」といったキーワードを掲げて読み解いていくこともありました。とにかくひたむきに英語の文章に向かっていく授業で、人生とか、世界における自分とか、英語を通じていろいろなことを考えさせてくれました。受験にこだわらずに、英語に真摯に向き合ったことで、本当の英語の力がついたと思っています。
ニューヨーク・マンハッタンで1年間英語を学んだ
・・・大学時代に力を入れたことはありますか
幼い頃から、海外で活躍するビジネスマンへの憧れがあったのですが、慶應義塾大学での大学生活の中ではなかなかそういう自分の姿を思い描くことができませんでした。そこで、世界のビジネスの中心地、ニューヨーク・マンハッタンで語学学校に通うことを決め、大学3年修了時に、ニューヨークで1年間ホームステイをしながら英語漬けの日々を送ることにしました。帰国後に受けたTOEICでは850点程となり、英語でのコミュニケーションで苦労することはなくなりました。
母親が幼少期に四日市ぜんそくで苦しんだ話などを聞いて育ち、環境問題とりわけエネルギー問題に関心があったため、卒業後は太陽光パネルメーカーに就職しました。再生可能エネルギーを途上国に供給するといった国際貢献に、自分の存在価値を見出したいと思っていたからです。
1つの出会いをきっかけに転職し、国際貢献できる仕事に就けた
・・・大学卒業後から現在までの経緯を教えてください
雨期でスコールがたいへん多いため、プロジェクトサイトの太陽光パネルの下で雨宿りすることが頻繁であった
世界で活躍することを夢みて就職したわけですが、実際には国内の営業活動に終始する毎日でした。そんな折、たまたまその後勤務することになる兼松KGKが関わる大きなプロジェクトの担当となり、現在の上司と出会いました。この出会いがその後の自分の運命を大きく変えることになります。自分の夢やビジョンを素直に話したところ、現在の会社に転職することができました。
転職してすぐに、環境省の主導するJCM(※)設備補助事業制度について、ベトナムで英語のプレゼンを行うように指示されました。同行者はなく1人でプレゼンするのですが、「この瞬間のために河合塾で勉強していたのではないか」と思えたことで、本番でのスピーチもまったく緊張しませんでした。そのプレゼンでビジネスパートナーが見つかり、「ベトナム アンザン省における49MW&57MW太陽光発電プロジェクト」が実現しました。
現在はタイで同様のプロジェクトを推進していますが、将来的にはアフリカや電気の届いていない離島などで再生可能エネルギーの発電システムを供給するような事業に関わりたいと思っています。仕事ではなかなか思うように行かないこともありますが、辛いときに支えてくれるのは、エネルギー格差の問題で世界に貢献したいという強い使命感だと信じています。
※JCM:二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism)は、途上国と協力して温室効果ガスの削減に取り組み、削減の効果を両国で分け合う制度
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太陽光発電プロジェクトのオープニングセレモニー(左:森田さん、右:現地ビジネスパートナー)
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ベトナム アンザン省の太陽光発電所
河合塾時代のテキストを見ると、不思議と活力が湧いてくる
・・・河合塾で学んだことは現在の仕事にどのように役立っていますか
仕事で英語のプレゼンを行うことが多いのですが、英語の力や考え方は確実に河合塾で養ったものといえます。忙しくて自分を見失いそうになると、今でも河合塾のテキストや講師がつくってくれたプリントを見返すことがあります。過去の自分と対話することで、不思議と活力が湧いてくるからです。その意味で、河合塾で学んだ考え方や知識は、現在の仕事や人生の原点になっているといえます。
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森田 修平(Shuhei Morita)
1991年埼玉県生まれ。城北埼玉高等学校卒業後、河合塾池袋校の大学受験科に通い、第一志望である慶應義塾大学部環境情報学部に合格する。太陽光パネルメーカーを経て、エネルギーを通じ世界に貢献したいと株式会社兼松KGKに入社。現在は、GX推進部に所属し、環境省と世界の環境問題に取り組み、脱炭素支援事業で活躍中。趣味はボディビル。
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