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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.130 (2022年11月21日公開)

  • 会社員(メーカー)
  • 大学受験科
日本製鉄株式会社 加藤幸清さん

英語力だけでなく<br />人との付き合い方を<br />講師との交流を通して<br />学ぶことができた

  • 日本製鉄株式会社
    関西製鉄所

    加藤 幸清さん

    出身コース
    大学受験科

東大に特化したコースと寮完備が決め手になった

・・・なぜ河合塾を選んだのですか。

県内有数の進学校でしたが、野球部に所属していたため、高3の夏まで試合があり、現役では力及ばす浪人することにしました。自分でもいくつかの予備校を調べ、高校の先生や先輩などのアドバイスも参考にして絞り込んでいきました。
決め手になったポイントは、第1志望の東大に特化したコースがあったことと、寮が完備されていることでした。実家は都市部から離れているため、どの予備校に通うにしろ結局は実家を出ることになります。であれば、東大のある東京に出て寮生活を送りながら勉強したいと思い、河合塾にお世話になることにしました。

河合塾の授業で将来の方向性が決まった

・・・印象に残っている授業や出来事などはありますか。

第一印象は、丁寧な授業ということに尽きます。東大理類コースだからハイレベルなところからスタートするのだろうと思っていましたが、予想に反して基礎から丁寧に教えてくださいました。基礎の大切さをかみしめながら、一種の学び直しの時間でもありました。
寮には高校の同級生3人も含め、全国からさまざまな仲間が集まっており、いろいろな考え方や価値観に触れられる貴重な経験をしたと思っています。学習面での教え合いも日常茶飯事でしたが、記憶に残っているのは、将来の夢を語り合ったことです。多くの仲間は明確な将来ビジョンを持っていて、だからこの学問を学びに大学にいくのだといった強い動機を持っていました。そんな姿にすごく刺激を受けました。
早稲田大学に進むことにしましたが、学科の方向性を決めてくれたのは河合塾の授業がきっかけでした。もともと化学は好きな科目でしたが、河合塾の沖先生の授業で、あらためて化学という学問の魅力に気づかされ、ものづくりにも深く関わる応用化学を学びたいと強く思うようになったからです。その学びが現在につながっていますから、河合塾で将来の方向性が決まったといっても過言ではありません。

学生と社会人、教員をつなぐ活動に取り組んだ

・・・大学時代はどのような活動に力を入れたのですか。

いったんは理工学部の野球部に所属しましたが、途中でやめてしまいました。最も熱心に取り組んだのは入学当初から関わっている「学生委員会」の活動です。理工学部を卒業した社会人の方と在学生、教授をつなぐ活動で、応用化学科出身の社長を招いて講演をしていただいたり、懇親会を企画したりと、月1くらいのペースで何らかのイベントを行っていました。
学部時代に就職活動もしましたが、ものづくりの根幹ともいえる研究開発職に就くには少なくともマスター以上が必要なことがわかり、大学院に進学しました。卒論のテーマである、空気浄化や水質浄化に役立つ新機能材料の研究を続け、修士号を取得して現在の日本製鉄株式会社に入社しました。

ものづくりの現場と顧客をつなぐ技術営業にやりがいを感じる

・・・お仕事の魅力について教えてください。

鉄を中心としたさまざまな金属材料の製造、販売を行っている会社で、入社後1年半くらいは工場の品質管理を担当し、次に開発部門に異動して鉄鋼材料の開発に携わり、その後、現在の技術営業部門に配属となりました。
現在扱っている製品は、石油や天然ガスを掘削するときに用いられる油井管です。地中や海中数千メートルまで油井管をつなぎ合わせそこから石油や天然ガスを取り出すのですが、油田やガス田には厳しい環境条件があり、その条件に合った材料を開発したり、逆に顧客に問題解決のためのソリューションを提供したりしながら、契約を結ぶ仕事です。1度契約すればそのガス田や油田で長く使ってもらえるため、長期間の関係が続くことになります。技術を通して現場と顧客をつなぐ仕事であり、大きなやりがいを感じています。

英語力の基礎を鍛えてもらえ、人との向き合い方も学べた

・・・河合塾で学んだことで、現在のお仕事に役立っていることはありますか。

加藤幸清さん

欧州出張の一コマ。ノルウェー/オスロでの打ち合わせの合間の1枚

真っ先に思いつくのは英語力です。現在の部署では、顧客はオイルメジャーか国営石油企業ですからやり取りはすべて英語です。実は英語の力は大学入学時が一番高く、大学では、少し英語から離れていたため、入社後に実務を通して英語力を上げていきました。ですから、業務に必要な英語力の基礎は河合塾で鍛えてもらったと思っています。
人との向き合い方についても河合塾で学べたと思っています。高校までは大人と話す機会はあまりなかったのですが、河合塾の講師はベテランの方も含めて皆さんフレンドリーな方ばかりでした。講師と予備校生という関係ではなく、そうしたレッテルを超えて人間同士で向き合うという経験を数多く積むことができました。大学で「学生委員会」に入ったのも、その影響があったのかもしれません。営業職には欠かせない力を養っていただきました。
浪人時代は苦しいことも多いのですが、河合塾にはモチベーションを保つための環境が整っていますし、共に学ぶ仲間たちと励まし合いながら、乗り切ってください。その苦労の先にはきっと豊かな人生が待っていると思います。

Profile

加藤幸清さん

加藤 幸清(Kosei Kato)

1989年鹿児島県生まれ。鹿児島県立鶴丸高等学校卒業後、河合塾新宿校の大学受験科に在籍。翌年、早稲田大学先進理工学部応用化学科に合格する。2015年同大学院先進理工学研究科応用化学専攻修士課程終了。日本製鉄株式会社に入社し、鉄鋼製品の技術営業として、技術サービス、製品開発に携わっている。

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