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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.133(2023年6月21日公開)

  • 会社員(金融・商社)
  • 大学受験科
双日株式会社 ヘルスケア事業部 牛木 真之さん

人と違うことが<br />カッコイイと思えるような<br />価値観を育ててくれた<br />河合塾の先生方<br />

  • 双日株式会社
    ヘルスケア事業部

    牛木 真之さん

    出身コース
    大学受験科

社会人になってから大切なことを教わった

・・・河合塾で最も印象に残っていることはなんでしょうか。

すべての授業が対面で行われることや、自習室の環境が素晴らしかったこと、当時の第一志望であった一橋大コースを唯一設置していることなどから、河合塾を選びました。

授業の細かな中身は覚えていないのですが、授業自体はとても面白いものでした。その面白さの要因は、講師の先生方の人間的魅力によるところが大きいと思っています。いい意味で変な人が多く、話が面白くていつの間にか授業に引き込まれているような感覚でした。人を惹きつける話題や話し方など、社会に出てから役立つようなことを教わった気がします。

結局、第一志望は叶いませんでしたが、あれだけ勉強しても受からないなら無理だったのだろうと素直に納得できました。「結果が出るまでは結果が全て、でも結果が出てからはどれだけ頑張ったかというプロセスが重要だ」という言葉が好きで、大学生活という将来につながるプロセスを充実させてやろうと前向きな気持ちに切り換えることができました。

毎年1カ月は海外を放浪して、多様な価値観に触れた

・・・大学時代はどのような活動に力を入れたのですか。

ラクロス部で週5~6日間の練習に打ち込み、4年生のときに関東一部リーグに昇格しました。平日の練習は朝6時半からの時間帯だけだったことから、夕方は河合塾で教務バイトを4年間続けました。

ラクロス部は12月~1月にかけての1カ月間は練習がオフになるため、その期間は海外旅行三昧でした。河合塾の先生方の影響なのか、人と違うことをすることがカッコイイと思うようになっており、できるだけ違う国や文化に触れてみたいと、毎年冬には、バッグ1つで海外に飛び出していました。
巡る地域は決めますが、訪問先は気の向くまま、宿も決めず、航空券だけ持っての旅です。パブで出会った人の家に泊まったり、次の訪問地まで夜行バスで寝たり…。ガイドブックの確認で終わるような旅行はしたくないと、現地の人と積極的に交流し、その土地を肌で感じるような旅を心がけました。
とくに目的のある旅ではありませんでしたが、それだけに素直な心で、多様な価値観に触れることができたと思っています。

  • ラクロス部では主将としてチームを引っ張った。

    ラクロス部では主将としてチームを引っ張った。

  • フィジー共和国では現地の方との交流が1番の目的に。

    フィジー共和国では現地の方との交流が1番の目的に。

稼げて、海外で働けて、カッコイイから商社に就職

・・・将来の職業については、どのように考えていましたか。

大学時代を振り返り、就職の決め手について笑顔で語る牛木さん

大学時代を振り返り、就職の決め手について笑顔で語る牛木さん

ラクロス部と海外旅行とアルバイトに明け暮れた学生生活でしたが、勉学面で苦労することはありませんでした。これは、明らかに河合塾のおかげです。

経済学部ですから数学の授業もあるのですが、国立大を目指すコースだったため、数学もしっかり勉強していましたし、歴史についても記述試験に対応できるような知識を身につけていました。ですから、河合塾時代に身につけた基礎学力で十分に大学の授業にも対応することができました。

就活は、高収入、海外勤務、カッコイイの3つを軸に、総合商社に絞り、その中で一番面白そうな匂いを感じた双日に決めました。

価値観の違いが、厳しさであり、やりがいでもある

・・・現在のお仕事の魅力について教えてください。

後で楽になるからと、一番キツい部署を希望し、最初は主計部に配属されました。アメリカの支社でも1年間経理を担当し、6年目にヘルスケア事業部に異動しました。
トルコ最大級の病院建設プロジェクトや、国際的なクリニックチェーンの買収、オーストラリアでの病院建設プロジェクトなどに携わりましたが、どれもビッグプロジェクトです。
多くのプレーヤーが関わるため、価値観がそれぞれに違い、優先事項のすり合わせも大変です。しかし、その厳しさが、逆にやりがいにもつながっている仕事といえます。
自分で創ったビジネスで海外に駐在することが当面の目標で、将来は社長になることを目指し、業務を行っています。

今振り返ってみると、河合塾の講師の先生方の魅力が、間接的に現在の仕事につながっているような気がします。あんなに勉強することは今後もないでしょうし、あれだけ頑張れたということが、心の支えになっている部分があります。

河合塾の後輩の皆さんは、今は合格という結果をめざしていると思います。受験期間はそれで良いと思います。しかし、結果が出てからの方が人生は長いですから、浪人中のプロセスも大学進学後のプロセスも大切にしてください。それが自分の希望する人生につながるような気がします。

Profile

牛木真之さん

牛木 真之(Masayuki Ushiki)

1989年埼玉県生まれ。県立川越高校卒業後、河合塾池袋校の大学受験科に通い、立教大学に進学。卒業後は双日株式会社で主計・営業経理部を経て、既存投資案件のエグゼキューション及び新規事業投資担当(M&amp;A及びプロジェクトファイナンス案件組成)としてヘルスケア事業に携わる。トルコ総合病院建設といった大規模なプロジェクトを担当。

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