このページの本文へ移動 | メニューへ移動

「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.135 (2023年11月公開)

  • 会社経営・起業家
  • 教育・研究者
  • 河合塾KALS
一般社団法人 日本ハラスメントリスク管理協会 代表理事 金井 絵理 さん

河合塾KALSで出会った<br />仲間が心の支えになりました。<br />心理的アプローチも含め<br />パワハラ防止に取り組みたい。

  • 一般社団法人 日本ハラスメントリスク管理協会
    代表理事

    金井 絵理さん

    出身コース
    河合塾KALS

社会人からのMBA挑戦は河合塾KALSしかなかった

・・・河合塾KALSの受講を決めた理由を教えてください。

大学卒業後、求人広告の営業職として働いていましたが、求人だけでなく深く人材に関わる仕事がしたいという想いがあり、住宅関連メーカーの人事職に転職しました。ところが人事部門はやりがいがある一方で、個人のスキル向上が重要だと感じ、勉強の必要性を痛感しました。そこで、「人材・組織マネジメント」モジュールのある早稲田大学のMBAへの挑戦を思い立ちました。当時、そのための予備校を探した際に、河合塾KALSがヒットしたので、この一択で受講することにしました。

河合塾KALSではMBAの学修に必要な経営理論を学ぶ授業があり、経営戦略や人材育成、マーケティングなど一通りの基礎知識をインプットできました。合わせて、MBA受験に必要な小論文や面接の対策、研究計画書の書き方などの指導もしていただきました。

ともに学んだ仲間たちのサポートがあったからこそMBAに進めた

・・・印象に残っているエピソードはありますか。

河合塾KALSテキスト・参考書

河合塾KALSのMBA関連テキスト・参考書(写真は現在出版されているもの)

ロジカルシンキングを鍛えていただいたことは大きな成果です。知識をインプットした後に、それを使った課題に取り組み、その結果をみんなで議論するという流れが1セットになった授業が多く、論理的に考える訓練ができました。また、小論文課題は何度も添削していただき、面接指導もかなり細かな点まで厳しく指導していただきました。

最も有り難かったのは、ともに学ぶ仲間たちの存在です。みんなで外部の会議室を借り、1人に対して6、7人が質問をするという面接練習を、順番に1日中繰り返したこともありました。また、研究計画書も先生にお見せするのはもちろん、仲間たちにも厳しく講評してもらいました。
肝臓の持病があり、通塾中に2週間ほど入院しましたが、仲間がプリントやノートのコピーをもってきてくれ、励ましてくれました。この仲間たちに出会わなければ、途中でMBAの受験を断念していたかもしれません。MBA入学後の仲間に増して、KALS時代の仲間との方が親密で、今でも連絡を取り合っています。

MBA入学後に配置転換、人事部門を求めて転職、そして起業へ

・・・早稲田大学のMBAに進んでからの経緯を教えてください。

金井 絵理 さん

MBA入学時は人事部門でしたが、2年目に別の部署に異動となってしまいました。そうしたこともあり、修論の執筆テーマは当初計画していた「人材のマネジメント」から「会社や部署の枠組みにとらわれない『越境学習』」に変更しました。
MBA取得後は、学んだことを生かすため映画などを制作する会社の人事部門に転職しましたが、これまで人事として関わってきた社員教育の経験から、研修講師の仕事に面白味を感じていました。

ちょうどそのタイミングで「パワハラ防止法」が施行されました。企業はパワハラ防止策を講じなければならず、今後はパワハラ防止をテーマにした研修ニーズが増えると確信。当時の会社は1年半で退職し、起業にチャレンジすることにしました。大企業からの研修を受注するには法人格があった方がいいと考え、一般社団法人を設立しました。

パワハラ防止への心理的なアプローチも視野に、再びKALSの生徒に

・・・これまでの活動内容と今後の抱負を教えてください。

日本ハラスメントリスク管理協会テキスト

日本ハラスメントリスク管理協会で講師養成のために使用しているテキスト

最初は私を含め5人のメンバーでスタートしましたが、研修依頼は年を追うごとに増えていったため、講師の養成にも乗り出しました。この1年間で21人の講師が新たに誕生し、全国各地でパワハラ防止の活動をしています。
パワハラとそうでない行為の線引きを知りたいというのが研修先企業の最大の関心事のため、これまでの研修は、法律面からのアプローチが主流でした。
しかし、どんな人がパワハラをしやすいのか、パワハラを受けそうになったらどう受け流すかといった、心理的なアプローチができればさらに研修の充実度は高まります。そのため、今は心理関係の資格取得をめざしてKALSの心理学コースを受講しています。KALSではMBAコースの講師も務めており、私にとっては働く場であり、あらためて学ぶ場にもなっています。

悩むなら挑戦しよう、学んだことは決して無駄にならないから

・・・MBA取得を考えている人に何かメッセージをいただけますか。

金井 絵理 さん

どうしようか悩んでいるくらいなら、思い切ってKALSの門を叩くことをお勧めします。KALSならMBAで習う内容の基礎を一通り教えてもらうことができます。私自身、大学院入学前に基礎を固められたことは、さらに学びを深める上でとても意味のあることでした。
また、MBAをめざす人全員が、MBAのプログラムに合うかどうかは別の問題で、実はKALSで学ぶだけで満足してMBAを受験しない人もいます。自分がMBAに向いているかの判断材料も提供してくれますので、ぜひ、一度相談してみてください。

Profile

金井 絵理 さん

金井 絵理(Eri Kanai)

北海道出身。住宅関連メーカーの人事職に在職中、スキル向上の必要性を感じ、MBAの取得をめざして河合塾KALSに入塾。早稲田大学大学院に進学し、経営管理研究科にてMBAを取得。2021年に一般社団法人 日本ハラスメントリスク管理協会を設立、現代表理事。「ハラスメントを解消し品性のある組織つくりを目指す」を理念とし、企業研修や講演、自治体のハラスメント対策事業の監修などを行うとともに、ハラスメント対策研修講師の育成にも取り組んでいる。

同じコースのOB・OG

同じ業界のOB・OG