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京都新聞・神戸新聞・産経新聞に河合塾によるコラムが連載開始!

2021年05月13日

 京都新聞、神戸新聞と産経新聞に、京都大・大阪大・神戸大など関西の難関大受験をテーマとしたコラムの連載が4月から始まりました。本連載では、河合塾近畿地区の講師やスタッフが難関大受験に役立つ情報をお届けします。
 今回ご紹介する第1回目は、新学年を迎えて各学年で意識すべきことを、東大・京大進学情報センター長 濱里このみがお伝えします。

 新学年がスタートしてしばらくたちました。高校生の皆さんは新しい生活に慣れましたか? 特に1年生の方は生活環境に慣れるためにも、まずは生活リズムを整えることに力を注ぎましょう。
 さて、皆さんがいずれ迎える大学受験は、年々現役生の合格比率が高まっています。しかしながら、それは必ずしも全ての大学が入りやすくなったことを意味するのではなく、いわゆる難関大学に合格するにはこれまでと変わらない学習対策や心構えが重要です。今回は、高校生が「難関大学現役合格」を目指すために、各学年で意識すべきことを解説します。

各学年で意識すべきこと

まずは1年生です。高校受験を突破したとはいえ、1年生は中学とは違う新生活に戸惑っていることでしょう。生活や学習のリズムを整えることを優先し、夏頃には自分の将来の職業や大学で勉強したいことを、漠然とでもいいので考えておきましょう。多くの高校では1年生の後半に文理分けが行われますので、秋以降には文系、理系のどちらに進むのか、直前になって慌てないように準備をしておきましょう。

 次に2年生です。大学入試の出題範囲では、1・2年生で学習する内容が比較的多く、この1年は「難関大学現役合格」のために極めて重要な学年です。部活や学校行事の中心になって活動することが増えますので、学習との両立がポイントです。
 また、近年の大学入試は形式が多様化・複雑化しており、大学ごとにスケジュールや入試方式が大きく異なることが珍しくありませんので、それらを正しく理解することが必要です。「学校推薦型選抜」とは何か、「総合型選抜」とは何か、といったことをあらかじめ理解しておけば、入試を有利に進めることができます。
 さらに2年生では、1年生のときに漠然と考えていたことをより具体的にして、行きたい大学・学部を考えましょう。気になる大学・学部があれば、ぜひオープンキャンパスに行くことをお勧めします。

 最後に3年生です。いよいよ受験学年となり焦りが出てきそうですが、学習計画を無理なく立て、なるべく早く受験勉強に取りかかれば大丈夫です。同時に受験大学は、所在地やカリキュラム、取得可能資格等を考慮して絞り込みます。入試科目も必ずチェックしましょう。部活が夏頃まである方は、引退後の気持ちの切り替えが大切です。3年生の夏休みは「入試の天王山」と言われているように、ここでの頑張りが最後の合否を分けます。
 学習や進路について迷うことがあれば、学校の先生に聞いたり、予備校を活用したり、その道に詳しい人にアドバイスを求めると良いでしょう。皆さんのご健闘をお祈りします。

執筆者:河合塾近畿地区東大・京大進学情報センター長 濱里このみ

※本寄稿は、新聞掲載が最も遅い産経新聞社の掲載日以降に、同紙から原稿提供を受けて掲載しています。

執筆者のプロフィール

近畿地区東大・京大進学情報センター長 濱里このみ

▶河合塾近畿地区東大・京大進学情報センター長 濱里このみ

2009年河合塾入職。京都校にて長年大学受験科の東大・京大クラスを担当し、延べ1,000人を超える生徒を指導。2020年4月に設立された近畿地区東大・京大進学情報センターの初代センター長を務める。河合塾を代表する東大・京大指導のプロフェッショナル。

※ 2021年5月時点