中日新聞・東京新聞に河合塾によるコラムが好評連載中!
2022年01月19日
中日新聞・東京新聞の「受験道」に、大学受験をテーマとしたコラムが連載されています。
本連載では、河合塾スタッフが受験生やその保護者様に向けて、大学受験に役立つ情報をお届けします。
「受験道(1月掲載号)」~初心を忘れず本番へ~

▶受験生の皆さん、今週末の15日、16日はいよいよ大学入学共通テストですね。これまで準備してきたことを信じ、落ち着いて持てる力を発揮してください。共通テストの後は私立大入試、国公立大の二次試験と多忙で緊張が続く1カ月になりますが、どうか健康面には気を付けて過ごしてください。
▶多くの受験生にとって、入試を受けるのは久しぶりだと思います。緊張と高揚感の入り交じった独特な雰囲気は、学校のテストや模擬テストとは格別です。雰囲気にのみ込まれないため、会場に入ったら自分の席に座りっぱなしではなく、一番前へ行って全体を眺めてみてください。客観的に全体を見ると落ち着きますよ。また、会場はベストコンディションとは限りません。暖房が暑すぎる、机がガタガタして集中できない、などなど。そんな時は迷わず試験官に申し出ましょう。入試に遠慮は不要です。
▶共通テストが終わった後は国公立大への出願が控えています。その第一歩が「自己採点」。自分の得点だけで一喜一憂するのではなく、自己採点集計を利用して全体の中の自分の位置づけを客観的かつ冷静に判断しましょう。河合塾の予想ボーダーライン公開は1月19日(水)、国公立大出願状況の公開は1月26日(水)からを予定しています。ぜひ利用してください。
▶私立大入試が一段落するころになると、精神的な入試疲れも起こりがちです。また、私立大の合格を得ていると、「気の抜けた」状態で二次試験に臨む受験生も時々います。結果は…、推して知るべしですね。「気が抜けているかも」と感じたら、高校3年の最初に受けた模擬試験の成績表を見ましょう。第一志望がどこであったかを確認し、初心に戻って入試と対峙してください。第一志望とは「いちばん行きたい大学」。第二志望以下は「入学してもいい大学」です。入試の目的は合格することではなく、入学のための大切な切符を手に入れることです。受験生になった時の初心を忘れず、本当に行きたい大学にチャレンジしましょう。
※ 本文は1月12日付の中日新聞に掲載された寄稿内容です。
執筆者のプロフィール

教育研究開発本部主席研究員 近藤 治
執筆者:学校法人河合塾 教育研究開発本部 主席研究員 近藤 治(こんどう・おさむ)
河合塾入塾後、教育情報分析部門で大学入試動向分析を担当し、進学情報誌「ガイドライン」「栄冠めざして」などの編集を通じて受験生への情報発信を行う。高校営業、営業統括部門を歴任後、教育イノベーション本部にて次世代の教育研究開発に携わる。2018年より中部本部長として塾生指導に携わった後、2021年4月より現職。マスコミへの情報発信とともに生徒、保護者、高校教員対象の講演も多数実施。