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8月上旬は受験生のターニングポイント!夏の後半戦を乗り切るためのカギは親の“寄り添い” だった!?~受験生の親としての心構えと、知っておくべき子どものホンネ~

2018年08月01日

学校法人 河合塾

夏休みも折返し地点となる8月上旬、この時期は気の緩みや勉強の疲れからか、中だるみしてしまったり、夏休み中に行われる模試の結果次第ではモチベーションも大きく左右されてしまうなど、受験生にとっては試練の多くなる時期でもあります。この時期に踏ん張れるかどうかが、夏休み後半の学習、ひいては2学期のスタートダッシュにも影響してくるため、重要なポイントであることは間違いありません。
しかし、子どもが自分一人だけで頑張り続けるのはなかなか辛いものです。そんなときこそ最も身近な存在である親の支えが必要になってきます。悩みを聞いてあげたり、一緒に将来のことを考えたり、たまには外に連れて行ってリフレッシュさせてあげるなど、夏休みで普段よりも一緒にいる時間が多い分、しっかりとコミュニケーションをとって、子どもをサポートしてあげましょう。
今回は受験生の子どもを持つ保護者に向けて、河合塾が過去に卒業生に向けて行ったアンケート結果をもとに、「親が親身になってするべきサポート」と、「受験生の親としての心構え」についてご紹介致します。

親が親身になってするべきサポートとは?

~普段よりも子どもに寄り添ったコミュニケーションを!~
夏休みは普段よりも家族で一緒にいる時間が増えることから、親子のコミュニケーションを活発にするチャンスでもあります。
勉強だけでなく、子どもの視野を広げるためにさまざまな場所へ連れて行ったり、ゆっくり対話のできる時間をつくってあげるなど、親からも子どもに寄り添ったコミュニケーションをとることが大切です。親が親身に対応してくれるというだけでも、子どものモチベーションは上がり、自分の将来について真剣に考えることができるようになるのです。
以下は受験生の子どもを持つ親が、夏休みを利用して子どもにしてあげたいサポート内容になります。

■親からも受験に関する情報提供をする

河合塾が過去の卒業生に行ったアンケートによると、子どもが親に対して不満を持つことの一つに、「受験について何も知らなかった」ということが挙げられています。
あくまで勉強を頑張るのは子どもではありますが、かといって親が何も知らない状態では、現実的なアドバイスをしてあげることもできず、不安を与え兼ねません。子どもだけに任せきりにするのではなく、親も普段から入試情報や大学の情報について積極的に情報を集めてあげることで、子どもに寄り添う姿勢を見せ、安心させてあげることも大事です。

Q.受験時で親に対して不満に思ったこと
(2017 Kei-Net 特派員アンケートより)
「試験の仕組みに関してよく知らないのに、こうすればよい、ああすればよいと口出しをするのはやめてほしかった。」(一橋大学 ぽむぽむさん)
「受験について何も知ろうとしないのに、自分の経験則で私の進路にやたらと口を出してきた。」(同志社大学 どんさん)

Q.オープンキャンパスに参加するにあたって期待していたこと ※複数回答可

Q.オープンキャンパスに参加するにあたって期待していたこと ※複数回答可(2017Kei-Net特派員アンケートより)

■オープンキャンパスに連れて行く

子どもが自分の進路や将来について具体的なイメージを持てていなかったり、何のために勉強しているのかわからなくなってしまっていると感じた時は、一緒に実際の大学を見に行くことも重要です。学部や学生の雰囲気、交通面の便利さや金銭面、学食の細かいメニューに至るまで、自分が通うとなった時のリアルなイメージを持つことは、子どもにあらためて目標を意識させ、モチベーションをアップさせることにつながります。

■まず親が無理をしない

初めて「受験生の親」になる方はもちろん、すでに上の子どもで大学受験を経験したことがある方でも、親としての不安や悩みの種は尽きないことでしょう。そのような中で「良い受験生の親にならなければ」と力みすぎてしまうのは危険です。無理をしている姿は子どもにも伝わるもの。それがかえって本人の負担となってしまう場合もあります。もちろん、健康管理や進路相談など親ならではの役割がありますが、「受験生の親としてこうあらねば」という思いばかりにとらわれると、親の方が参ってしまいます。子どもに寄り添いつつも、まずは親自身が無理をしないことも大切です。

受験生の親としての心構えとは?

Q.夏休みの学習の成果を感じたのはいつ頃ですか?

Q.夏休みの学習の成果を感じたのはいつ頃ですか?(河合塾アンケート「2017年度 The Longest Year」より)

■夏の成果はすぐには出ないということを理解する

河合塾が過去の卒業生に向けて行った調査によると、夏休みの学習成果が出たと感じた時期は、実は夏休み中や夏休み直後ではなく、10月と回答する生徒が最も多いことがわかっています。

つまり、夏休みの間に子どもの成果が上がらないからといって攻めてしまうのはNG!夏のうちは時間をかけて実力をつける期間だと、親も理解しておくことが重要です。

■子供のホンネを知っておく

また、夏休みだけでなく、受験期全体を振り返って「親に感謝していること・うれしかったこと」「親に言われたくなかったこと・嫌だったこと」といった、子どものホンネについてもフリーコメントで意見を集めてみました。

ポジティブな面では、「やりたいように勉強をさせてもらえた」「いつも励ましてくれた」「生活リズムを自分にあわせてくれた」などの意見が多く、必要以上に干渉せずに、リラックスできる環境づくりや、子どもが前向きになれるようなコトバに対して感謝しているとわかります。

反対にネガティブな面では、「お金のことを言われた」「勉強しなさいと言われるのが嫌だった」「合格を信じてもらえなかった」などの意見が多く、親が自分に対して期待していない、応援してくれていないということに対する不満を持っていることがわかります。

親の立場としては、子どもの将来を心配するあまり、つい口うるさく言ってしまうことがあると思いますが、一番大事なのは子どもがしてほしいことを理解し、適切なタイミングでサポートすることです。

Q.親に感謝していること・うれしかったことは?
(2017 Kei-Net 特派員アンケートより)
「あまり干渉せずに自由にやらせてくれたこと。塾への送り迎えをしてくれたこと。」(京都大学 チロルクッキーさん)
「毎日お弁当を作ってくれたことはとてもありがたかった。「これだけやったのだから大丈夫」と言われてうれしかった。」(東北大学 メンマさん)

Q.親に言われたくなかったこと・嫌だったことは?
(2017 Kei-Net 特派員アンケートより)
「第2志望の話ばかりされたこと。「応援している」と言ってくれるものの、合格を信じてくれていないのだなと悲しかった。」(東京理科大学 S.O.さん)
「話を聞いてほしいだけなのに、返ってくるのは自分のダメなところの指摘ばかりで、不安を和らげたかったのにむしろ逆効果でストレスになった。」(横浜市立大学 Y.I.さん)



~河合塾からのメッセージ~

夏休みは受験の山場の一つといえます。夏休みにどれだけ学習できたかで秋以降の学力の伸びが大きく変わってきます。
この「どれだけ学習できるか」と密接に関わってくるのが、「夏休みを規則正しく過ごせたか」ということです。生活のペースは学習習慣にも大きく影響します。その一方で、夏休みは自由になる時間が多くなるため、生活のペースが崩れがちなのも事実です。夏に崩れた生活のペースを2学期になってから元に戻すために苦労している受験生が毎年たくさんいます。夏休みの折り返し地点でもある8月上旬だからこそ、ぜひ保護者の皆さんには、子どもの起床・就寝時間まで確認していただきたいと思います。子どもが連日深夜まで勉強しているときには、早く寝るよう声をかけたり、やり残したことがあるようなら朝30分でも早く起こすなどしてサポートするとよいでしょう。

保護者にとって勉強内容に踏み込んでアドバイスしたり、子どもの学習状況を逐一確認することはなかなか難しいものですが、「規則正しく過ごせたか」については、子どもと協力して取り組みやすいのではないでしょうか。自由な時間が増える夏休みだからこそ、その時間を有効に、そして規則正しく使えるようにぜひ生活面でのサポートをしていきましょう。


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