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第18回河合臨床哲学シンポジウム 「あいだと間」のご案内(於 東京大学)

2018年11月12日

学校法人 河合塾(河合文化教育研究所)

学校法人河合塾の付属研究機関である河合文化教育研究所は、第18回河合臨床哲学シンポジウム「あいだと間」を12月9日(日)に、東京大学弥生講堂一条ホールにて開催いたします。

本シンポジウムは2000年より開始し、精神病理学者の木村敏 当研究所所長・主任研究員の提唱により、 精神医学と哲学の分野で第一線を行く研究者を招き、「自己」「他者」「生命」など現代を貫く根源的問題について存分に議論を尽くそうという趣旨で開催してまいりました。18回目を迎える今回のシンポジウムでは、「あいだと間」をテーマに、東京大学・国際基督教大学名誉教授の村上陽一郎先生をはじめ、著名なシンポジストをお迎えして討論いたします。

貴媒体の催事案内などで広くご紹介いただきますようよろしくお願いいたします。

河合臨床哲学シンポジウム~あいだと間~ 概要

◆日時  2018年12月9日(日)11:00~18:00(休憩13:00~14:00)

◆会場 東京大学 弥生講堂 一条ホール
(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学弥生キャンパス内 東京メトロ南北線「東大前」駅下車 徒歩1分)

◆シンポジスト 
村上 陽一郎 :東京大学・国際基督教大学名誉教授
宮内 勝   :元東京藝術大学楽理科講師
阪上 正巳  :国立音楽大学音楽文化教育学科教授
野間 俊一  :京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座精神医学講師

◆挨拶     
木村 敏   :京都大学名誉教授・河合文化教育研究所所長

◆総合司会  
野家 啓一  :東北大学名誉教授・総長特命教授

◆コメンテータ 
谷 徹    :立命館大学文学部人文学科哲学専攻教授、間文化現象学研究センター長
内海 健   :東京藝術大学保健管理センター教授

◆対象  学生・保護者をはじめどなたでも参加いただけます。

◆参加費/申込  参加費1,000円(学生無料)/申込不要

◆お問い合わせ先  河合文化教育研究所
名古屋:052-735-1706(月ー金 9-18時)、東京:03-6811-5517(月-金 11-18時)

■本シンポジウム趣意書(野家啓一先生)より

〈あいだ〉や〈間(ま)〉について語ることは難しい。それは、ときに不可能とすら見える。というのも、〈あいだ〉は在るようで無く、無いようで在る無限定の存在だからである。それは〈もの〉や〈ひと〉のように自存して在るものではない。だが逆に、〈あいだ〉がなければ、〈もの〉も〈ひと〉も支えを失い、在ることはできない。

〈あいだ〉のない世界には、稠密に充満した無差別の拡がり(延長)が在るだけである。それは空間ですらない。〈もの〉や〈ひと〉を容れる余地 (space) をもたないからである。したがって、そこには上下左右の区別もない。無差別の連続体に切れ目を入れることによって初めて、〈あいだ〉は出現する。デデキントではないが、切断は連続体を二つの領域に分割する。それによって、〈もの〉と〈もの〉との間には「距離」が、〈ひと〉と〈ひと〉との間には「関係」が生ずる。言い換えれば、切断は〈あいだ〉をもたらす世界の分節装置であり、〈もの〉や〈ひと〉の個体化の原理でもある。〈あいだ〉を通じて、世界は sens すなわち方向と意味とを身に帯び始める。

 

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