中日新聞・東京新聞に河合塾によるコラムが好評連載中!
2022年12月26日
中日新聞・東京新聞の「受験道」に、大学受験をテーマとしたコラムが連載されています。
本連載では、河合塾スタッフや講師が受験生やその保護者様に向けて、大学受験に役立つ情報をお届けします。
さらに今年度の「受験道」は、執筆者に英語科講師の岩崎浩之、数学科講師の西畑武、現代文科講師の高橋英夫が加わり学習のコツなどを解説します。
「受験道(12月掲載号)」~入試直前 実践的演習を~

入試直前期の12月です。いま一度やるべきことを整理しておくことが必要です。焦りばかりが先行して、無駄に量をこなすだけの学習にならないようにしましょう。実践的な演習を通じて学力に磨きをかけながら、復習として基礎事項の確認や知識のインプットも継続していくことが大切です。
▶例えば共通テストの対策をする際は、急いで英文を読んで、記号を選択して、何点取れたかを確認する、というサイクルでは不十分です。英語の学習は有機的につながっていますから、上記のような復習を通して、私立大や国公立大の2次試験の土台づくりとなるようにすべきです。また、これまでに積み上げてきた学習(少なくとも過去1年間の学習)の総復習も、必ずこの時期に行ってください。
▶英語学習では、長文読解の効率的な復習法を確立することも大切です。まずはじめに「分からなかった語彙の意味を確認する」、それから「語彙を確認しても読みにくい英文があれば、その構造を分析し、趣旨が理解できているかを確認する」。そういった地道ではあるが効率的な復習をすれば、さらなる得点アップにつながります。
▶また、「正解した問題は、本当に『正解』なのか?」と振り返ることも必要です。正解には「解答の根拠が明確に理解できている正解」と「根拠が不明確なままになっている正解」があります。当然、後者は本当の意味での正解とは言えません。そのような問題を曖昧なままにせず、不正解の問題と併せて復習しておきましょう。
▶最後に、特に国公立2次試験において、自由英作文だけでなく、和文英訳問題も出題する大学が増加傾向にあります。志望校で過去数年出題されていなかったとしても、和文英訳問題の対策をしておくことをお勧めします。
執筆者のプロフィール

執筆者:学校法人河合塾 英語科講師 岩崎浩之(いわさき・ひろゆき)
大学入学共通テストをはじめ国公立大学・私立大学まで全国の入試問題に精通し、それらの分析に基づく豊富な知識と指導経験を持つ。現在は、高1生から高卒生の、基礎レベルからトップレベルまでの幅広い学力層の授業を担当。教材作成面では、名大入試オープン作成チーフ・全統記述模試作成メンバーとしても活躍している。
※2022年12月時点