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時代読み解く教育キーワード

今、そして今後の社会で求められる教育とは?

イメージ画像(カウンセリング)

公認心理師

公認心理師は、2018年に初めての国家試験が実施される心理職初の国家資格として、現在注目を集めています。

2017年に公認心理師法が施行され、心理職初の国家資格に

公認心理師は、「その業務の適正を図り、もって国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的」とした国家資格です。「国民の心の健康の保持増進」に役立つ心理専門職の資格を担保するために、2017年9月に公認心理師法が施行され、国家資格として誕生しました。

公認心理師の業務は、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識・技術をもって、次のような行為を行います。

1) 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。
2) 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
3) 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
4) 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

公認心理師と臨床心理士の違い

公認心理師と臨床心理士の違い

心理専門職として最も有名なものが公益財団法人 「日本臨床心理士資格認定協会」が認定する資格「臨床心理士」ですが、この臨床心理士が、新たに誕生する公認心理師になるわけではありません。公認心理師、臨床心理士ともに、今後も共存していきます。公認心理師は「業務独占資格」ではなく、臨床心理士と業務内容はほぼ同じです。違いとしては、臨床心理士は医師との「連携」で業務をしますが、公認心理師は医師の「指導」が必要になります。また、更新制度や受験資格にも違いがあります。

公認心理師になるには?~国家試験受験と受験資格~

公認心理師資格取得ルート

公認心理師の国家試験は2018年9月9日に第1回の試験が実施される予定です(詳細は、一般財団法人「日本心理研修センター」のHPに掲載されます)。試験は全問マークシート形式で、150~200問程度。合格のためには正答率が60%程度以上となっています。

公認心理師国家試験の受験資格を得るには以下の3つのルートがあります。

[A] 大学および大学院で、心理学その他の公認心理師となるために必要な科目を修了した者、またはそれに準ずる者。
[B] 大学で心理学その他の公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業した者、またはそれに準ずる者で、一定の施設において心理に関する支援の業務に従事した者。
[C] 上記2つに掲げる者と同等以上の知識・技能を有する者。

公認心理師の資格を取得するためには原則、大学において、公認心理師になるために指定されたカリキュラムを履修しなければなりません[A]。つまり、公認心理師になるには、大学の心理系学部・学科卒業が前提条件となります。その後大学院へ進学し、必要な科目を修了する必要があります。また、大学院を修了後に大学に入りなおすことは認められておりません。

[B]については、心理系学部・学科卒業の方で大学院を修了しないパターンで「特定の期間」、「特定の施設」で実務に従事した方に受験資格が与えられます。公認心理師カリキュラム検討会では「特定の期間」は2年以上、「特定の施設」とは大学院カリキュラムにおける実習施設として定める施設に準ずる施設とされており、基準を満たすだけの養成プログラムが整っている場所に限るとされています。

[C]のそれ以外のルートについては、たとえば、大学ではなく公認心理師のカリキュラム要件を満たした専門学校等を経由した場合があるでしょう。また、海外の大学で心理学を学んできた場合なども想定しているようですが、こちらはケースバイケースで判断されていくことと思われます。



今回、心理系初の国家資格として公認心理師が誕生したことにより、既存の臨床心理士とあわせて心理職に携わる方の活躍するフィールドが広まることが予想され、心理職の重要性がますます高まっていくことと考えられます。