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「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.127 (2022年7月1日公開)

  • マスコミ・出版
  • 大学受験科
九州朝日放送株式会社  中間 雄大さん

「わかる」ことの<br />楽しさを教えてもらい<br />勉強に対する<br />捉え方が変わりました

  • 九州朝日放送株式会社
    総合営業本部

    中間 雄大さん

    出身コース
    大学受験科

寮生活を通じて、一生の友だちをつくることができた

・・・河合塾の印象を教えてください。

中間 雄大さん

浪人して早稲田大学に合格した高校の1年上の先輩から「河合塾の講師の授業が分かりやすかったので受かった」と聞き、同じ早稲田大学をめざすならと、河合塾の福岡校に通うつもりでした。しかし、親から「早稲田大学をめざすなら東京に行って、覚悟を持って臨みなさい」と激励されたため、東京の河合塾の寮に申し込み、そこから池袋校に通うことにしました。
寮には、いろいろな地方から同じ悩みと決意を持った人たちが集まっており、励まし合ったり、切磋琢磨し合ったりしながら、中身の濃い交流ができました。当時の仲間たちとは、今でも連絡を取り合っており、一生の友だちができたと思っています。
高校は、進学校だったため、レベルの高い授業についていけずに浪人してしまったのですが、河合塾では「早・慶・上智文系アドバンスコース」だったにも関わらず、基礎から丁寧に教えてくださいました。河合塾の授業で、初めて「わかる」ということが、こんなにも楽しいことなのかということを味わいました。以来、勉強に対する捉え方が変わり、第一志望の早稲田大学に合格しました。

男子チアリーディングで、テレビ局に興味が湧いた

・・・大学時代は、どのようなことに力を入れたのですか。

中間 雄大さん

早稲田大学在籍中は、男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」で活動。

一番打ち込んだのは男子チアリーディングチームの活動でした。創部6年目のサークルでしたが、早稲田大学の1年先輩の作家・朝井リョウさんが、「チア男子!!」という小説を書いてくださったことなどもあって、アーティストのバックで踊ったり、テレビ番組に出演させていただいたりといった、貴重な体験を積むことができました。
就職氷河期だったため、商社や銀行などさまざまな業種を回ったのですが、最も興味を持っていたのはテレビ局でした。サークルの副キャプテンとして、テレビ局の方々と打ち合わせをしているなかで、仕事なのに楽しそうに働いている姿に接して、テレビ番組の制作やCMの制作などを手がけたいと思うようになったからです。
地元である九州にいた頃から九州朝日放送が制作した「ドォーモ」という深夜のバラエティ番組を見ていたこともあり、こんな番組に関わってみたいとエントリーしました。

番組制作を通して、人と人との付き合い方を学んだ

・・・テレビマンとして働くなかで、印象深いことはありますか。

情報番組やバラエティ番組などをいろいろ手がけましたが、今でも忘れられないエピソードがあります。入社2年目、地元で有名なラーメン店が閉店するというので、取材のお願いに行ったときのことです。その店は取材を受けない店として知られており、すごすごと引き返してきました。すると、当時のプロデューサーから「そんなことで気持ちが伝わるわけがないだろう。取材を申し込むときは、一生付き合う覚悟で行け」と叱咤されたのです。
そこで次の日から連日、朝昼晩とその店に通い、ラーメンを食べたり、店主と話をしたりするようにしました。店に通ううちに、店主の人柄やお客さんとの絆を大切にする姿勢が見えてきて、心の底から映像に残して伝えたいと思うようになってきました。すると、1週間くらいしてから、「中間さんだったらいいよ」と、最初で最後の取材を僕だけに許してもらうことができたのです。
これが、僕の番組制作のいわば原点ともいえる体験です。以後は、年齢が上がるごとに、仕事で知り合った人たちと、仕事を離れてプライベートで食事をしたりするような付き合い方が増えてきました。
今、テレビは過渡期にありますが、おもしろいものを見たい、ためになる番組を見たいという根本の部分は変わらないと思います。これからも、時代が求めているものを敏感に感じとりながら、皆さんに求められるコンテンツづくりに関わっていきたいと思っています。

  • 中間 雄大さん

    朝の番組「アサデス」。担当のコーナーでは、企画から取材・編集まで基本的に1人で担当しました

  • 中間中間 雄大さん

    担当の旅番組「ルーツを歩こう」。ディレクターとしてブータンを訪れ、取材を通してたくさんの人々とふれあい、貴重な経験をしました

履歴書には書かれない1年だが、必ず糧になると伝えたい

・・・河合塾で学ぶ後輩に一言お願いします。

夏期講習の英語の先生から言われた言葉を、そのまま贈りたいと思います。曰く「今の皆さんの1年は、社会に出てからの履歴書にはまったく書かれない空白の1年です。しかし、必ず君たちの人生の財産になります」と。僕の場合も、その通りになりました。寮生活を通して一生付き合える仲間と出会えたこと、1つのことをめざしてがむしゃらに頑張った経験は、今でも自分の自信につながっています。

Profile

中間 雄大さん

中間 雄大(Yudai Nakama)

1989年鹿児島県生まれ。鹿児島県立鶴丸高等学校卒業後、河合塾池袋校の大学受験科に通い、早稲田大学教育学部に合格する。2013年九州朝日放送株式会社に入社。テレビ制作部でディレクターを務めた後、番組戦略部でプロデューサー経験を積み、現在は、総合営業本部にて活躍中。

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