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学修・生活実態調査システム

大学の戦略的経営に不可欠な学生調査を効率的に実施できるサービスです。

大学の戦略的経営においては、学内やステークホルダーから獲得しうる様々な情報・データをバイアスなく収集して検証し、そこから政策を立案することが重要です。そのために、IRや学修成果の可視化を通じたEBPM(Evidence-Based Policy Making)の必要性が、昨今強く指摘されています。学生調査は、こうした大学の政策判断に資する中心的データの1つですが、手間がかかったり高コストであったりという運営上の問題がありました。この問題を解決するために開発されたのが、河合塾の「学修・生活実態調査システム」です。

3大メリット  効率的でスピーディー、高いユーザビリティ、低コスト

  1. 効率的でスピーディーな運用が可能
    アンケートのURLを学生にメールで配信するだけで、回答状況の確認や結果の収集分析がクラウド上で時間を待たずに行えます。
  2. いつでもどこでも容易に回答
    学生は自分のPC・タブレット・スマホで場所を選ばず容易に回答できます。
  3. 低コスト
    基本料(55,000円 税込み)に加え、対象学生数(配信数)×198円(税込み)の低コストを実現しました。

質問項目の構成

学生調査システムでは、11つの側面に切り分けて設問を配置しました。
共通の質問項目数は80問あり、それに加えて、大学独自の設問を追加することも可能です。
想定回答時間は、おおよそ20分です。

*質問例

質問項目の特徴

本調査システムの質問項目には以下のような特徴があります。

特徴1:学生の認知的能力に加え、最近関心が高まっている非認知的能力(意欲、社交性、自尊心など)に関する測定項目を加えていること

非認知的能力に関する質問項目は、心理学におけるビッグファイブ(Big Five personality traits)を強く意識した構成となっています。かつてビッグファイブは個人が生まれながらにして持つ不変の性格因子として捉えられてきました。しかし、近年では経済学を中心にその形成・発達・強化に関心が集まっており、実質的には可変性もあるものとして再解釈され始めています。従来の学生調査にも散見はされましたが、本調査では積極的に位置づけ、この観点からの学生の自己評価を定点観測します。

特徴2:学生の社会経済的背景、入学以前の状況に関する質問項目を積極的に入れていること

これら項目については、プライバシーに踏み込んでいることもあり、賛否両論もあるかと思います。ただし、特に大学での各種取り組みや改革等の効果を見極めたい場合、どうしても必要な情報です。こうした情報を欠いた分析では、大学の取り組みの効果なのか、学生の元々の資質や家庭環境の効果なのかが判別し難いものとなってしまうことが、経済学や社会学における諸々の研究により実証されています。また、昨今にわかに注目を集めているEBPM(根拠=エビデンスに基づいた政策形成)で推奨されている因果推論でも、いわゆる「交絡」や「セレクションバイアス」等を除去することが求められています。より確かな「エビデンス」を形成するためにも、ぜひご活用ください。

調査の流れ

「学修・生活実態調査システム」利用申込書のご提出
アカウント通知書のお知らせ アンケートに紐づけた大学様用の管理者アカウントを作成し、ご案内いたします。
ログインPWの変更 大学様にて管理者画面にアクセスしていただき、ログインPWを任意のPWに変更していただきます。
アンケート実施 大学様にて対象者へアンケートのURLを告知していただきます。
回答状況の確認 管理者画面で、随時回答の状況を確認することができます。
結果の確認、ダウンロード 管理画面で集計結果(単純集計、クロス集計、グラフ集計)が確認できます。また、回答結果データも、即時にCSVでダウンロードすることができます。
集計結果(PDFデータ)の提供 実施大学全体や学年別、学系別など、大学様のご要望に応じて、弊塾でPDFデータを作成し、回答終了日から1週間以内にお届けいたします。
ご請求 基本料 55,000円(税込み)に加え、利用料(対象学生数(配信数)×198円(税込み))をご請求させていただきます。

利用料

基本料:5.5万円(消費税込み) *各種設定、資料ご提供(全国結果集計表)を含みます。
利用料:対象学生数(配信数)×198円(消費税込み)
オプション(学年別・学部別結果集計表):4.4万円(消費税込み)

  • 大学様から弊塾に、素データを別途提供いただく必要があります。
  • 学年別や、学部別のみの場合は、それぞれ2.2万円(消費税込み)になります。

システム開発アドバイザーより

日本社会における昨今の大学への関心は非常に高く、教育活動に関しては、学生の能力形成や成長、学習の成果、就職等が、ことあるごとに話題として取り上げられています。もちろん、そうした世間のトレンドとは関係なく、大学本来のミッションの一つは、受け入れた学生を陰に陽に見守り育てて世に送り出すことにあるのは、周知のとおりです。そのためには、学生を様々な方法により観察することが大事であり、そのための方法の一つとして、学生調査があります。

私の所属する広島大学高等教育研究開発センターでは、90年代から、各種先行研究を参照しながら全国的な学生調査を展開し、その黎明期を担ってまいりました。その甲斐があったかどうかはともかく、今日では多くの学生調査が、全国的にも個々の大学内でも展開されています。各調査それぞれは固有の特徴を有しながら、学生の有り様を多角的に浮き彫りにしています。たとえば、河合塾が溝上慎一先生(桐蔭学園理事長)とともに手がけるトランジション調査では、高校の段階からの定点観測により、学生の軌跡が見事に描かれています。

このように今日学生調査は勃興しておりますが、同時にその調査内容については、常に検証と内省が必要です。例えば、質問内容や項目が長々とした複雑且つ重文となって多義的な解釈を招くようなもの、回答する学生に混乱を招くようなものなどが散見され、質問項目を精選し、また内容の洗練化に努めることが常に必要とされています。

こうした状況を踏まえ、私たちは、河合塾と連携し、新たに学修・生活実態調査システム(以下、本調査システム)を企画いたしました。

もちろん、本調査システムも学生調査システムとしての完成形だとは言い切れない部分もあります。したがって、多様な方々から忌憚のないご意見を賜り、それを踏まえて不断のブラッシュアップをする所存です。

我々としては、常に学術的観点から妥協の無い検証を行うと同時に、河合塾がこれまで蓄積してきた高校や大学に関する膨大な情報・ネットワークに大きな魅力と可能性を見いだし、研究者個々人では実施に限界のある大規模調査を大いに支援してくれるものだと感じておりおます。是非皆さんとご一緒に、本調査システムを鍛え育てて行きたく存じます。

広島大学高等教育研究開発センター・副センター長
/高等教育研究資源ナショナルセンター・センター長
准教授 村澤 昌崇

予告

卒業生調査も、広島大学高等教育研究開発センター・副センター長の村澤昌崇先生と香川大学教育学部教授の小方直行先生の監修のもと、今年度中に開発し、2022年度にご利用いただけるよう準備を進めております。ご期待ください。

  • 私と河合塾
  • [連載]「河合塾にフォーカス