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思考力・表現力シリーズ | 活用事例 栃木県立鹿沼東高等学校

思考力・表現力ワーク思考力・表現力テスト

これから必要となる「思考力」とはなにかを意識させ、「自分のため」の学習へ

3年生の1学期にワークを受講したあと、すぐにテストを実施されています。3年生になって、いよいよ本格的な受験期が始まったことの意識づけに役立てていただいています。

ご採用のきっかけ

小論文対策のみに目的を絞った教材の場合、受験に小論文が必要ではない生徒の負担になってしまうことを課題として感じておられました。小論文が必要か否かに関わらず、全員に意味のある取り組みをさせたいとのお考えから、ご検討いただきました。

  • 栃木県鹿沼市にある男女共学の県立高校
  • 普通科
  • 1学年200名程度
  • 一般入試と総合型・推薦型等入試の割合 約6:4

実施カレンダー

3年生の1学期にワークとテストを実施 思考力・表現力が受験に必要だと納得したところで、ワーク→テストと一気に行う。「受験期のスタートだ」と生徒に意識づけさせる効果がある。

思考力の必要性に気付き、入試へ意識を切り替えるきっかけになっています

[古谷 大輔 先生(進路指導主事)]

 今までの小論文指導では、他社の採点指導付きの小論文模試を受験させて答案を返却するのみに留まっていました。しかし昨今、入試において思考力を問う出題が増えていく中で、段階的な指導の重要性に気付きました。

 そこで本校では3年生の5月に1か月かけて「思考力・表現力ワーク」に取り組み、部活動引退後の6月に「思考力・表現力テスト」を実施しています。1・2年の間に文章を書く基礎基本を身につけ、それらが積み上がってきた3年生の段階で取り組むのが本校の生徒にとって最適だと考えているからです。

 「思考力・表現力シリーズ」を3年次の進路学習として導入して今年で2年目になりますが、ワークは要点がよくまとまっていて分量も適度で使いやすく、生徒が取り組みやすいところが魅力です。また、ワークに取り組むことで、共通テストや一般入試、専門学校への進学や就職など、それぞれの将来に向けて必要となる思考力・表現力とはなんなのか、それらを養うためになにをしなくてはいけないのかを意識させるきっかけになったように思います。

 従来の小論文対策の教材を利用していたときには、自分が受験に小論文を必要としない場合など「自分のために取り組む、学ぶ」という意識を持ちづらい生徒もおりました。採用するなら全員に役立つ教材が望ましいため、この点にも満足しています。担任もワークで宿題にした部分を回収して確認するなど、生徒の学習を丁寧に追った指導ができました。

 なお、ワークに取り組んだ学年ですが、実は受験でとてもよい結果を残してくれました。3年生の始めに思考力シリーズに取り組んだことで、受験に必要な「思考力」を自分ごととして意識し、受験に取り組めたのかもしれません。

 今年度の取り組みには手ごたえを感じましたので、引き続き活用していきたいと考えています。

  • 私と河合塾
  • [連載]「河合塾にフォーカス